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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第百四十九節:大電文犬

第十三段階(だいじゅうさんだんかい)……


第十四段階(だいじゅうよんだんかい)……


第十七段階(だいじゅうななだんかい)……


第十八段階(だいじゅうはちだんかい)……


方源(ほうげん)関門(かんもん)を次々(つぎつぎ)と突破(とっぱ)し、()にする犬獣(けんじゅう)(かず)()やし(つづ)けた。第十九段階(だいじゅうきゅうだんかい)終了(しゅうりょう)時点(じてん)で、その(かず)八十頭余(はちじゅうとうあま)りに(たっ)した。


内訳(うちわけ)は、菊秋田犬(きくあきたいぬ)四十頭余(よんじゅっとうあま)り、電文犬(でんぶんけん)二十頭余(にじゅっとうあま)り、針鼠犬(はりねずみけん)十九頭(じゅうきゅうとう)だ。


この過程(かてい)で、(かれ)はまた一人(ひとり)蛊師(こし)()った——水道(すいどう)三转巅峰(さんてんてんぽう)蛊師(こし)で、六匹(ろっぴき)()()た。


しかし、白凝冰(はくぎょうひょう)には一度(いちど)遭遇(そうぐう)しなかった。


第二十段階(だいにじゅうだんかい)だ」方源(ほうげん)(こころ)の中で(かぞ)(つづ)けていた。


三王継承(さんおうけいしょう)は、十段階(じゅうだんかい)(ごと)難易度(なんいど)数倍(すうばい)()()がる。


第二十段階(だいにじゅうだんかい)からは、百獣王(ひゃくじゅうおう)(あらわ)れ、(ひゃく)から数百(すうひゃく)(とき)には(せん)(ちか)規模(きぼ)犬獣(けんじゅう)大戦(たいせん)()(ひろ)げられる。


(きり)(なか)(ふたた)(みっ)つの光塊(こうかい)()かび()がった——(ひだり)(みぎ)正面(しょうめん)に各々(おのおの)位置(いち)する。


正面(しょうめん)光塊(こうかい)()(だいだい)(いろ)で、行李(こうり)ほどの(おお)きさだ。


左側(ひだりがわ)光塊(こうかい)(ゆう)(げん)青白(あおじろ)電光(でんこう)()()なく(ひらめ)き、石臼(いしうす)ほどの規模(きぼ)(ゆう)する。


右側(みぎがわ)光塊(こうかい)は、(みず)()れる(つき)(きり)(かす)(はな)のようで、()って()きが(ごと)青白(あおじろ)(かがや)きだ。(みっ)つの(なか)(もっと)(ちい)さい。


方源(ほうげん)熟知(じゅくち)していた——光塊(こうかい)(おお)きさは犬獣(けんじゅう)(かず)暗喩(あんゆ)し、(ひかり)(おお)きければ(おお)きいほど、犬獣(けんじゅう)(かず)(おお)いのだ。


正面(しょうめん)(だいだい)(いろ)光塊(こうかい)は、二百匹余(にひゃっぴきあま)りの菊秋田犬(きくあきたいぬ)(あらわ)す。


左側(ひだりがわ)幽玄(ゆうげん)青白(あおじろ)(ひかり)は、約百五十匹(やくひゃくごじっぴき)電文犬(でんぶんけん)(しめ)す。


右側(みぎがわ)青白(あおじろ)光塊(こうかい)陰犬群(いんけんぐん)意味(いみ)し、(かず)(もっと)(すく)なく、百匹強(ひゃっぴきつよ)りだ。


方源(ほうげん)()(さき)菊秋田犬群(きくあきたいぬぐん)除外(じょがい)した。


菊秋田犬(きくあきたいぬ)犬王(けんおう)存在(そんざい)すると、一層(いっそう)結束(けっそく)(つよ)める。(かず)(おお)ければ(おお)いほど、戦力(せんりょく)増大(ぞうだい)する。二百匹余(にひゃっぴきあま)りという(かず)は、方源(ほうげん)にとって完全(かんぜん)災厄(さいやく)だ。


(つぎ)に、(かれ)陰犬群(いんけんぐん)除外(じょがい)した。


陰犬(いんけん)特異(とくい)存在(そんざい)だ——実体(じったい)のない(からだ)()たず、犬形(いぬがた)陰気(いんき)(かたまり)のように、半空(はんくう)(ただよ)()ぶ。通常(つうじょう)攻撃(こうげき)では(たお)せず、(いわ)貫通(かんつう)し、地中(ちちゅう)(もぐ)り、水中(すいちゅう)(かく)れることさえできる。


方源(ほうげん)()犬獣(けんじゅう)には、このような特殊能力(とくしゅのうりょく)はない。電文犬(でんぶんけん)でさえ、超高速(ちょうこうそく)移動(いどう)はできるが、雷電(らいでん)放出(ほうしゅう)する能力(のうりょく)()たない。


わず(か)に思索(しさく)(めぐ)らせた(のち)方源(ほうげん)左側(ひだりがわ)方向(ほうこう)(えら)んだ。


(きり)()り、(いぬ)()れが(かれ)周囲(しゅうい)を取り(とりかこ)み、(しず)かに(したが)った。その(とき)二转(にてん)馭犬蛊(ぎょけんこ)(てん)から()り、(かれ)掌中(しょうちゅう)()ちた。


(きり)完全(かんぜん)()()した(とき)電文犬(でんぶんけん)()れが付近(ふきん)散在(さんざい)しているのが()えた。


丘上(おかじょう)に、一頭(いっとう)巨大(きょだい)犬獣(けんじゅう)草叢(くさむら)微睡(まどろ)んでいた。


その体躯(たいく)普通(ふつう)電文犬(でんぶんけん)二倍(にばい)以上(いじょう)もあり、全身(ぜんしん)紺碧(こんぺき)毛皮(けがわ)(おお)われ、毛先(けさき)(するど)く、(かす)かな電光(でんこう)宿(やど)していた。


これこそ百獣王(ひゃくじゅうおう)——大電文犬(だいでんぶんけん)だ!


天与(てんよ)好機(こうき)!」方源(ほうげん)戦況(せんきょう)全体(ぜんたい)見透(みす)かし、()精光(せいこう)一閃(いっせん)すると、即座(そくざ)決断(けつだん)(くだ)した。


(かれ)片手(かたて)一振(ひとふ)りし、全軍(ぜんぐん)(たた)きつけるように()()した。


八十頭余(はちじゅうとうあま)りの犬獣(けんじゅう)方源(ほうげん)(つつ)()み、大電文犬(だいでんぶんけん)目指(めざ)して突進(とっしん)した。


大電文犬(だいでんぶんけん)反応(はんのう)素早(すばや)かった——両耳(りょうみみ)(かす)かに(ふる)え、即座(そくざ)()見開(みひら)き、電光(でんこう)(ごと)く立ち(たちあ)がった。


(てん)(あお)いで「ガオーッ!」と()え、(おか)周辺(しゅうへん)電文犬(でんぶんけん)()れを召集(しょうしゅう)した。


(おう)()(ごえ)()けて、周囲(しゅうい)電文犬(でんぶんけん)たちは雪崩(なだれ)()って(おう)じ、四方八方(しほうはっぽう)から(おう)(もと)集結(しゅうけつ)(はじ)めた。


電文犬(でんぶんけん)速度(そくど)(たし)かに(はや)いが、方源(ほうげん)先手(せんて)()っていた。


(かれ)()にした全戦力(ぜんせんりょく)(ひと)つに結集(けっしゅう)し、躊躇(ちゅうちょ)なく黄龍(こうりゅう)巣窟(そうくつ)直撃(ちょくげき)した!


(ちか)くにいた数匹(すうひき)電文犬(でんぶんけん)は、方源(ほうげん)より(はや)犬王(けんおう)周囲(しゅうい)集結(しゅうけつ)した。


突撃(とつげき)せよ!」方源(ほうげん)()断固(だんこ)たる(ひかり)(はし)った——この瞬間(しゅんかん)躊躇(ちゅうちょ)こそ最大(さいだい)禁忌(きんき)だ。決心(けっしん)した以上(いじょう)(かれ)一途(いちず)前進(ぜんしん)する。(はば)もうとする電文犬(でんぶんけん)は、(またた)()蹴散(けち)らされた。


方源(ほうげん)陣形(じんけい)密集(みっしゅう)した鉄壁(てっぺき)(じん)であるのに(たい)し、電文犬(でんぶんけん)()れは陣形(じんけい)散漫(さんまん)で、集結数(しゅうけつすう)(すく)なかった。


「ガウッ!」


百獣王(ひゃくじゅうおう)である大電文犬(だいでんぶんけん)は、配下(はいか)蹂躙(じゅうりん)されるのを()て、即座(そくざ)凶暴性(きょうぼうせい)爆発(ばくはつ)させた。四本(よんほん)(つめ)()()り、方源(ほうげん)目指(めざ)して殺到(さっとう)してきた。


方源(ほうげん)心念(しんねん)(ひと)(うご)かすと、二十頭余(にじゅうとうあま)りの電文犬(でんぶんけん)二手(にて)()かれ、左右(さゆう)から包囲(ほうい)()かった。十九頭(じゅうきゅうとう)針鼠犬(はりねずみけん)陣形(じんけい)()み、()(おそ)れず大電文犬(だいでんぶんけん)突撃(とつげき)した。(のこ)りの主力(しゅりょく)——四十頭余(よんじゅうとうあま)りの菊秋田犬(きくあきたいぬ)は、方源(ほうげん)(つつ)()みつつ陣形(じんけい)(すこ)(ゆる)め、針鼠犬(はりねずみけん)部隊(ぶたい)(うし)ろに(つづ)いて進軍(しんぐん)した。


大電文犬(だいでんぶんけん)は、方源(ほうげん)仕掛(しか)けた包囲網(ほういもう)にまんまと()まり、中央(ちゅうおう)()()められた。


方源(ほうげん)心力(しんりょく)(はげ)しい消耗(しょうもう)(かえり)みず、麾下(きか)犬獣(けんじゅう)総動員(そうどういん)し、精妙(せいみょう)連携(れんけい)戦術(せんじゅつ)展開(てんかい)した。


大電文犬(だいでんぶんけん)速度(そくど)電文犬(でんぶんけん)凌駕(りょうが)するが、方源(ほうげん)意図的(いとてき)()った包囲網(ほういもう)の中で、その最大(さいだい)武器(ぶき)(ふう)()まれた。


巨獣(きょじゅう)(てん)(あお)いで(くる)ったように()え、配下(はいか)召集(しょうしゅう)しようとした。


その部下(ぶか)たちは、狂乱(きょうらん)(いきお)いで()けつけ、(おう)救出(きゅうしゅつ)(せま)っていた!


方源(ほうげん)は、(うち)大電文犬(だいでんぶんけん)包囲(ほうい)(つづ)け、(そと)救援(きゅうえん)部隊(ぶたい)猛攻(もうこう)(ふせ)ぐという二重(にじゅう)圧力(あつりょく)(さら)されていた。重圧(じゅうあつ)(すさ)まじく、()もなく(あたま)(にぶ)(いた)みが(はし)り、(ひたい)(あせ)がにじみ()た。


戦況(せんきょう)危険(きけん)局面(きょくめん)(むか)えていた。


正面(しょうめん)から激突(げきとつ)すれば、(たと)勝利(しょうり)しても惨勝(ざんしょう)()わり、手元(てもと)戦力(せんりょく)壊滅(かいめつ)するだろう。だからこそ方源(ほうげん)は「(ぞく)(とら)えるには()(おう)(とら)えよ」という戦略(せんりゃく)(えら)んだのだ。


しかし、もしこの百獣王(ひゃくじゅうおう)制御(せいぎょ)できなければ、方源(ほうげん)包囲殲滅(ほういせんめつ)される。敗北(はいぼく)して次段階(じだんかい)進出(しんしゅつ)(のぞ)みを()たれるだけでなく、その()(いのち)()とすことになるだろう。


この蛊仙福地(こせんふくち)では、継承(けいしょう)から(あた)えられた蛊虫(こちゅう)以外(いがい)一切(いっさい)使用(しよう)できない。そのため、蛊師(こし)死傷(ししょう)(りつ)(きわ)めて(たか)い。


方源(ほうげん)()力気蛊(りききこ)全力投球蛊(ぜんりょくとうきゅうこ)も、ここでは(うご)かせない。


無論(むろん)(かれ)には最強(さいきょう)切札(きりふだ)——春秋蝉(しゅんじゅうせん)がある。現状(げんじょう)春秋蝉(しゅんじゅうせん)状態(じょうたい)なら、無理(むり)をすれば(ふたた)駆動(くどう)可能(かのう)だ。しかし、春秋蝉(しゅんじゅうせん)駆動(くどう)すること自体(じたい)が、巨大(きょだい)危険(きけん)(ともな)う。空窪(くうか)()()れず自爆(じばく)する可能性(かのうせい)(きわ)めて(たか)い。だから方源(ほうげん)は、窮地(きゅうち)(おち)いり(ばん)やむを()ない状況(じょうきょう)でない(かぎ)り、(けっ)して乱用(らんよう)しない。


(ひたい)ににじんだ(あせ)(たま)となって、(うえ)から(した)へと(ころ)がり()ちた。


方源(ほうげん)(あせ)(ぬぐ)(ひま)もなく、()のひらで二转(にてん)馭犬蛊(ぎょけんこ)(にぎ)りしめ、(さい)(しょ)から(さい)()まで(はな)たなかった。


(かれ)慎重(しんちょう)機会(きかい)(ねら)っていた。


一转(いってん)馭犬蛊(ぎょけんこ)普通(ふつう)犬獣(けんじゅう)馴化(じゅんか)するのは、(おも)いのままだ。しかし二转(にてん)()百獣王(ひゃくじゅうおう)収服(しゅうふく)するには、失敗(しっぱい)可能性(かのうせい)がある。


なぜなら百獣王(ひゃくじゅうおう)(からだ)には、天然(てんねん)蛊虫(こちゅう)宿(やど)っているからだ。これらの()が、いつ方源(ほうげん)計画(けいかく)邪魔(じゃま)()れるか()からない。


方源(ほうげん)(あた)えられた機会(きかい)一度(いちど)きりだ。もし二转(にてん)馭犬蛊(ぎょけんこ)破壊(はかい)されたら、万事休(ばんじきゅう)す。だからこそ、慎重(しんちょう)にならざるを()ない!


「ワン!」


()()められた大電文犬(だいでんぶんけん)は、突然(とつぜん)大口(おおぐち)()け、(あお)(ひか)電漿(でんしょう)(かたまり)()()した。


紺碧(こんぺき)電漿(でんしょう)粘液(ねんえき)のようにドサッと()(そそ)ぎ、草地(くさち)()たっても()えず、パチパチと閃光(せんこう)(はな)(つづ)けた。(くさ)(いわ)(またた)()()黒焦(くろこ)げになった。


「こいつは二转(にてん)電漿蛊(でんしょうこ)だ!」方源(ほうげん)即座(そくざ)に、この電漿(でんしょう)()みの(おや)正体(しょうたい)見抜(みぬ)いた。


電漿蛊(でんしょうこ)攻撃力(こうげきりょく)強力(きょうりょく)ではない。


攻撃(こうげき)(たし)かに不意打(ふいう)ちだったが、方源(ほうげん)麾下(きか)菊秋田犬(きくあきたいぬ)(おお)くを電漿(でんしょう)(おお)われたものの、方源(ほうげん)即座(そくざ)に、この電漿地帯(でんしょうちたい)にいる犬獣(けんじゅう)(すべ)撤収(てっしゅう)させた。


これらの犬獣(けんじゅう)全身(ぜんしん)毛皮(けがわ)()げて()(くろ)になり、電流(でんりゅう)(しび)れて(うご)きが(にぶ)くなっていた。しかし、それでも一定(いってい)戦闘力(せんとうりょく)(たも)たれていた。


「ガオッ! ガオッ! ガオッ!」


大電文犬(だいでんぶんけん)は次々(つぎつぎ)と電漿(でんしょう)()()し、一面(いちめん)また一面(いちめん)草地(くさち)(おお)い、焦土(しょうど)領域(りょういき)(ひろ)げていった!


方源(ほうげん)(まゆ)(ふか)くひそめ、顔色(かおいろ)一層(いっそう)(けわ)しくした。


電漿蛊(でんしょうこ)攻撃力(こうげきりょく)自体(じたい)(つよ)くないが、地面(じめん)(おお)うと一定時間(いっていじかん)持続(じぞく)する。この(あいだ)、その地域(ちいき)方源(ほうげん)配下(はいか)犬獣(けんじゅう)にとって活動禁止区域(かつどうきんしくいき)となる。


方源(ほうげん)部隊(ぶたい)は、もともと中央(ちゅうおう)包囲(ほうい)されており、活動範囲(かつどうはんい)(かぎ)られていた。


電漿(でんしょう)拡散(かくさん)が、この弱点(じゃくてん)決定的(けっていてき)悪化(あっか)させた——部隊(ぶたい)配置(はいち)転換(てんかん)防衛線(ぼうえいせん)輪番(りんばん)損傷(そんしょう)分散(ぶんさん)といった方源(ほうげん)戦術(せんじゅつ)に、深刻(しんこく)支障(ししょう)(きた)したのだ。


やむを()ず、方源(ほうげん)戦列(せんれつ)再編(さいへん)決断(けつだん)した。


(かれ)は、外線(がいせん)配置(はいち)していた電文犬(でんぶんけん)内部(ないぶ)(うつ)し、百獣王(ひゃくじゅうおう)への対処(たいしょ)()てた。主力(しゅりょく)である菊秋田犬(きくあきたいぬ)部隊(ぶたい)(そと)転出(てんしゅつ)させ、百頭余(ひゃくとうあま)りの電文犬(でんぶんけん)大軍(たいぐん)(ふせ)がせた。


電文犬(でんぶんけん)は、電漿(でんしょう)(おお)われた区域(くいき)(ない)でも自由自在(じゆうじざい)(うご)け、電流(でんりゅう)刺激(しげき)(はや)さが一層(いっそう)()した。


しかし全体(ぜんたい)戦況(せんきょう)は、方源(ほうげん)にとって一層(いっそう)不利(ふり)になっていた。電文犬(でんぶんけん)同族(どうぞく)百獣王(ひゃくじゅうおう)である大電文犬(だいでんぶんけん)(たい)し、(まぬ)がれない畏怖(いふ)(ねん)(いだ)く。これが方源(ほうげん)操作(そうさ)一層(いっそう)困難(こんなん)にし、指揮効果(しきこうか)減退(げんたい)させた。


一方(いっぽう)外部(がいぶ)では、菊秋田犬(きくあきたいぬ)速度(そくど)電文犬(でんぶんけん)(およ)ばず、密集陣形(みっしゅうじんけい)()んで受動的(じゅどうてき)共同防御(きょうどうぼうぎょ)()るしかなかった。


もし電文犬(でんぶんけん)なら、方源(ほうげん)はその速度(そくど)()かして遊撃牽制(ゆうげきけんせい)仕掛(しか)けることもできた。


()()け…(かなら)()()かねば! 百獣王(ひゃくじゅうおう)第一(だいいち)()(すで)探知(たんち)した。(つぎ)(さら)に…」方源(ほうげん)危険(きけん)状況(じょうきょう)()かれながらも、(こころ)(こおり)のように冷徹(れいてつ)だった。


電漿蛊(でんしょうこ)毎回(まいかい)駆動(くどう)するごとに、五息(ごそく)間隔(かんかく)必要(ひつよう)とする——()自体(じたい)休息(きゅうそく)(もと)めるからだ。


この五息(ごそく)(あいだ)なら、方源(ほうげん)二转(にてん)馭犬蛊(ぎょけんこ)発動(はつどう)しても、電漿蛊(でんしょうこ)攻撃(こうげき)()ける心配(しんぱい)はない。


しかし、この百獣王(ひゃくじゅうおう)(ほか)()宿(やど)しているかどうか、方源(ほうげん)には()からなかった。


安全(あんぜん)(かんが)え、(かれ)(さぐ)りを(つづ)けなければならない。


時間(じかん)刻一刻(こくいっこく)()ぎる(なか)戦況(せんきょう)方源(ほうげん)にとってますます(きび)しくなっていた。


(かれ)()にした電文犬(でんぶんけん)十四頭(じゅうよんとう)(うしな)い、九頭(きゅうとう)だけが(のこ)った。針鼠犬(はりねずみけん)は、大電文犬(だいでんぶんけん)同族(どうぞく)でないため、被害(ひがい)比較的(ひかくてき)(すく)なかったが、それでも十一頭(じゅういっとう)()った。


菊秋田犬(きくあきたいぬ)損耗(そんもう)(もっと)(はなは)だしく、五十頭近(ごじゅっとうちか)くあった(かず)二十頭(にじゅっとう)()っていた。


しかし方源(ほうげん)は、眼前(がんぜん)百獣王(ひゃくじゅうおう)(からだ)(ひそ)第二(だいに)()を、(いま)だに(さぐ)()てられずにいた。


方源(ほうげん)決断(けつだん)した——(いま)こそ()()(とき)だと!


「もう()ってはいられない。この大電文犬(だいでんぶんけん)(からだ)には、おそらく()一匹(いっぴき)しか宿(やど)っていないだろう」


(かれ)危険(きけん)(おか)さねばならなかった。


このまま()(つづ)ければ、崩壊(ほうかい)寸前(すんぜん)外部防衛線(がいぶぼうえいせん)完全(かんぜん)突破(とっぱ)されてしまう。


二转(にてん)馭犬蛊(ぎょけんこ)よ!


大電文犬(だいでんぶんけん)電漿(でんしょう)()()瞬間(しゅんかん)(ねら)って、方源(ほうげん)素早(すばや)()()し、決定的(けっていてき)一撃(いちげき)(はな)った。


方源(ほうげん)固唾(かたず)()んで見守(みまも)(なか)馭犬蛊(ぎょけんこ)見事(みごと)大電文犬(だいでんぶんけん)(からだ)()()み、その(たましい)(きざ)()まれた!


(ひと)つの精神(せいしん)(てき)衝撃(しょうげき)が、この馭犬蛊(ぎょけんこ)(とお)して方源(ほうげん)(おそ)った。もともと(あたま)(にぶ)(いた)んでいた方源(ほうげん)は、この一撃(いちげき)(またた)()目眩(めまい)がした。


これは百獣王(ひゃくじゅうおう)(たましい)が、不本意(ふほんい)抵抗(ていこう)したものだ。


百獣王(ひゃくじゅうおう)馴服(じゅんぷく)するのは、容易(ようい)ではない。


方源(ほうげん)(からだ)()らぎながらも、()()いしばって()()いた。


(ひと)つの心霊(しんれい)(てき)(つな)がりが、方源(ほうげん)大電文犬(だいでんぶんけん)(あいだ)(かよ)った。ついさっきまで暴動(ぼうどう)し、方源(ほうげん)()()きにしようとしていた巨獣(きょじゅう)が、(いま)は「ワン」と一声(ひとこえ)()いて、()びるように(おお)きなしっぽを()った!


包囲攻撃(ほういこうげき)していた電文犬(でんぶんけん)(むれ)は、犬王(けんおう)()(ごえ)()くと、瞬時(しゅんじ)衝撃(とっしん)()めた。


ついさっきまで膠着(こうちゃく)した凄惨(せいさん)戦場(せんじょう)が、一瞬(いっしゅん)静寂(せいじゃく)(つつ)まれた。


方源(ほうげん)はその()()ち、ゆっくりと(くび)(まわ)し、戦場(せんじょう)見渡(みわた)した。


この冒険(ぼうけん)価値(かち)があった!


(たし)かに(すく)なからぬ損耗(そんもう)()たが、(いま)この()()よ——(すく)なくとも百二十頭(ひゃくにじゅうとう)電文犬(でんぶんけん)存在(そんざい)する。


(わす)れてはならない、電漿蛊(でんしょうこ)宿(やど)百獣王(ひゃくじゅうおう)もまた、(かれ)()()ちたのだ。


方源(ほうげん)戦力(せんりょく)飛躍的(ひやくてき)増大(ぞうだい)した!











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