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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第百七節:拍卖会2

(とき)()つにつれ、次々(つぎつぎ)と(おお)くの人物(じんぶつ)拍売場(はつばいじょう)(あらわ)れた。


()ろ、商家(しょうか)五幹部(ごかんぶ)一人(ひとり)である白光刀客(はっこうとうかく)だ!」(だれ)かが(さけ)んだ。


魏央(ぎおう)称号(しょうごう)白光刀客(はっこうとうかく)で、(かれ)()ていた。


「すでに(さぐ)っておいたが、(きみ)(もと)める苦力蛊(くりきこ)第十三(だいじゅうさん)出品(しゅっぴん)だ。だが、商睚眦(しょうがいし)五号室(ごごうしつ)におり、手元(てもと)資金(しきん)(あつ)めたと()いている。()をつけるんだ、方正(ほうせい)(てい)よ」魏央(ぎおう)個室(こしつ)(はい)ると、(とく)(ねん)()した。


道理(どうり)()えば、拍売品(はつばいひん)順番(じゅんばん)()かさず、個室(こしつ)賓客(ひんきゃく)身分(みぶん)()()にすべきだ。だが魏央(ぎおう)商家(しょうか)()(だい)重臣(じゅうしん)一人(ひとり)で、商家(しょうか)最大(さいだい)情報機関(じょうほうきかん)風雨楼(ふううろう)(つかさど)っている。このような情報(じょうほう)(さぐ)るのは朝飯前(あさめしまえ)だ。


魏央(ぎおう)方源(ほうげん)(かた)をポンと(たた)き、まだ不安(ふあん)そうに()った:「今回(こんかい)商睚眦(しょうがいし)()(もの)(ぜん)からず、手元(てもと)には(すく)なくとも百二十万(ひゃくにじゅうまん)元石(げんせき)がある。苦力蛊(くりきこ)(ちから)(みち)蛊師(こし)(たから)だ。商睚眦(しょうがいし)(ほか)に、(きみ)にとって最大(さいだい)(きょう)(そう)(しゃ)二人(ふたり)いる。一人(ひとり)商贔屓(しょうひき)、もう一人(ひとり)巨開碑(きょかいひ)だ。どちらも注意(ちゅうい)必要(ひつよう)だ」


十男(じゅうなん)商贔屓(しょうひき)亀胎蛊(かいたいこ)()ち、十匹(じゅっぴき)(かめ)(ちから)背負(せお)っており、方源(ほうげん)(おと)らない(ちから)(みち)蛊師(こし)だ。(かれ)自身(じしん)商家城(しょうかじょう)代練司(だいれんし)(つかさど)っている。代練司(だいれんし)(もう)けが(すく)ないが、(かれ)八番目(はちばんめ)(あに)である商蒲牢(しょうほろう)遊郭(ゆうかく)を、九番目(きゅうばんめ)(あに)である商狻猊(しょうさんげい)酒屋(さかや)絹物屋(きぬものや)管理(かんり)しており、どちらも日進斗金(にっしんときん)場所(ばしょ)だ。商贔屓(しょうひき)苦力蛊(くりきこ)(もと)めれば、(おな)派閥(はばつ)盟友(めいゆう)として、商蒲牢(しょうほろう)商狻猊(しょうさんげい)(かなら)()()すだろう。


その(ほか)に、巨開碑(きょかいひ)がいる。


この人物(じんぶつ)(すで)四转(してん)(しゅう)()(たっ)し、第三内城(だいさんないじょう)演武場(えんぶじょう)頂点(ちょうてん)(きわ)めている。


四转(してん)(しゅう)()とはどれほどのものか?


普通(ふつう)家族(かぞく)なら、一族(いちぞく)(おさ)相当(そうとう)する!


巨開碑(きょかいひ)四转蛊師(してんこし)でありながら、演武場(えんぶじょう)(とど)まり(つづ)け、(ゆき)のように()()(さそ)いの手紙(てがみ)を次々(つぎつぎ)と門前払(もんぜんばら)いしている。


炎突(えんとつ)(たお)さねば、(けっ)して演武場(えんぶじょう)(はな)れぬ!」と(かれ)公言(こうげん)している。


炎突(えんとつ)もまた四转蛊師(してんこし)で、巨開碑(きょかいひ)(とも)に「演武(えんぶ)半辺天(はんぺんてん)」と(しょう)される。両者(りょうしゃ)とも相手(あいて)(たお)し、(しん)頂点(ちょうてん)(きわ)めてこそ、栄光(えいこう)(たずさ)えて演武場(えんぶじょう)()ると(こころ)(ちか)っている。


炎突(えんとつ)火道(かどう)蛊師(こし)で、苦力蛊(くりきこ)には関心(かんしん)がない。しかし巨開碑(きょかいひ)本物(ほんもの)(ちから)(みち)蛊師(こし)だ。(かれ)数多(あまた)(たたか)いに()ち、炎突(えんとつ)との(たたか)いだけが(たが)いに()()けが()かれており、手元(てもと)には(かなら)(おお)くの元石(げんせき)(たくわ)えられている!


したがって、商贔屓(しょうひき)巨開碑(きょかいひ)も、方源(ほうげん)競争相手(きょうそうあいて)となる。


兄貴(あにき)(わたし)には(あま)った(かね)があるから、まず使(つか)ってくれ」そう()って、魏央(ぎおう)方源(ほうげん)元老蛊(げんろうこ)(ひと)手渡(てわた)した。


商螭吻(しょうりふん)(おも)わず横目(よこめ)()て、(こころ)(うち)(おどろ)いた。


彼女(かのじょ)魏央(ぎおう)方源(ほうげん)(した)しくしていることは()っていたが、まさかこれほど(ふか)(きずな)があるとは(おも)っていなかった!


彼女(かのじょ)事前(じぜん)()っていた:今回(こんかい)拍売会(はつばいかい)には、魏央(ぎおう)(おお)きく役立(やくだ)光類(こうるい)()(ひと)出品(しゅっぴん)される。まさか魏央(ぎおう)方源(ほうげん)のために、(みずか)らの元石(げんせき)(わた)すとは(おも)っていなかった。


この元老蛊(げんろうこ)(なか)で、雲気(うんき)老人(ろうじん)(うれ)しそうに(わら)っている様子(ようす)から、(すく)なくとも百万(ひゃくまん)(ちか)くの元石(げんせき)(はい)っていることが()かる!


これは実質的(じっしつてき)に、魏央(ぎおう)(みずか)らあの蛊虫(こちゅう)(あきら)めたことを意味(いみ)する。


()兄貴(あにき)、これは……」方源(ほうげん)(すこ)躊躇(ちゅうちょ)する様子(ようす)()せると同時(どうじ)に、(かん)(どう)(いろ)()かべた。


余計(よけい)なことは()うな、()()れ。()してやるんだ、(おく)るわけじゃない。これで(おれ)はお(まえ)債権者(さいけんしゃ)だぞ」魏央(ぎおう)豪快(ごうかい)(わら)い、方源(ほうげん)(こば)(すき)(あた)えず、無理(むり)やり元老蛊(げんろうこ)()()けた。


(かたわ)らにいた商心慈(しょうしんじ)も、(ひと)つの元老蛊(げんろうこ)を取り(とりだ)した。


黒土兄(こくどあに)さん、これは(わたし)(ぶん)です」


彼女(かのじょ)元老蛊(げんろうこ)(うえ)では、雲気(うんき)老人(ろうじん)(うれ)(がお)をしていた。(あき)らかに(なか)元石(げんせき)十万(じゅうまん)から三十万(さんじゅうまん)(あいだ)だ。


商心慈(しょうしんじ)のこの(かね)は、商燕飛(しょうえんひ)毎月(まいつき)くれた小遣(こづか)いだ。彼女(かのじょ)節約(せつやく)節約(せつやく)(かさ)ねて()めたもので、(いま)すべても方源(ほうげん)(わた)した。


余計(よけい)なことは無粋(ぶすい)だ。これらは(すべ)()()ろう。(かなら)(のち)(むく)いる!」方源(ほうげん)はははっと(わら)い、二人(ふたり)拱手(きょうしゅ)(れい)をし、元石(げんせき)を受け(うけと)った。


商心慈(しょうしんじ)(あわ)微笑(ほほえ)み、方源(ほうげん)(むく)いを()()めなかった。たとえこの元石(げんせき)直接(ちょくせつ)方源(ほうげん)(おく)っても、彼女(かのじょ)(こころ)(いた)めることはない。ただ彼女(かのじょ)()っていた——方源(ほうげん)性格(せいかく)なら、直接(ちょくせつ)(おく)(もの)()()れないだろう。だから「()す」ことしかできなかったのだ。


「それで()い」魏央(ぎおう)(うなず)いた。


(かれ)方源(ほうげん)(たか)(ひょう)()しており、(とく)(おん)(しゅう)(かなら)(むく)いるという鮮明(せんめい)個性(こせい)賞賛(しょうさん)していた。(かたわ)らで、商螭吻(しょうりふん)一瞬(いっしゅん)躊躇(ちゅうちょ)したが、結局(けっきょく)元老蛊(げんろうこ)を取り(とりだ)すことはなかった。


彼女(かのじょ)(うつく)しい()には(ひかり)()らめき、話題(わだい)()えた:「()て、巨開碑(きょかいひ)()たよ」


拍売場(はつばいじょう)()(ぐち)に、威風堂々(いふうどうどう)とした(おとこ)(あらわ)れた。


(かれ)壮年(そうねん)(さか)り、身長(しんちょう)八尺(はっしゃく)全身(ぜんしん)(はだ)()まり、塊状(かいじょう)筋肉(きんにく)(そう)()していた。(ある)(さい)一歩(いっぽ)一歩(いっぽ)歩幅(ほはば)寸分(すんぶん)(たが)わず、厳格(げんかく)古風(こふう)性格(せいかく)体現(たいげん)していた。


(かれ)(とう)のように(そび)()ち、自然(しぜん)威圧感(いあつかん)(はな)っていた。(まわ)りの人々(ひとびと)は(ちか)づけず、しかし(みな)畏敬(いけい)眼差(まなざ)しを()けていた。


(かれ)こそが巨開碑(きょかいひ)だ。


四转蛊師(してんこし)であり、(いま)第三内城(だいさんないじょう)演武場(えんぶじょう)頂点(ちょうてん)(きわ)める(つよ)(しゃ)


(きょ)先輩(せんぱい)(わたし)若様(わかさま)商睚眦(しょうがいし)が、五号室(ごごうしつ)(とく)にお(まね)(もう)()げます」


巨開碑(きょかいひ)(さま)(わたし)蒲牢(ほろう)若様(わかさま)四号室(よんごうしつ)にて、酒宴(しゅえん)(もう)けてお()ちしております」


巨開碑(きょかいひ)閣下(かっか)、こちらは(わたし)嘲風(ちょうふう)若様(わかさま)からの招待状(しょうたいじょう)でございます」


……


瞬時(またた)()に、(おお)くの使用人(しようにん)(ひと)(なみ)()()け、(おのおの)若様(わかさま)(だい)(ひょう)して巨開碑(きょかいひ)(まね)きをかけた。


しかし巨開碑(きょかいひ)()たく(はな)()らし、(かれ)らを(ひと)()()ようとせず、()()ぐに大広間(おおひろま)最前列(さいぜんれつ)(ある)いて()き、(すわ)った。


使用人(しようにん)たちは(たが)いに(かお)()()わせ、やむなく()()りになった。


(とき)(なが)れ、巨開碑(きょかいひ)(あと)に、また大物(おおもの)(あらわ)れた。


この人物(じんぶつ)(ふと)くも()せてもおらず、()(たか)くも(ひく)くもなく、容姿(ようし)普通(ふつう)だが、(かお)異様(いよう)だった。


左半面(ひだりはんめん)()()で、右半面(みぎはんめん)青白(あおじろ)い。(あか)(あお)二色(にしょく)(かれ)(かお)(ふた)(ぶん)し、鼻筋(はなすじ)()(なか)から()()ぐに()かれていた。


(かれ)商不離(しょうふり)だ。まさか(かれ)()るとは」魏央(ぎおう)即座(そくざ)方源(ほうげん)紹介(しょうかい)した。


「やはり(かれ)か」方源(ほうげん)(かる)(うなず)き、(こころ)の中で合点(がてん)がいった。


商不離(しょうふり)通称(つうしょう)(ふた)つの(かお)(おとこ)」。商燕飛(しょうえんひ)座下(ざか)筆頭重臣(ひっとうじゅうしん)(つと)め、四转(してん)(しゅう)()()ち、(こおり)()二種類(にしゅるい)()(あやつ)る。


(かれ)商家(しょうか)随一(ずいいち)重臣(じゅうしん)であり、商家(しょうか)族長(ぞくちょう)でもある。奴隷(どれい)売買(ばいばい)貿易(ぼうえき)(つかさど)り、その地位(ちい)魏央(ぎおう)よりも(うえ)だ。


商不離(しょうふり)出現(しゅつげん)当然(とうぜん)数多(あまた)追従(ついしょう)とお世辞(せじ)()()こした。(かれ)傲岸(ごうがん)面持(おもも)ちで()(ほそ)め、(ひと)(ぐん)(なか)をゆっくりと(ある)き、星々(ほしぼし)が(つき)(かこ)むような快感(かいかん)()けていた。


(かれ)権勢(けんせい)十人(じゅうにん)若様(わかさま)たちよりも(おも)い。


若様(わかさま)たちは商家城(しょうかじょう)一部(いちぶ)商売(しょうばい)(つかさど)るだけだが、商不離(しょうふり)筆頭重臣(ひっとうじゅうしん)として、商家(しょうか)全体(ぜんたい)奴隷(どれい)取引(とりひき)掌握(しょうあく)しているのだ。


商不離(しょうふり)、もっと(はや)(ある)けないのか?ぐずぐずして、(おとこ)らしいか?」その(とき)()()から不満(ふまん)げな(こえ)(ひび)いた。


商家城(しょうかじょう)商不離(しょうふり)地位(ちい)は、一人(ひとり)(のぞ)けば万人(ばんにん)(うえ)にある。(だれ)(かれ)にこんな無礼(ぶれい)(くち)()けるというのか?


しかし商不離(しょうふり)はその(こえ)()くや、(こころ)(ぞう)()()がり、(おも)わず(くび)(ちぢ)めた。()(かえ)ると、(こえ)(ぬし)にぺこぺことお辞儀(じぎ)した:「これはこれは素手医師(そしゅいし)(さま)では。商不離(しょうふり)、ご機嫌麗(きげんうるわ)しゅうございます」


(あらわ)れたのは、まさに素手医師(そしゅいし)だった。


彼女(かのじょ)南疆(なんきょう)四大(よんだい)医師(いし)一人(ひとり)で、五转(ごてん)(しゅう)()()ち、かつて方源(ほうげん)(きず)治療(ちりょう)したことがある。


相変(あいか)わらず真白(まっしろ)(ころも)をまとい、(かお)には(しろ)いベールをかけて素顔(すがお)()せないが、優美(ゆうび)豊満(ほうまん)(からだ)つきは(かく)せない。


しかし商不離(しょうふり)彼女(かのじょ)(からだ)直視(ちょくし)できず、視線(しせん)素手医師(そしゅいし)足元(あしもと)(ゆか)(うつ)した。


素手医師(そしゅいし)族長(ぞくちょう)商燕飛(しょうえんひ)複雑(ふくざつ)因縁(いんねん)(むす)ばれており、商家(しょうか)での地位(ちい)(きわ)めて(たか)く、商燕飛(しょうえんひ)(こう)(ふん)()()だ。商不離(しょうふり)(ゆう)(しん)(ひょう)()(たん)があろうとも、彼女(かのじょ)不敬(ふけい)はできなかった。


邪魔(じゃま)にならなければそれで良い」素手医師(そしゅいし)()ややかに(はな)()らし、八人(はちにん)白衣(はくい)侍女(じじょ)(ひき)いて商不離(しょうふり)(かたわ)らを(とお)()ぎ、(ひと)つの個室(こしつ)(はい)り、人々(ひとびと)の視界(しかい)から()えた。


商不離(しょうふり)(はな)(こす)り、(こえ)もなく苦笑(くしょう)した。素手医師(そしゅいし)(まえ)では、(かれ)降参(こうさん)するしかなかった。


()もなく、また(おお)くの人物(じんぶつ)(つづ)々(ぞく)と(とう)(じょう)した。


巨開碑(きょかいひ)(なら)()()せる炎突(えんとつ)商燕飛(しょうえんひ)()(だい)幹部(かんぶ)一人(ひとり)である易火(えきか)翼家(よくか)から()翼不悔(よくふかい)家老(かろう)飛家(ひか)飛鸞鳳(ひらんほう)家老(かろう)など。


今回(こんかい)拍売会(はつばいかい)は、まさに群雄(ぐんゆう)(つど)()だ。()()した蛊師(こし)もいれば、(あたら)しい世代(せだい)(ちから)もいる。独行(どっこう)好漢(こうかん)もいれば、(おお)きな勢力(せいりょく)首領(しゅりょう)もいる。この(なか)に、いったい(なん)(にん)(わたし)(さまた)げになるだろうか?」方源(ほうげん)(こころ)の中で(かんが)えた。


皆様(みなさま)()たせしました。これより拍売会(はつばいかい)開始(かいし)します!」司会(しかい)(おんな)蛊師(こし)(わか)(うつく)しく、舞台(ぶたい)(うえ)拡声蛊(かくせいこ)使(つか)って宣言(せんげん)した。


彼女(かのじょ)は人々(ひとびと)が(すで)苛立(いらだ)っていることを()り、簡潔(かんけつ)(はなし)即座(そくざ)第一(だいいち)出品(しゅっぴん)紹介(しょうかい)(はじ)めた。


霜箭蛊(そうせんこ)


四转(してん)蛊虫(こちゅう)で、(かたち)()のよう。全身(ぜんしん)(こおり)のように(あお)く、口器(こうき)(はり)のように細長(ほそなが)い。


この氷行(ひょうこう)()は、沮家寨(そかさい)収蔵品(しゅうぞうひん)だ。古月山寨(こげつさんさい)月系(げっけい)()(かん)(けい)のない(おお)くの蛊虫(こちゅう)収蔵(しゅうぞう)していたのと同じように。


霜箭蛊(そうせんこ)発動(はつどう)すると、(しも)()(ただよ)い、(ひと)(ほん)()凝結(ぎょうけつ)し、飛速(ひそく)(てき)()る。ご存知(ぞんじ)の通り(どおり)、最大(さいだい)長所(ちょうしょ)真元(しんげん)消耗(しょうもう)非常(ひじょう)(すく)ないこと。三转(さんてん)蛊師(こし)でも発動(はつどう)可能(かのう)です。底値(そこね)七万(ななまん)元石(げんせき)!」女蛊師(おんなこし)手際(てぎわ)よく紹介(しょうかい)した。


七万五千(ななまんごせん)


八万(はちまん)!」


八万五千(はちまんごせん)


……


価格(かかく)()()上昇(じょうしょう)し、九万(きゅうまん)(たっ)した(とき)値上(ねあ)げの速度(そくど)(あき)らかに(ゆる)やかになった。蛊師(こし)たちの値上(ねあ)(はば)五千(ごせん)から三千(さんぜん)()った。


十万(じゅうまん)大台(おおだい)()えると、値上(ねあ)(はば)三千(さんぜん)から一千(いっせん)(ちぢ)まった。


十一万(じゅういちまん)白凝冰(はくぎょうひょう)がふと(くち)(ひら)いた。


九号室(きゅうごうしつ)貴賓(きひん)十一万(じゅういちまん)()()けられました!」司会(しかい)女蛊師(おんなこし)(おも)わず(こえ)()()げた。これは個室(こしつ)賓客(ひんきゃく)(はじ)めて()()けた瞬間(しゅんかん)だった。


十二万(じゅうにまん)商睚眦(しょうがいし)(こえ)五号室(ごごうしつ)から(ひび)いた。


白凝冰(はくぎょうひょう)()(ほそ)め、即座(そくざ)()った:「十三万(じゅうさんまん)


商睚眦(しょうがいし)間髪(かんはつ)を入れず:「十四万(じゅうよんまん)


白凝冰(はくぎょうひょう)方源(ほうげん)(ふか)一瞥(いちべつ)し、(ふたた)(くち)(ひら)いた:「十五万(じゅうごまん)


方源(ほうげん)(かた)をすくめた。


この入札(にゅうさつ)(あき)らかに商睚眦(しょうがいし)(かれ)らを(こま)らせようとするものだ。白凝冰(はくぎょうひょう)方源(ほうげん)(おな)九号室(きゅうごうしつ)にいたため、商睚眦(しょうがいし)標的(ひょうてき)となった。()わば()()えを()い、(まった)くの無実(むじつ)だ。


十五万(じゅうごまん)霜箭蛊(そうせんこ)()うとは……ふん、お(まえ)たちをこうして(くる)しめたいだけだ!」五号室(ごごうしつ)で、商睚眦(しょうがいし)陰険(いんけん)(わら)い、これ以上(いじょう)()()けなかった。


白凝冰(はくぎょうひょう)霜箭蛊(そうせんこ)落札(らくさつ)したものの、四万(よんまん)元石(げんせき)余分(よぶん)代償(だいしょう)(はら)うことになった。


「どうやら今回(こんかい)商睚眦(しょうがいし)本気(ほんき)(おそ)いかかってくるようだな」魏央(ぎおう)嘆息(たんそく)した。


商心慈(しょうしんじ)(まゆ)をひそめ、方源(ほうげん)のことを心配(しんぱい)した。





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