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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第九十節:何も邪魔しない

马嘉祺(まじゃちい)でさえ(やぶ)れ、演武場(えんぶじょう)(いのち)()とした」


「こいつは()苛烈(かれつ)だ。容赦(ようしゃ)というものを()らん!」


全力以赴蛊(ぜんりょくつくしこ)流石(さすが)強力(きょうりょく)だ……」


演武場(えんぶじょう)(そと)で、人々(ひとびと)が騒然(そうぜん)(うわさ)()った。


方源(ほうげん)水牢(すいろう)蹴破(けやぶ)り、一撃(いちげき)突進(とっしん)し、青服(あおふく)巨漢(きょかん)即死(そくし)させた。(たたか)いは(またた)()終結(しゅうけつ)した。


青服(あおふく)巨漢(きょかん)(むね)完全(かんぜん)陥没(かんぼつ)し、(しろ)()()した肋骨(あばらぼね)(あらわ)になっていた。()もなく、鮮血(せんけつ)演武場(えんぶじょう)地面(じめん)真赤(まっか)()めた。


主審(しゅしん)蛊師(こし)場内(じょうない)(すす)()て、方源(ほうげん)勝利(しょうり)(おお)やかに宣言(せんげん)した。


青服(あおふく)巨漢(きょかん)遺体(いたい)は、当分(とうぶん)(あいだ)放置(ほうち)されたままだった。


主審(しゅしん)から藤訊蛊(とうじんこ)を受け()ると、方源(ほうげん)心神(しんしん)(さぐ)り、(いま)十七戦(じゅうななせん)十七勝(じゅうななしょう)無敗(むはい)戦績(せんせき)(たし)かめた。


(なん)()っても、ここは第五内城(だいごないじょう)演武区(えんぶく)二转(にてん)蛊師(こし)圧倒的(あっとうてき)(おお)く、方源(ほうげん)三转(さんてん)修為(しゅうい)有利(ゆうり)(はたら)いていた。(くわ)えて全力以赴蛊(ぜんりょくつくしこ)(ゆう)し、初戦(しょせん)数回(すうかい)(のぞ)けば、(のこ)りの試合(しあい)数合(すうごう)勝敗(しょうはい)()まっていた。


これらの勝利(しょうり)方源(ほうげん)膨大(ぼうだい)元石(げんせき)をもたらした。


演武場(えんぶじょう)での勝利(しょうり)は、相手(あいて)()(うば)()れるだけでなく、()から元石(げんせき)褒賞(ほうしょう)()られる。観客(かんきゃく)(おお)ければ(おお)いほど、褒賞(ほうしょう)()える。


李然(りねん)、ここに五万(ごまん)元石(げんせき)ある。(あと)でごまかされぬよう、公衆(こうしゅう)面前(めんぜん)(わた)しておく」


方源(ほうげん)衆人(しゅうじん)見守(みまも)(なか)(やま)()んだ元石(げんせき)()()した。


李然(りねん)(ひと)ごみから(すす)()羨望(せんぼう)眼差(まなざ)しを()びながら、()みを()かべて元石(げんせき)を受け(うけと)った。


方正(ほうせい)(きみ)本当(ほんとう)誠実(せいじつ)(おとこ)だ。(さき)八万(はちまん)(いま)五万(ごまん)()わせて十三万(じゅうさんまん)もらった。(おん)()るよ」


(かれ)(かる)拱手(きょうしゅ)し、そう()うと()っていった。


人々(ひとびと)は(ふたた)騒然(そうぜん)となった。


「この方正(ほうせい)前回(ぜんかい)八万(はちまん)今度(こんど)五万(ごまん)一体(いったい)どこにそんな大金(たいきん)があるんだ?」疑問(ぎもん)(おも)(もの)がいた。


(おどろ)くことではない。こいつはここ三週間(さんしゅうかん)演武場(えんぶじょう)連勝(れんしょう)(かさ)ねてきた。全力以赴蛊(ぜんりょくいこ)()()かれて観客(かんきゃく)大勢(おおぜい)(あつ)まっている。(たたか)(ひと)つで(すく)なくとも数千(すうせん)元石(げんせき)()ているのだ。数試合(すうしあい)もすれば万単位(まんたんい)元石(げんせき)だ」と(こた)える(もの)(こえ)には(くや)しさが(にじ)んでいた。


「それだけじゃない。こいつは冷酷非道(れいこくひどう)で、ほぼ毎試合(まいしあい)相手(あいて)(ころ)している。無傷(むきず)(かえ)れる(もの)はまずいない。だから毎回(まいかい)二、三匹(に、さんびき)の()(うば)い、()ればさらに(かね)になる」(ひや)ややかな口調(くちょう)暴露(ばくろ)する(もの)が、方源(ほうげん)暴虐(ぼうぎゃく)()かした。


「この方正(ほうせい)()()ぎる。我々(われわれ)の(しかばね)()(だい)前進(ぜんしん)しているのだ」憤慨(ふんがい)する(もの)がいた。


魔道(まどう)蛊師(こし)同士(どうし)ではないか。共食(ともぐ)いする必要(ひつよう)がどこにある? はあ…」嘆息(たんそく)()じりの(こえ)()れた。


「しかし(あらた)めて()えば、方正(ほうせい)にも長所(ちょうしょ)はある。李然(りねん)二十万(にじゅうまん)元石(げんせき)(わた)すと約束(やくそく)し、本当(ほんとう)(わた)している。正直(しょうじき)自分(じぶん)(かれ)立場(たちば)だったら…」


この発言(はつげん)で、(ひと)ごみは一気(いっき)(しず)まり(かえ)った。


(ただ)ちに反論(はんろん)(こえ)()がる:


二十万(にじゅうまん)全額(ぜんがく)(わた)したわけではあるまい。全額(ぜんがく)(わた)してからそう()うんだな」


方源(ほうげん)()(ぎわ)背中(せなか)()ながら、(ひと)ごみの(なか)(ひや)やかに(わら)(もの)がいた:「こいつの良い日々(ひび)も()わりだ。五日後(いつかご)には、李好(りこう)無理矢理(むりやり)挑戦(ちょうせん)する()だ」


李好(りこう)?あの(おとこ)第四内城(だいよんないじょう)昇格(しょうかく)したんじゃなかったのか?」


「あと一歩(いっぽ)だ。ふん、この()芝居(しばい)(たの)しみにしているぞ!」


「へへ、こいつは本当(ほんとう)天狗(てんぐ)だ。李好(りこう)存分(ぞんぶん)()らしめてもらおう」


ザーザー……


空窍(くうこう)(なか)で、(しお)()()き、淡銀色(たんぎんいろ)真元(しんげん)海面(かいめん)が、(なみ)(はな)を次々(つぎつぎ)と()てている。


鋼筋蛊(こうきんこ)海中(かいちゅう)(およ)(まわ)り、淡銀色(たんぎんいろ)真元(しんげん)()()なく吸収(きゅうしゅう)しながら、(くろ)(かす)かな(ひかり)(はな)っている。


鋼筋蛊(こうきんこ)(かたち)蚯蚓(みみず)のようで、全身(ぜんしん)墨色(すみいろ)一色(いっしょく)だが、表面(ひょうめん)蚯蚓(みみず)のように(やわ)らかくはなく、強靭(きょうじん)油照(あぶらで)りのする甲殻(こうかく)(おお)われている。


その(はな)幽光(ゆうこう)は、空窍(くうこう)(とお)して、直接(ちょくせつ)方源(ほうげん)(からだ)の隅々(すみずみ)まで()らし()す。


幽光(ゆうこう)作用(さよう)で、方源(ほうげん)全身(ぜんしん)肉筋(にくきん)(あわ)墨色(すみいろ)()まり、より一層(いっそう)強靭(きょうじん)剛強(ごうきょう)になった。


丸半日(まるはんにち)()って、ようやく方源(ほうげん)鋼筋蛊(こうきんこ)催動(さいどう)()めた。全身(ぜんしん)(あせ)だくで、鼻息(はないき)(あら)く、(すこ)目眩(めまい)がしていた。


鋼筋蛊(こうきんこ)使(つか)感覚(かんかく)(こころよ)いものではない。(しび)れ、(うず)き、(いた)み、(かゆ)みといった感覚(かんかく)が次々(つぎつぎ)と神経(しんけい)(おそ)い、蛊師(こし)忍耐力(にんたいりょく)極限(きょくげん)まで(ため)す。


普通(ふつう)蛊師(こし)なら、鋼筋蛊(こうきんこ)完成(かんせい)させるのに(すく)なくとも半年(はんとし)はかかる。


だが方源(ほうげん)計画(けいかく)では、その期間(きかん)を一ヶ(いっかげつ)凝縮(ぎょうしゅく)している。


つまり(かれ)毎日(まいにち)常人(じょうじん)六倍(ろくばい)(なが)鋼筋蛊(こうきんこ)使(つか)(つづ)けることになる。これは意志(いし)忍耐力(にんたいりょく)への苛烈(かれつ)試練(しれん)だ。


一瞬(いっしゅん)一瞬(いっしゅん)大切(たいせつ)に、修練(しゅうれん)(はげ)まねばならぬ!実力(じつりょく)一日(いちにち)(はや)(たか)めるのだ!」


元石(げんせき)必要(ひつよう)だ。演武場(えんぶじょう)最速(さいそく)(かせ)()だ。だが一度(いちど)でも()ければ、全力以赴蛊(ぜんりょくいこ)(うば)われる。紫荊令牌(しけいれいはい)阻止(そし)できるかもしれないが、代償(だいしょう)として(ほか)(めん)(おお)きな犠牲(ぎせい)(はら)わねばなるまい!」


()けるわけにはいかない!(いま)(おれ)疾走(しっそう)する軍馬(ぐんば)のようだ。実力(じつりょく)飛躍的(ひやくてき)()びている。しかし一度(いちど)(やぶ)れれば、(おお)きな転落(てんらく)だ。上昇(じょうしょう)(いきお)いは(あたま)(なぐ)られるように()まるだろう」


商家城(しょうかじょう)(たん)なる(あら)たな出発点(しゅっぱつてん)()ぎない。ここで転落(てんらく)してなるものか?この()では(かなら)蛊仙(こせん)となり、七转(しちてん)八转(はってん)九转(きゅうてん)へと()(すす)み、頂点(ちょうてん)(のぼ)り、前世(ぜんせ)()えなかった風景(ふうけい)()(わた)すのだ。(つた)えでは、九转(きゅうてん)(さき)には永遠(えいえん)(せい)(たも)至高(しこう)(きょう)があるという。長生(ちょうせい)容易(ようい)だが、永生(えいせい)(いま)(だれ)()()ていない」


(ひと)つの生命(せいめい)にとって、最高(さいこう)(きょう)永生(えいせい)であり、最大(さいだい)欲望(よくぼう)永生(えいせい)だ。(とみ)などとるに()らぬ収集癖(しゅうしゅうへき)()ぎない。男女(だんじょ)(なさけ)など原始(げんし)欲望(よくぼう)()ぎぬ。名声(めいせい)など他人(たにん)()腐臭(ふしゅう)(はな)()のような言葉(ことば)だ!」


(とみ)(うつく)しい女性(じょせい)名声(めいせい)地位(ちい)()(もと)める(もの)は、(まった)目先(めさき)しか()えない。地球(ちきゅう)では仕方(しかた)がない。(だれ)もが(かなら)()ぬのだから、こうしたもの(もの)を()(もと)めるしかない。そうでなければ人生(じんせい)面白(おもしろ)くないからだ。しかしこの世界(せかい)では、霊気(れいき)()(あふ)れ、永生(えいせい)可能性(かのうせい)がある。なぜ()(もと)めないのか?」


永生(えいせい)のためなら、(とみ)(うつく)しい女性(じょせい)名声(めいせい)地位(ちい)も、利用(りよう)()くし、()()ることもできる!永生(えいせい)のためなら、恐怖(きょうふ)(わたし)(はば)めない。()(すす)むのみだ!永生(えいせい)のためなら、怠惰(たいだ)(わたし)(はば)めない。一瞬(いっしゅん)(おこた)ることはない!永生(えいせい)のためなら、(いた)みは(わたし)(はば)めない。神魔(しんま)(わたし)(はば)めない。天地(てんち)すらも(わたし)(はば)めない!」


このように(かんが)えると、方源(ほうげん)漆黒(しっこく)(ひとみ)に、殷紅(あかく)魔炎(まえん)()()がっているかのようだった。


休息時間(きゅうそくじかん)()わるや(いな)や、(かれ)躊躇(ちゅうちょ)なく(ふたた)鋼筋蛊(こうきんこ)催動(さいどう)した。


(くろ)幽光(ゆうこう)(からだ)の隅々(すみずみ)を()らし、肌膚(はだ)()かして()()した。


静寂(せいじゃく)密室(みっしつ)で、(かれ)(かお)冷酷(れいこく)(きわ)みに(たっ)し、鋼鉄(こうてつ)鋳造(ちゅうぞう)された彫刻(ちょうこく)のごとく、頑固(がんこ)一徹(いってつ)強硬(きょうこう)さを(はな)っていた。


どんな(しび)れや(うず)き、(いた)みや(かゆ)みも、(こころ)(みずうみ)()かぶ(ちい)さな波紋(はもん)()ぎない。


他人(たにん)()えられないからとて、方源(ほうげん)()えられないわけがない!


もし偏執(へんしつ)()であるなら、方源(ほうげん)魔中(まちゅう)()だ。


何度(なんど)()のうとも、(かれ)意志(いし)(けっ)して()わらない。挫折(ざせつ)(おお)ければ(おお)いほど、それらは(まき)となり、(かれ)(こころ)(なか)野望(やぼう)魔炎(まえん)をますます(さか)んに()やし()てるのだ。


……


ドゴォーン!


巨大(きょだい)轟音(ごうおん)演武場(えんぶじょう)(ひび)(わた)った。


土石(どせき)()()がり、衝撃波(しょうげきは)渦巻(うずま)く。相手(あいて)致命(ちめい)一撃(いちげき)(かろ)うじて()けたが、衝撃波(しょうげきは)()()ばされ、十数歩(じゅうすうほ)後退(こうたい)した。


(けむ)りが()り、この一撃(いちげき)原因(げんいん)姿(すがた)(あらわ)した。


それは巨大(きょだい)蝦蟇(がま)だった!


その巨体(きょたい)猛獣(もうじゅう)(しの)ぎ、(ふく)らんだ両眼(りょうがん)石臼(いしうす)のようだ。全身(ぜんしん)青灰色(あおはいいろ)で、大きな(はら)強靭(きょうじん)四肢(しし)皮膚(ひふ)には青緑色(あおみどりいろ)(こけ)()え、(いわ)()()まれている。


最も()()くのは、その背中(せなか)だ。


背中(せなか)(たか)()()がり、まるで(ちい)さな(やま)背負(せお)っているかのよう!


この(やま)本物(ほんもの)そっくりで、(かた)(いわ)ばかり。(たか)さは一丈半(いちじょうはん)(約4.5m)。幾重(いくえ)にも()(かさ)なり、刃物(はもの)(けず)ったような岩肌(いわはだ)には、(こけ)(くさ)()(しげ)り、二、三本(に、さんぼん)の若木(わかぎ)()えている。


これは三转(さんてん)()背山蝦蟇(はいざんがま)である。重厚(じゅうこう)でどっしりとしており、最も得意(とくい)とする(わざ)(たか)()()がり、泰山压卵(たいざんあつらん)(ごと)()ちてくることだ。


さきほど(えん)じた十八番(おはこ)(わざ)で、演武場(えんぶじょう)全体(ぜんたい)地震(じしん)(おそ)われたかのように()れ、周囲(しゅうい)観客(かんきゃく)足場(あしば)(うしな)い、(ひがし)(たお)西(にし)(かたむ)いた。


「こ、こんな攻撃(こうげき)(つよ)すぎる!」


威勢(いせい)がすごい。()ているだけで心臓(しんぞう)()()そうだ」


背山蝦蟇(はいざんがま)要塞(ようさい)そのものだ。攻防(こうぼう)一体(いったい)で、唯一(ゆいいつ)欠点(けってん)速度(そくど)(おそ)いことだが、その主人(ぬし)見事(みごと)(あな)()めた!」


人々(ひとびと)が(さわ)()ち、視線(しせん)はまず背山蝦蟇(はいざんがま)(あつ)まり、やがて(そろ)って(べつ)蛊師(こし)(うつ)った。


その蛊師(こし)花柄(はながら)(ほう)()て、痩身(そうしん)端整(たんせい)顔立(かおだ)ちをしている。


(おとこ)でありながら白粉(おしろい)口紅(くちべに)()け、演武場(えんぶじょう)反対側(はんたいがわ)()って、(なが)綺麗(きれい)(つめ)(ととの)えていた。


(かれ)()李好(りこう)三转(さんてん)修為(しゅうい)()ち、戦闘経験(せんとうけいけん)豊富(ほうふ)で、(とく)(ちから)(みち)蛊師(こし)相手(あいて)にするのを得意(とくい)とする。


「お(まえ)ごときが、(おれ)(いど)むつもりか?ふふ、時間(じかん)無駄(むだ)だから、さっさと降参(こうさん)しろよ」李好(りこう)(つめ)(なが)めながら、相手(あいて)一瞥(いちべつ)もせずに()った。


(いや)野郎(やろう)め!(おれ)()めるな!命懸(いのちが)けでかかってやる!」相手(あいて)演武場(えんぶじょう)()(とお)った(もの)だ。公衆(こうしゅう)面前(めんぜん)侮辱(ぶじょく)され、(かお)(ゆが)め、()()いしばり、李好(りこう)(おそ)いかかった。


李好(りこう)(しず)かに、(もう)(しん)してくる相手(あいて)()つめ、口元(くちもと)冷笑(れいしょう)()かんだ:「まだ()りないのか?教訓(きょうくん)()りないようだな。ならば、もう一度(いちど)あの特別(とくべつ)(あじ)(あじ)わわせてやろう」


移形蛊(いけいこ)


李好(りこう)両目(りょうめ)異彩(いさい)(はな)ち、背山蝦蟇(はいざんがま)凝視(ぎょうし)した。


(いき)(ひと)()()に、(かれ)(またた)()にその()から()え、背山蝦蟇(はいざんがま)位置(いち)(あらわ)れた。


同時(どうじ)に、背山蝦蟇(はいざんがま)(かれ)(もと)いた位置(いち)(あらわ)れる。


移形蛊(いけいこ)によって、(かれ)背山蝦蟇(はいざんがま)位置(いち)交換(こうかん)したのだ。


相手(あいて)李好(りこう)目指(めざ)して突進(とっしん)していたが、一瞬(いっしゅん)にして眼前(がんぜん)背山蝦蟇(はいざんがま)(あらわ)れた。


ドッ!


背山蝦蟇(はいざんがま)()()がり、(やま)横飛(よこと)びする(ごと)く、相手(あいて)を軽々(かるがる)と()()ばした。


(たたか)いは衆人(しゅうじん)予想(よそう)(どお)りの結末(けつまつ)決着(けっちゃく)した!


背山蝦蟇(はいざんがま)移形蛊(いけいこ)()()わせる戦術(せんじゅつ)は、まさに無敵(むてき)だ」


「その(とお)りだ。移形蛊(いけいこ)背山蝦蟇(はいざんがま)だけでなく、相手(あいて)位置(いち)置換(ちかん)できる。これで背山蝦蟇(はいざんがま)移動不足(いどうふそく)という弱点(じゃくてん)完全(かんぜん)(おぎな)われる」


「この()ちで李好(りこう)二十九戦無敗(にじゅうきゅうせんむはい)だ。あと一勝(いっしょう)すれば第四内城(だいよんないじょう)昇格(しょうかく)する」


(はや)昇格(しょうかく)してほしい。こいつはもう第五内城(だいごないじょう)()()えない」


(つぎ)相手(あいて)(だれ)だ?おや、なんと伝説(でんせつ)()をまぐれ()たりした、(あの)幸運児(こううんじ)か」









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