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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第六十九節:暴富

商睚眦(しょうがいし)(おも)(こころ)(ごと)(かか)えて()っていった。


()()(まえ)(かれ)方源(ほうげん)()げた:「この(けん)重大(じゅうだい)ゆえ、()(かんが)えねばならぬ」


(かんが)える意思(いし)さえ(しめ)せば、(すで)成功(せいこう)間近(まぢか)だ。


方源(ほうげん)はこの(おとこ)見抜(みぬ)いていた。(こと)()ったと()っている。時機(じき)()(さら)値段(ねだん)上乗(うわの)せすることさえ可能(かのう)だ。


無論(むろん)(いま)(かれ)(まよ)っている最中(さいちゅう)は、値上(ねあ)げで刺激(しげき)するのは絶対(ぜったい)()けねばならぬ。


決心(けっしん)(かた)めたその(とき)こそ――ふふ、その(とき)値上(ねあ)げすれば、朝飯前(あさめしまえ)(やす)(こと)だ。


二日後(ふつかご)商睚眦(しょうがいし)憔悴(しょうすい)した(おも)()ちで、(ふたた)方源(ほうげん)(まえ)(あらわ)れた。


承知(しょうち)した。貴殿(きでん)(もう)()通り(どおり)、取引(とりひき)成立(せいりつ)だ!」(かれ)()()いしばり、(なが)(あいだ)躊躇(ちゅうちょ)した(すえ)に、ようやく()()った。


(しん)じろ。将来(しょうらい)貴殿(きでん)はこの決断(けつだん)(ほね)(ずい)まで(きざ)()むことになる!」方源(ほうげん)(ほほ)えみながら(さかずき)()()した:「さあ、(さけ)()もう」


商睚眦(しょうがいし)(さかずき)(かか)げると、一気(いっき)()()した。


「クソッ!(なん)不味(まず)(さけ)だ!」()()えると、(かれ)(かお)(つよ)(ゆが)めて(のろ)うように()った。


最安(さいやす)米酒(こめざけ)です。若様(わかさま)(わたし)高級酒(こうきゅうしゅ)()(かね)などございません」方源(ほうげん)(かる)(わら)った。


「もう(じき)(かね)(はい)る。ふう……」商睚眦(しょうがいし)(おも)(おり)()()した。


(かれ)決断(けつだん)(まえ)(はげ)しい葛藤(かっとう)(くる)しんでいた。だが決心(けっしん)(くだ)した(あと)全身(ぜんしん)(ちから)()けた。


「よし、契約書(けいやくしょ)(すで)用意(ようい)ずみだ。()てくれ」方源(ほうげん)書類(しょるい)()()した。


商睚眦(しょうがいし)一瞥(いちべつ)した途端(とたん)()()いて方源(ほうげん)(にら)()け、(つくえ)をバンと(たた)怒号(どごう)した:「九十五万(きゅうじゅうごまん)だと?また値上(ねあ)げしやがった!前回(ぜんかい)八十万(はちじゅうまん)()ったのに、たった数日(すうじつ)十五万(じゅうごまん)()()がるとは!貴様(きさま)()れが(くに)財産(ざいさん)()えるほど裕福(ゆうふく)だとでも(おも)うのか?この野郎(やろう)()元石(げんせき)(かす)()った(もの)だとでも?」


方源(ほうげん)は悠々(ゆうゆう)と(ほほ)えんだ:「三日(みっか)経過(けいか)した。値上(ねあ)げは当然(とうぜん)だ。貴殿(きでん)()かっているだろうが」


商睚眦(しょうがいし)(ひたい)青筋(あおすじ)()()がり、座席(ざせき)から(いきお)いよく()()がった:「()れが(よわ)()えるとでも?そんな大金(たいきん)()っておらん!()るに()らぬ秘伝(ひでん)一つ(ひとつ)に九十五万(きゅうじゅうごまん)とは、法外(ほうがい)値段(ねだん)()っかける度胸(どきょう)には(あき)れる!」


(さわ)ぐな。(いか)りは()(ほろ)ぼすぞ、若様(わかさま)。これは()るに()らぬ秘伝(ひでん)ではない。貴殿(きでん)若様(わかさま)()()かっているのだ。(かんが)えよ、毎年(まいとし)考課(こうか)一人(ひとり)若様(わかさま)()ちる。(した)では何人(なんにん)もが虎視眈々(こしたんたん)と(ねら)っているのだ」方源(ほうげん)口調(くちょう)悠長(ゆうちょう)だった。


若様(わかさま)()」と()くや、激怒(げきど)していた商睚眦(しょうがいし)怒気(どき)がスーッと()いていった。


方源(ほうげん)はその表情(ひょうじょう)()て、九十五万(きゅうじゅうごまん)という金額(きんがく)(かれ)限界(げんかい)()えていると(さと)った。そこで一歩(いっぽ)(ゆず)って()った:「よし、()かった。九十万(きゅうじゅうまん)元石(げんせき)()()めよう。お手上(てあ)げだ」


商睚眦(しょうがいし)はゆっくりと(すわ)(なお)した。(かれ)若様(わかさま)についてから一年(いちねん)()ぎず、考課(こうか)対策(たいさく)にも()われ、私腹(しふく)(はい)った元石(げんせき)四十万(よんじゅうまん)(あま)りに()ぎない。


(うたが)いなく、この取引(とりひき)()めば、一年(いちねん)苦労(くろう)水泡(すいほう)()す。ようやく(きず)いた家産(かさん)()えてしまうのだ。


だが若様(わかさま)()()かっている以上(いじょう)(はな)をつまんで(みと)めるしかなかった。


(かれ)はしばし沈黙(ちんもく)し、ついにうなずいた:「よし、九十万(きゅうじゅうまん)元石(げんせき)で。だが(かみ)契約(けいやく)など信用(しんよう)せぬ。毒誓蛊(どくせいこ)()(ちか)いを()てよう」


方源(ほうげん)(かお)(いつわ)りの躊躇(ちゅうちょ)()かんだ。


()れたか?毒誓蛊(どくせいこ)なしで、貴様(きさま)(かね)()()げしないとどう保証(ほしょう)できよう?これは絶対条件(ぜったいじょうけん)だ、(ゆず)れぬ!」商睚眦(しょうがいし)態度(たいど)強硬(きょうこう)だった。


方源(ほうげん)(じつ)はこの可能性(かのうせい)予想(よそう)していた。


(しか)らば、拙者(せっしゃ)から(ちか)おう」方源(ほうげん)(ひだり)()()()した。


商睚眦(しょうがいし)(はじ)めてほのかな()みを()かべ、毒誓蛊(どくせいこ)()()した。


毒誓蛊(どくせいこ)紫赤(むらさきあか)小虫(こむし)で、指先(ゆびさき)ほどの大き(おおき)さ。口器(こうき)獰猛(どうもう)で、三转消耗蛊(さんてんしょうもうこ)(ぞく)する。


()方源(ほうげん)左手(ひだりて)人差指(ひとさしゆび)()び、()()いた。


瞬時(またた)()に、神経(しんけい)(つらぬ)(いた)みが方源(ほうげん)(おそ)った。


方源(ほうげん)(いた)みを(こら)え、文書(ぶんしょ)内容(ないよう)朗読(ろうどく)(はじ)めた。()()えると、毒誓蛊(どくせいこ)指先(ゆびさき)(だい)から(ばい)膨張(ぼうちょう)し、方源(ほうげん)大量(たいりょう)精血(せいけつ)()()った。


(つづ)いて()商睚眦(しょうがいし)指先(ゆびさき)()び、()(すす)(はじ)めた。


商睚眦(しょうがいし)文書(ぶんしょ)をぎゅっと(にぎ)りしめ、(ふる)える(こえ)(すべ)ての条項(じょうこう)()()げた。毒誓蛊(どくせいこ)(ふたた)(ばい)膨張(ぼうちょう)した。


(かれ)(いた)みに顔面(がんめん)蒼白(そうはく)()()()しにし、冷気(れいき)(すす)()みながら(うめ)いた:「忌々(いまいま)しい契約書(けいやくしょ)め!(なん)でこんに(なが)い!(すこ)しは簡略(かんりゃく)できぬのか?まだ追加(ついか)事項(じこう)があるのか?」


方源(ほうげん)無言(むごん)(くび)()った。


商睚眦(しょうがいし)口元(くちもと)()()がり、(わら)みが()かんだ。だが(いた)みで(ゆが)んだ(かお)では、その()みがむしろ凶悪(きょうあく)()えた。


ドカン。


充血(じゅうけつ)して膨張(ぼうちょう)した毒誓蛊(どくせいこ)突如(とつじょ)爆発(ばくはつ)した。


だが()しぶきが()()ることはなく、無数(むすう)(あか)(ひかり)(つぶ)へと()わった。


光粒(ひかりつぶ)雨滴(うてき)湖面(こめん)()()むように、方源(ほうげん)商睚眦(しょうがいし)身体(からだ)()()まれていった。


この現象(げんしょう)毒誓(どくせい)発効(はっこう)したことを(しめ)す。


もし双方(そうほう)()()げた内容(ないよう)本心(ほんしん)(そむ)くものなら、毒誓蛊(どくせいこ)爆発(ばくはつ)()膿血(のうけつ)()す。それは双方(そうほう)、あるいは一方(いっぽう)本心(ほんしん)(そむ)(ちか)いを()て、毒誓(どくせい)失敗(しっぱい)()わったことを意味(いみ)する。


この光景(こうけい)()にし、商睚眦(しょうがいし)(ゆが)んだ()みを(ふか)めた。


(かれ)方源(ほうげん)()いて(にや)りと(わら)った:「へへ、我々(われわれ)は毒誓(どくせい)(はっ)した。もし将来(しょうらい)(ちか)いを(やぶ)るなら、膿血(のうけつ)()して()ぬぞ」


方源(ほうげん)顔色(かおいろ)(ひと)()えず()った:「元石(げんせき)は?」


商睚眦(しょうがいし)(かた)(すく)めた:「安心(あんしん)せよ。毒誓(どくせい)(やぶ)勇気(ゆうき)などあるものか。ほれ!」


(かれ)一匹(いっぴき)()を取り(とりだ)した。


水晶細工(すいしょうざいく)(ごと)半透明(はんとうめい)球体(きゅうたい)(てのひら)ほどの大き(おおき)さで、内部(ないぶ)には雲霞(うんか)(ふう)()まれている――白雲(はくうん)(いく)つも(ただよ)(よう)だ。


その(くも)(かたち)特異(とくい)で、(つえ)にすがり背中(せなか)(まる)めた老人(ろうじん)姿(すがた)()していた。


白髪(しらが)(かた)にかかり、仙人(せんにん)(ごと)風骨(ふうこつ)(かお)(しわ)()()きと(きざ)まれ、(いつく)しみ(ぶか)眉目(びもく)(わら)っていた。


これが元老蛊(げんろうこ)である。


元石(げんせき)貯蔵(ちょぞう)するためだけに特化(とっか)された()だ。


術業(じゅつぎょう)専攻(せんこう)ありとはまさにこのこと。三转蛊(さんてんこ)()ぎぬが、百万(ひゃくまん)もの元石(げんせき)(おさ)()る。


(なか)には八十七万(はちじゅうななまん)元石(げんせき)のみ。(のこ)三万(さんまん)後日(ごじつ)工面(くめん)して(わた)そう」商睚眦(しょうがいし)(ばん)(ひと)つも名残惜(なごりお)しい(おも)いを(むね)に、元老蛊(げんろうこ)方源(ほうげん)()()した。


中身(なかみ)商家(しょうか)貨物代金(かもつだいきん)六十万(ろくじゅうまん)(のこ)二十七万(にじゅうななまん)商睚眦(しょうがいし)私財(しざい)のほぼ(すべ)てを(とう)じたものだ。


方源(ほうげん)()()ると、商睚眦(しょうがいし)(みずか)(すす)んで煉化(れんか)補佐(ほさ)した。


元老蛊(げんろうこ)(あるじ)()わるや、水晶球(すいしょうだま)(ない)雲煙(うんえん)流転(るてん)し、老人(ろうじん)(かお)商睚眦(しょうがいし)の方を()いていたものが、(またた)()方源(ほうげん)()(なお)り、(いつく)しみ(ぶか)()みを()かべた。


方源(ほうげん)無造作(むぞうさ)元老蛊(げんろうこ)(うご)かす(たび)に、球内(きゅうない)雲煙(うんえん)(かたち)()え、(くも)老人(ろうじん)(つね)方源(ほうげん)()()(つづ)けた。


(じつ)にこの元老蛊(げんろうこ)興味深(きょうみぶか)い。


内部(ないぶ)元石(げんせき)(すく)なければ、(くも)老人(ろうじん)(まゆ)(ひそ)(しず)()む。適量(てきりょう)なら無表情(むひょうじょう)(おお)ければ(おお)いほど、満面(まんめん)()みを()かべるのだ。


商睚眦(しょうがいし)方源(ほうげん)元老蛊(げんろうこ)(いじ)りながら、その用法(ようほう)熟知(じゅくち)していると(さと)った。


(かれ)(はな)(わら)った:「この元老蛊(げんろうこ)(すこ)しばかり()()る。無料(むりょう)(わた)せる(わけ)がない。競売場(きょうばいじょう)六千六百(ろくせんろっぴゃく)元石(げんせき)(はた)いて()としたのだ」


方源(ほうげん)(うなず)いた。三转蛊(さんてんこ)相場(そうば)(せん)単位(たんい)元老蛊(げんろうこ)比較的(ひかくてき)(めずら)しい部類(ぶるい)で、(たし)かに相応(そうおう)価値(かち)がある。


即座(そくざ)元石(げんせき)を取り(とりだ)して商睚眦(しょうがいし)(わた)した。


商睚眦(しょうがいし)普通(ふつう)貯蔵蛊(ちょぞうこ)でそれを受け(うけと)り、複雑(ふくざつ)心境(しんきょう)だった。


本来(ほんらい)なら(かれ)元石(げんせき)だったはずだ!


「…もはや仕方(しかた)あるまい。若様(わかさま)()(たも)てれば、すべては可能(かのう)だ。元石(げんせき)(ふたた)(かせ)げる。この()()して()()()げ、()れを(おど)した卑劣漢(ひれつかん)も、(おそ)かれ(はや)かれ非業(ひごう)()()げる!」


商睚眦(しょうがいし)は元々(もともと)度量(どりょう)(ひろ)人物(じんぶつ)ではない。方源(ほうげん)全財産(ぜんざいさん)(しぼ)()られ、(のこ)三万(さんまん)元石(げんせき)借金(しゃっきん)工面(くめん)せねばならない。


白骨秘伝(はっこつひでん)相場(そうば)(たか)くて六十万(ろくじゅうまん)。それを九十万(きゅうじゅうまん)()わされたのだ。


商睚眦(しょうがいし)(はな)をつまんでこの大損(おおぞん)()()み、方源(ほうげん)心底(しんそこ)(にく)()っていた。


(のこ)五万(ごまん)元石(げんせき)三日(みっか)以内(いない)(わた)す。この(けん)は我々(われわれ)だけの秘密(ひみ)だ。第三者(だいさんしゃ)()られてはならぬ。(たと)貴様(きさま)相棒(あいぼう)でもだ。小賢(こざか)しい真似(まね)無駄(むだ)だと(さと)れ」商睚眦(しょうがいし)(せき)()とうとした。最早(もはや)()えられぬ。


(みにく)方源(ほうげん)(かお)一秒(いちびょう)でも(なが)()れば、(いか)りの(ほのお)(ひと)()ずつ()もっていく。



契約書(けいやくしょ)()(あな)などない。貴殿(きでん)()(とお)したはずだ」方源(ほうげん)表情(ひょうじょう)(あわ)(ぜん)としていた。


商睚眦(しょうがいし)()ややかに(はな)()らした。商家(しょうか)()まれ、(おさな)(ころ)から商取引(しょうとりひき)見聞(けんぶん)し、この一年(いちねん)店舗(てんぽ)()仕切(しき)ってきた(かれ)()を、簡単(かんたん)(あざむ)けるものなどない。


貴様(きさま)ごときが(ちか)いを(やぶ)れるはずもなかろう」(あざけ)るような(わら)(ごえ)(のこ)し、(かれ)()()けて()っていった。


方源(ほうげん)()にも()めない。商睚眦(しょうがいし)(いま)心情(しんじょう)理解(りかい)していたからだ。


毒誓(どくせい)(やぶ)るつもりなど毛頭(もうとう)なかった。


毒誓蛊(どくせいこ)拘束力(こうそくりょく)(きわ)めて(つよ)い。(ゆえ)蛊师(こし)たちに(ひろ)(もち)いられているのだ。


()らぬ第三者(だいさんしゃ)()らすべからず――絶対(ぜったい)(ゆる)されぬ。いかなる()(だま)も、(みずか)らの(いのち)(もてあそ)ぶに(ひと)しい。


先程(さきほど)方源(ほうげん)商睚眦(しょうがいし)六千六百(ろくせんろっぴゃく)元石(げんせき)(わた)した行為(こうい)は、一見(いっけん)無駄(むだ)(おも)える。(のこ)三万(さんまん)元石(げんせき)から()()けば()いのに、と。


だがそれもならぬ。


毒誓(どくせい)(さだ)められたのは九十万(きゅうじゅうまん)元石(げんせき)(ゆえ)商睚眦(しょうがいし)九十万(きゅうじゅうまん)(まい)元石(げんせき)方源(ほうげん)手渡(てわた)さねばならぬ。


これが(こう)(てき)規則(きそく)なのだ。


三日後(みっかご)商睚眦(しょうがいし)三万(さんまん)元石(げんせき)工面(くめん)し、方源(ほうげん)(わた)した。


方源(ほうげん)秘伝方(ひでんかた)を引き(ひきわた)した。無論(むろん)(もっと)価値(かち)ある骨肉団欒蛊(こつにくだんらんこ)秘伝(ひでん)()らぬ。


商睚眦(しょうがいし)()っていたのは骨槍蛊(こつそうこ)螺旋骨槍蛊(らせんこつそうこ)のみ。秘伝書(ひでんしょ)(けん)(えつ)すると、(ほか)数多(あまた)秘伝(ひでん)骨槍蛊(こつそうこ)基盤(きばん)としていることを()り、幾分(いくぶん)満足(まんぞく)し、心情(しんじょう)(すこ)()れた。


方源(ほうげん)(さら)骨槍蛊(こつそうこ)螺旋骨槍蛊(らせんこつそうこ)骨刺蛊(こっしこ)をまとめて()(はら)った。


(もと)売値(うりね)四万六百二十(よんまんろっぴゃくにじゅう)元石(げんせき)


かくして取引(とりひき)結果(けっか)方源(ほうげん)手元(てもと)には九十三万四千二十(きゅうじゅうさんまんよんせんにじゅう)元石(げんせき)急増(きゅうぞう)した。(まえ)からの(たくわ)えと()わせ、(そう)(がく)九十四万五千(きゅうじゅうよんまんごせん)元石(げんせき)(たっ)した。


方源(ほうげん)元石(げんせき)大半(たいはん)元老蛊(げんろうこ)(おさ)めた。無論(むろん)万一(まんいち)(そな)え、懐中(かいちゅう)兜率花(とそつか)にも(すこ)しずつ()けて(たずさ)えた。


前世(ぜんせ)のこの時期(じき)()れは商隊(しょうたい)()いずり(まわ)り、(ふところ)には五六十枚(ごじゅうろくじゅうまい)元石(げんせき)精一杯(せいいっぱい)だった。(いま)百万枚(ひゃくまんまい)(ちか)資産(しさん)(よう)している」


記憶(きおく)対比(たいひ)すれば、再誕(さいたん)利点(りてん)(あき)らかだ。


無論(むろん)(かれ)膨大(ぼうだい)危険(きけん)(おか)している。


危険(きけん)(おお)きければ(おお)きいほど、利益(りえき)(おお)きい。()無償(むしょう)昼食(ちゅうしょく)など存在(そんざい)せぬ。


代償(だいしょう)(はら)っても(むく)われるとは(かぎ)らぬが、()ようとすれば、まず(はら)わねばならぬ。


(またた)()(さら)三日(みっか)()ぎた。


商家(しょうか)調査(ちょうさ)終結(しゅうけつ)し、魏央(ぎおう)商燕飛(しょうえんひ)(まね)きを(つた)えに()た:「お二方様(ふたかたさま)()族長(ぞくちょう)家宴(かえん)(もう)け、(とく)(わたくし)(つか)わしお(まね)(もう)()げるよう」


家宴(かえん)か?(つい)にこの(とき)()た」









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