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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第三十一節: 合作修行

(くら)部屋(へや)の中で、白凝冰(はくぎょうひょう)不機嫌(ふきげん)そうに「ぶん」と(はな)()らした。


方源(ほうげん)(はなし)(なが)れを()える:「だが現段階(げんだんかい)では、商家城(しょうかじょう)こそ最適(さいてき)()だ。あそこは店舗(てんぽ)林立(りんりつ)し、(おのれ)()蠱虫(こちゅう)()(はい)る。現状(げんじょう)蠱虫(こちゅう)(すぐ)れてはいるが、調和(ちょうわ)()れていない。(そろ)えてセットと()せば、さらに(つよ)戦闘力(せんとうりょく)発揮(はっき)でき、越级挑战(えっきゅうちょうせん)すら可能(かのう)となる」


この言葉(ことば)白凝冰(はくぎょうひょう)心底(しんそこ)同感(どうかん)した。



(すぐ)れた蛊師(こし)とて、(かなら)成熟(せいじゅく)した蛊虫(こちゅう)の組み合わせを(ゆう)する。


かつて白凝冰(はくぎょうひょう)北冥冰魄体(ほくめいひょうはくたい)であった(ころ)(ごと)く、冰刃蛊(ひょうじんこ)冰锥蛊(ひょうすいこ)水罩蛊(すいしょうこ)蓝鸟冰棺蛊(らんちょうひょうかんこ)冰肌蛊(ひょうきこ)霜妖蛊(そうようこ)……


これらは(ことごと)氷水系(ひょうすいけい)蛊虫(こちゅう)であり、(たが)いに組み(くみあ)わされば(おどろ)くほど使い(やす)く、相乗効果(そうじょうこうか)をもたらした。


しかし(いま)二人(ふたり)手中(しゅちゅう)にある蛊虫(こちゅう)(おお)くとも乱雑(らんざつ)(きわ)まりない。()体系(たいけい)()された()()えれば、戦闘力(せんとうりょく)(すく)なくとも倍増(ばいぞう)するだろう。


()()方源(ほうげん)空窍(くうこう)には大量(たいりょう)骨槍蛊(こっそうこ)螺旋骨槍蛊(らせんこっそうこ)蓄積(ちくせき)されている。これらは商家城(しょうかじょう)への販売(はんばい)()てられる。


(たと)えこれらの()がなくとも、方源(ほうげん)天元宝莲(てんげんほうれん)(ゆう)し、日々(ひび)元石(げんせき)産出(さんしゅつ)できるのだ。


商家城(しょうかじょう)(のが)れるのが第一(だいいち)目的(もくてき)蛊虫(こちゅう)購入(こうにゅう)交換(こうかん)第二(だいに)。だが方源(ほうげん)第三(だいさん)目的(もくてき)は、白凝冰(はくぎょうひょう)(くち)にできぬ。


これは(すなわ)解石(かいせき)(かか)わる。


ある賭石場(とせきじょう)(くら)片隅(かたすみ)で、(ひと)つの原石(げんせき)(なか)伝説的(でんせきてき)色彩(しきさい)()(ひそ)んでいる!


方源(ほうげん)()にある蛊虫(こちゅう)には、六転(ろくてん)春秋蝉(しゅんじゅうせみ)九転仙尊(きゅうてんせんそん)(かか)わる天元宝莲(てんげんほうれん)資質(ししつ)改竄(かいざん)する血颅蛊(けつろこ)、そして骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)(ふく)まれる。


骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)()くとして、血颅蛊(けつろこ)最早(もはや)価値(かち)(うしな)っている。方源(ほうげん)血脈(けつみゃく)()族人(ぞくじん)(ほとん)()えてしまったからだ。天元宝莲(てんげんほうれん)効能(こうのう)(すぐ)れているが、発展性(はってんせい)がなく、方源(ほうげん)には合炼秘方(ごうれんひほう)がわからない。(かれ)修為(しゅうい)(たか)くなればなるほど、その役割(やくわり)は小さくなる。


春秋蝉(しゅんじゅうせみ)(さら)にお(はなし)にならぬ。


(いま)休養(きゅうよう)休眠(きゅうみん)(つづ)けており、使(つか)おうものなら危険(きけん)(とも)ない。使(つか)わなければ空窍(くうこう)破裂(はれつ)させかねない。


この厄介(やっかい)(もの)(まさ)時限爆弾(じげんばくだん)だ。


春秋蝉(しゅんじゅうせみ)天元宝莲(てんげんほうれん)血颅蛊(けつろこ)骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)——これらは方源(ほうげん)手中(しゅちゅう)(もっと)価値(かち)ある四蛊(よんこ)()える。しかもこれらの()には共通点(きょうつうてん)がある。


それは、全て修行(しゅぎょう)補助(ほじょ)するための蛊虫(こちゅう)だという(てん)だ。


方源(ほうげん)への貢献度(こうけんど)(たか)いか?


(きわ)めて高い!


だが戦闘面(せんとうめん)での支援(しえん)となると、顕著(けんちょ)ではない。


商家城(しょうかじょう)のその()(ちが)う。これは戦闘(せんとう)の切り(きりふだ)だ。これを()(ほか)()を組み(くみあ)わせて(そろ)えれば、方源(ほうげん)転生(てんせい)以来(いらい)(はじ)めて同級(どうきゅう)無敵(むてき)(かま)えを(そな)え、前世(ぜんせ)魔道巨魁(まとうきょかい)たる風格(ふうかく)(ひと)しずく取り(とりもど)せるだろう。



商家城(しょうかじょう)まで()くには(なが)道程(みちのり)だ。(とお)(はなし)()いといて、まずこの骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)片方(かたほう)錬化(れんか)するがよい」方源(ほうげん)(はなし)()()めた。


白凝冰(はくぎょうひょう)方源(ほうげん)計画(けいかく)()()したことで、(すこ)安堵(あんど)した。


方源(ほうげん)()ごす()(なが)くなるほど、(かれ)陰険(いんけん)狡猾(こうかつ)性格(せいかく)(いた)(かん)じるようになった。


今日(きょう)(かれ)(えん)じた純朴(じゅんぼく)(ひと)(がら)など、自分(じぶん)すら(あや)うく(だま)されそうになった!つい(さき)ほどまで、骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)如何(いか)なる錬成(れんせい)目撃(もくげく)していたのかを(おも)(かえ)せば(かえ)すほど、背筋(せすじ)(こお)る思いがした。


(きも)(めい)じておかねば…あの(あわ)れな百家(ひゃっか)女族長(おんなぞくちょう)()きた見本(みほん)だ!もし油断(ゆだん)したなら、いつか(わたし)(かれ)()()ばされても、平気(へいき)(かね)(かぞ)えているかもしれない)


(かす)かに(くび)()り、白凝冰(はくぎょうひょう)(こころ)(うち)(ととの)え、骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)錬化(れんか)()()かった。


この(つい)()(あお)(あか)特異(とくい)形状(けいじょう)をしており、白凝冰(はくぎょうひょう)(あか)(えら)真元(しんげん)(そそ)いだ。


骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)(すで)方源(ほうげん)によって錬化(れんか)()みだったが、(かれ)(みずか)意識(いしき)(あせ)させ協力(きょうりょく)した。


白凝冰(はくぎょうひょう)(なん)なく、(とき)(つい)やさずに錬化(れんか)(まっと)うする。


完成(かんせい)するや(いな)や、()異変(いへん)(しょう)じた──


一対(いっつい)()()った玉鐲(ぎょくしょう)忽然(こつぜん)空中(くうちゅう)消散(しょうさん)した。その瞬間(しゅんかん)方源(ほうげん)白凝冰(はくぎょうひょう)手首(てくび)輪状(わじょう)(あと)()かび()がった。


(こと)なる(てん)は、方源(ほうげん)左手首(ひだりてくび)(あお)輪痕(りんこん)であるのに(たい)し、白凝冰(はくぎょうひょう)右手首(みぎてくび)(あか)輪痕(りんこん)だった。


玄妙(げんみょう)にして(さら)(くら)感応(かんのう)二人(ふたり)胸中(きょうちゅう)同時(どうじ)()()がる。


この感応(かんのう)により、方源(ほうげん)白凝冰(はくぎょうひょう)(かん)()れ、白凝冰(はくぎょうひょう)方源(ほうげん)(かん)()る。あたかも血肉(けつにく)(つなが)り、不可分(ふかぶん)感覚(かんかく)だ。


この感覚(かんかく)(はなは)不快極(ふかいきわ)まりなく、白凝冰(はくぎょうひょう)(はえ)()()んだような()()(もよお)した。


方源(ほうげん)(ふか)(まゆ)をひそめる。


灰骨才子(はいこつさいし)(のこ)した巻物(まきもの)には、この(てん)(まった)()れていなかったのだ。


だが方源(ほうげん)(かんが)(なお)した途端(とたん)理解(りかい)した:「灰骨才子(はいこつさいし)理論上(りろんじょう)研究(けんきゅう)()ぎず、使用経験(しようけいけん)などない。()らぬのも無理(むり)はないか…」


この感覚(かんかく)瑣末(さまつ)(こと)肝心(かんじん)なのはこれからだ。


二人(ふたり)(こころ)異様感(いようかん)()さえ、()かい()って(とこ)()わり、双修(そうしゅう)開始(かいし)した。


それぞれ(てのひら)()ばし、(よっ)つの()のひらを相対(あいたい)させる。


安全(あんぜん)()して、まずは修為(しゅうい)(よわ)方源(ほうげん)から(ため)す。



(かれ)空窍(くうこう)から青銅(せいどう)真元(しんげん)(なが)れを()()し、(つつ)ましく白凝冰(はくぎょうひょう)空窍(くうこう)(そそ)()んだ。


(あお)(あか)()突然(とつぜん)(まぶ)しい(ひかり)(はな)った。


異質(いしつ)気息(きそく)()いた真元(しんげん)白凝冰(はくぎょうひょう)空窍(くうこう)(なが)()むや、瞬時(しゅんじ)彼女(かのじょ)気息(きそく)寸分違(すんぶんたが)わない状態(じょうたい)へと変容(へんよう)した。


本当(ほんとう)だ!」白凝冰(はくぎょうひょう)はかすかな歓声(かんせい)()げた。


「だが一割(いちわり)青銅真元(せいどうしんげん)投入(とうにゅう)したのに、お(まえ)空窍(くうこう)では六分(ろくぶ)減耗(げんもう)している。(じつ)四分(よんぶ)消耗(しょうもう)だ」方源(ほうげん)観察(かんさつ)(さら)微細(びさい)だった。


白凝冰(はくぎょうひょう)(べつ)(おどろ)かなかった:「(なん)不可思議(ふかしぎ)があろう?巻物(まきもの)にも(しる)されていたではないか。この骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)は、煉製(れんせい)する二人(ふたり)情誼(じょうぎ)(ふか)さに(おう)じて五種(ごしゅ)品質(ひんしつ)()かれると。(ひく)きより(たか)きへ(じゅん)に、骨肉相残(こつにくそうざん)骨肉相连(こつにくそうれん)情同骨肉(じょうどうこつにく)亲如骨肉(しんじょこつにく)骨肉至亲(こつにくししん)だ」


彼女(かのじょ)分析(ぶんせき)(つづ)けた:「もし(たと)兄妹(けいまい)蛊師(こし)となり単独(たんどく)煉製(れんせい)したなら、(かれ)らの情愛(じょうあい)から最上級(さいじょうきゅう)の『骨肉至亲(こつにくししん)』となっただろう。だが我々(われわれ)が(れん)じた場合(ばあい)、我々(われわれ)の間柄(あいだがら)では――」彼女(かのじょ)はへへと(わら)った「おそらく最下級(さいかきゅう)の『骨肉相残(こつにくそうざん)』で()まりだ。両者(りょうしゃ)相殺(そうさい)すれば、(ゆえ)にこの(たか)からず(ひく)からずの『情同骨肉(じょうどうこつにく)』となるわ」


この骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)一連(いちれん)系統(けいとう)()す。豚蛊(とんこ)シリーズに黒豚蛊(こくとんこ)白豚蛊(はくとんこ)桃豚蛊(ももとんこ)(など)があるように。


巻物(まきもの)記述(きじゅつ)によれば、骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)五種(ごしゅ)()包含(ほうがん)する。


最下級品(さいかきゅうひん)骨肉相残蛊(こつにくそうざんこ)は、十割(じゅうわり)真元(しんげん)二分(にぶ)にしか変換(へんかん)されない。


その上位(じょうい)骨肉相连蛊(こつにくそうれんこ)は、十割(じゅうわり)真元(しんげん)四分(よんぶ)となる。


情同骨肉蛊(じょうどうこつにくこ)(いた)っては、十割中六分(じゅうわりちゅうろくぶ)(のこ)る。


(さら)高階級(こうかいきゅう)亲如骨肉蛊(しんじょこつにくこ)では、十割(じゅうわり)変換(へんかん)()八分(はちぶ)残存(ざんぞん)する!


最高峰(さいこうほう)骨肉至亲蛊(こつにくししんこ)(いた)っては、十割(じゅうわり)十割(じゅうわり)のまま転換(てんかん)され、一切(いっさい)消耗(しょうもう)なしである。


方源(ほうげん)前世(ぜんせ)経験(けいけん)()って秘伝(ひでん)臨時(りんじ)改竄(かいざん)し、三転(さんてん)情同骨肉蛊(じょうどうこつにくこ)()られたのは、(うん)()かったと()える。


秘伝方(ひでんほう)研究(けんきゅう)煉製(れんせい)するには、(きわ)めて困難(こんなん)(とも)うことを()るべし。(おお)くの()(もち)い、()()なく推演(すいえん)し、()(かえ)実検(じっけん)(よう)する。


方源(ほうげん)改竄(かいざん)成功(せいこう)した一因(いちいん)経験(けいけん)から()霊感(れいかん)(ふた)つは運気(うんき)()さだ。


だがこの(しゅ)運任(うんまか)せを、(かれ)元来(がんらい)(この)まない。


()まれつき不運(ふうん)という(わけ)ではない。方源(ほうげん)運勢(うんせい)(つね)(ごと)()(とき)()しき(とき)もあったが、(かれ)制御(せいぎょ)不能(ふのう)要因(よういん)嫌悪(けんお)した。


(なん)(かれ)(あやつ)られることを極度(きょくど)(きら)(おとこ)局面(きょくめん)(みさお)り、他人(たにん)(せい)し、勿論(もちろん)(おのれ)さえも制御(せいぎょ)することを(この)むのだ。


「これでよし。(つぎ)はお(まえ)(ばん)だ」方源(ほうげん)()(はな)つ。


全体的(ぜんたいてき)()れば、情同骨肉蛊(じょうどうこつにくこ)結果(けっか)満足(まんぞく)している様子(ようす)だった。


白凝冰(はくぎょうひょう)一割(いちわり)雪銀(せつぎん)真元(しんげん)催動(さいどう)し、方源(ほうげん)空窍(くうこう)(そそ)()んだ。


この瞬間(しゅんかん)事態(じたい)異常(いじょう)(てい)した!


先程(さきほど)方源(ほうげん)深緑(ふかみどり)真元(しんげん)彼女(かのじょ)空窍(くうこう)(たっ)した(とき)は、一水溜(ひとみずたま)りが海面(かいめん)()いたように()えたが、()もなく雪銀色(せつぎんいろ)海流(かいりゅう)()()まれ、真元海(しんげんかい)(かす)かに上昇(じょうしょう)しただけだった。


(いま)彼女(かのじょ)一割(いちわり)真元(しんげん)方源(ほうげん)空窍(くうこう)(なが)()むや、(うみ)()ちる(まえ)空窍(くうこう)全體(ぜんたい)(はげ)しく(ふる)(はじ)めた。


方源(ほうげん)即座(そくざ)停止(ていし)(さけ)んだ。


これは骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)問題(もんだい)があったのではなく、(かれ)空窍(くうこう)一転高階(いってんこうかい)()ぎず、数百(すうひゃく)もの骨槍蛊(こつそうこ)搭載(とうさい)している状態(じょうたい)で、雪銀(せつぎん)真元(しんげん)()れるには限界(げんかい)(ちょう)えの危険(きけん)があったのだ。


白凝冰(はくぎょうひょう)一瞬(いっしゅん)躊躇(ちゅうちょ)した。(いま)この真元(しんげん)(そそ)()めば、方源(ほうげん)空窍(くうこう)破裂(はれつ)させられるかもしれない。


だが(たと)空窍(くうこう)(やぶ)れても、陽蛊(ようこ)方源(ほうげん)一念(いちねん)破壊(はかい)されよう。


彼女(かのじょ)(かんが)()き、結局(けっきょく)その真元(しんげん)(ふたた)()(もど)した。


この一割(いちわり)雪銀真元(せつぎんしんげん)は、方源(ほうげん)空窍(くうこう)(たっ)した(さい)気息(きそく)()えて六分(ろくぶ)となっていた。それが(いま)彼女(かのじょ)空窍(くうこう)(もど)ると、(さら)目減(めへ)りして三分半(さんぶはん)(あま)りにまで縮小(しゅくしょう)した。


この出来事(できごと)に、白凝冰(はくぎょうひょう)(こころ)(そこ)骨肉团圆蛊(こつにくだんえんこ)神妙(しんみょう)さに感嘆(かんたん)せざるを()なかった。



方源(ほうげん)空窍(くうこう)(ない)骨槍蛊(こつそうこ)白凝冰(はくぎょうひょう)空窍(くうこう)移動(いどう)させ、(あらた)めて雪銀(せつぎん)真元(しんげん)受容(じゅよう)(はじ)めた。


この雪銀(せつぎん)真元(しんげん)は、白凝冰(はくぎょうひょう)体内(たいない)では彼女(かのじょ)気息(きそく)()びていたが、方源(ほうげん)体内(たいない)(はい)るや瞬時(しゅんじ)縮減(しゅくげん)し、方源(ほうげん)所有物(しょゆうぶつ)へと変貌(へんぼう)した。


(ぎん)(なが)れは方源(ほうげん)空窍(くうこう)()ちるや、水銀(すいぎん)(ごと)(そこ)(しず)()んだ。青銅(せいどう)真元(しんげん)()かぶことしかできず、無念(むねん)にも上方(じょうほう)(ただよ)うのみ。


両者(りょうしゃ)平然(へいぜん)共存(きょうぞん)し、一切(いっさい)衝突(しょうとつ)()こらない。あたかもこの(ぎん)真元(しんげん)(はじ)めから方源(ほうげん)空窍(くうこう)存在(そんざい)していたかのように。


もし異種(いしゅ)真元(しんげん)同士(どうし)がこれほど密接(みっせつ)接触(せっしょく)した場合(ばあい)即座(そくざ)爆発(ばくはつ)(しょう)じ、空窍(くうこう)損傷(そんしょう)するのは必定(ひつじょう)だ。


(ゆえ)(ぼん)なる真元(しんげん)注入(ちゅうにゅう)綱渡(つなわた)りの(ごと)く、(きわ)めて危険(きけん)心身(しんしん)消耗(しょうもう)する労作業(ろうさぎょう)となる。


方源(ほうげん)はこの雪銀(せつぎん)真元(しんげん)周囲(しゅうい)窍壁(こうへき)(なが)()んでみた。


蛊師(こし)境界(きょうかい)九転(きゅうてん)()かれるが、各階層(かくかいそう)初階(しょかい)中階(ちゅうかい)高階(こうかい)巅峰(てっぽう)という(よっ)つの小境界(しょうきょうかい)細分(さいぶん)される。


初階(しょかい)光膜(こうまく)(ごと)窍壁(こうへき) ── (うす)くて()らめく


中階(ちゅうかい)水膜(すいまく)(ごと)窍壁(こうへき) ── (ひか)りが(なが)れる


高階(こうかい)石膜(せきまく)(ごと)窍壁(こうへき) ── (ひかり)凝縮(ぎょうしゅく)堅固(けんご)


巔峰(てっぽう)晶膜(しょうまく)(ごと)窍壁(こうへき) ── ()(とお)った透徹(とうてつ)


方源(ほうげん)現在(げんざい)一転高階(いってんこうかい)ゆえ、窍壁(こうへき)石膜様(せきまくよう)だが、雪銀真元(せつぎんしんげん)(かろ)(あら)(なが)しただけで、この石膜(せきまく)(きし)みを()()()れず(ふる)えている!





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