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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第二十六節:玉骨铁骨

ドカン!ドカン!ドカン!


炸裂音さくれつおんの中で、骨壁こっぺきくずち、幾筋いくすじものあたらしい道筋みちすじ衆人しゅうじん眼前がんぜんひろがった。


破壊はかい構築こうちくよりつね容易よういだ。特にこの伝承でんしょうには管理者かんりしゃ不在ふざいである。


前方ぜんぽうからの報告ほうこく第五だいごルートの探索たんさく完了かんりょう目標人物もくひょうじんぶつ未発見みはっけん!」


族長ぞくちょうへ!第六だいろくルートのおく白骨はっこつ広間ひろま発見はっけんうちには遺骸いがい一具いちぐ巨大きょだい骨書こつしょが!」


報告ほうこく第七だいななルートの大広間おおひろま同様どうよう!あぐらをかいた遺骸いがい骨書こつしょあり!」


第八だいはちルート発見はっけん!」


さらさぐれ!」


百家ひゃっか女族長じょぞくちょうけわしい顔色かおいろめいじる。


彼女かのじょ眼前がんぜんには白骨巨書はっこつきょしょげられ、まさに七冊ななさつおよんでいた。


「このような仕組(しこ)みは、見事(みごと)人心(じんしん)見抜(みぬ)いている。蛊師(こし)一具(いちぐ)骸骨(がいこつ)骨書(こつしょ)発見(はっけん)すると、無意識(むいしき)勘違(かんちが)いを()こす。自分(じぶん)がすでに伝承(でんしょう)全体(ぜんたい)継承(けいしょう)したと(かんが)えるのだ。しかし実際(じっさい)には、灰骨才子(はいこつさいし)数多(あまた)構造(こうぞう)(おな)広間(ひろま)設置(せっち)していた。(しん)密蔵(みつぞう)依然(いぜん)として支線(しせん)のどこかに(かく)されている」鉄刀苦(てっとうく)(かたわ)らで感嘆(かんたん)(こえ)()げた。


百家族長(ひゃっかぞくちょう)(まゆ)一層深(いっそうふか)くひそめる。


状況(じょうきょう)複雑(ふくざつ)()してきた。(ほう)(はく)(ぐみ)(もど)可能性(かのうせい)懸念(けねん)していなかった。なぜなら以前(いぜん)()(ぐち)(おお)きな()()って保険(ほけん)として大勢(おおぜい)人員(じんいん)配置(はいち)してあったからだ。


(いま)彼女(かのじょ)心配(しんぱい)しているのは、(ほう)(はく)(ぐみ)支線(しせん)(つう)()から脱出(だっしゅう)してしまうことだった。()(ぐち)制御(せいぎょ)できても、無数(むすう)出口(でぐち)までは管理(かんり)しきれないのだから。


だがその(とき)一人(ひとり)蛊師(こし)狂喜(きょうき)(いろ)()かべて(はし)()んできた:


発見(はっけん)しました!第八(だいはち)ルートに白骨(はっこつ)広間(ひろま)発見(はっけん)!中の遺骸(いがい)()(くだ)かれ、頭蓋骨(ずがいこつ)(なか)()(うば)われていました!」


間違(まちが)いない!(やつ)らの(とお)った(みち)だ!」鉄刀苦(てっとうく)瞬時(しゅんじ)活気(かっき)()く。


(さき)()って案内(あんない)しろ!」百家族長(ひゃっかぞくちょう)即座(そくざ)出発(しゅっぱつ)した。


片時(かたとき)()たず、一行(いっこう)(いそ)いで広間(ひろま)到着(とうちゃく)した。


「なぜ密道(みつどう)(ふた)つある!?」一人(ひとり)家老(かろう)驚愕(きょうがく)(こえ)()げた。


「あの魔道(まとう)(ぞく)ども、いったいどっちの(みち)()ったんだ?」


(かま)うものか!分隊(ぶんたい)して(すす)め!(やつ)らを()()めたら、本家(ほんけ)少主(しょうしゅ)たちの安全(あんぜん)(かなら)(まも)れ!」


肉囊秘閣(にくのうひかく)(つづ)石段(いしだん)格別(かくべつ)存在感(そんざいかん)(はな)ち、百家族長(ひゃっかぞくちょう)鉄刀苦(てっとうく)、そして大半(たいはん)家老(かろう)たちを魅了(みりょう)した。


肉囊秘閣(にくのうひかく)…?」


()もなく、一同(いちどう)石段(いしだん)終点(しゅうてん)到着(とうちゃく)する。


(ドカン!)


(もん)粉砕(ふんさい)され、衆人(しゅうじん)がなだれ()んだ。


しかし秘閣(ひかく)(なか)はもぬけの(から)だった。


(くくく…ははは…ふふふ…)


壁面(へきめん)無数(むすう)(くち)(さわ)がしい(わら)(こえ)(はっ)する。


「こいつらは一体(いったい)(なに)()(もの)だ?!」


(わら)(にく)()だ。宝物(たからもの)収納(しゅうのう)専用(せんよう)。こいつら(くち)は、あたかも(ひき)()しのようにな」


「こいつの(くち)(みょう)(ひら)いてるな…どうやら(やつ)らはこっから(くぐ)()んだらしい」


百家族長(ひゃっかぞくちょう)一瞥(いちべつ)するや、(こおり)のような視線(しせん)秘閣(ひかく)唯一(ゆいいつ)密道(みつどう)()けた:


「お(まえ)、お(まえ)、お(まえ)(のこ)れ!(のこ)りの(もの)()いて()い!()うぞ!」


片刻(へんせき)(まえ)(おな)秘閣(ひかく)(うち)で。


百生(ひゃくせい)目覚(めざ)めた途端(とたん)腹部(ふくぶ)激痛(げきつう)(かん)じた。


()にたくなければ()()がれ!」


即座(そくざ)(かれ)(みみ)(もと)に、(こお)りつくような(こえ)(ひび)いた。


この(こえ)(たい)し、百生(ひゃくせい)強烈(きょうれつ)印象(いんしょう)(きざ)まれていた。


まさにこの(こえ)(ぬし)家族(かぞく)(あざむ)き、(みずか)らを拉致(らち)したのだ。


あの古月(こげつ)()少主(しょうしゅ)だという(はなし)も、おそらく(いつわ)りだろう!


詐欺師(さぎし)極悪人(ごくあくにん)悪魔(あくま)


(こころ)(うち)(のろ)いながらも、百生(ひゃくせい)従順(じゅうじゅん)命令(めいれい)(したが)い、大人(おとな)しく(ゆか)から()()がった。


(かれ)(みずか)らが、(くち)がびっしり()えた肉壁(にくへき)(かこ)まれた、異様(いよう)場所(ばしょ)()っていることに気付(きづ)いた。


肉笑蛊にくしょうこ?」


彼は(くち)()いてそう(さけ)び、書中(しょちゅう)記述(きじゅつ)(おも)()した。


小僧(こぞう)(とし)(わり)随分(ずいぶん)見識(けんしき)があるな」方源(ほうげん)(うす)(わら)いを()かべる。


前世(ぜんせ)(うわさ)では、百家兄妹(ひゃっかけいまい)天稟(てんびん)(さい)(とく)(あに)百生(ひゃくせい)幼少(ようしょう)より知恵(ちえ)(はたら)き、()たことを(わす)れない能力(のうりょく)(ちか)いと(つた)えられていた。(いま)このように偏屈(へんくつ)肉笑蛊(にくしょうこ)見抜(みぬ)けたことから、(うわさ)()()もない(はなし)ではないと()かった。


「お(まえ)たち二人(ふたり)め!」百生(ひゃくせい)()()いしばり、方源(ほうげん)白凝冰(はくぎょうひょう)凝視(ぎょうし)して、(ひとみ)(はげ)しい憎悪(ぞうお)()かべた。


(あに)さま!」


百花(ひゃっか)方源(ほうげん)()られて目覚(めざ)め、()きながら百生(ひゃくせい)(もと)()()った。


百生(ひゃくせい)即座(そくざ)(いもうと)背後(はいご)(かく)した。


(じつ)(なか)()しの兄妹(きょうまい)だこと」白凝冰(はくぎょうひょう)(かる)(わら)った。


「この悪女(あくじょ)め!()()はあんなに(うつく)しいのに、(こころ)(さそり)のように残忍(ざんにん)だ!」


百生(ひゃくせい)()ときの(おそ)れもなく(ののし)った。


白凝冰(はくぎょうひょう)笑顔(えがお)瞬時(しゅんじ)()えた。


百生(ひゃくせい)言葉(ことば)彼女(かのじょ)(ふか)(きず)つけた。「(おんな)」「(うつく)しい」——この(たぐい)言葉(ことば)彼女(かのじょ)(いっ)(さい)()きたくなかった。


(パン!パン!パン!)


彼女(かのじょ)(まえ)(すす)()て、百生(ひゃくせい)(つか)()げると、三発(さんぱつ)平手打(ひらてう)ちを()らわせた。


一鳄(いちわに)(ちから)()彼女(かのじょ)は、(おお)きな(ちから)(おさ)えていたものの、()った(あと)百生(ひゃくせい)両頬(りょうほお)即座(そくざ)(あか)()()がった。


悪女(あくじょ)め!鬼女(きじょ)め!覚悟(かくご)があるなら(ころ)してみろ!」


しかし百生(ひゃくせい)(ののし)(つづ)けた。


(パン!パン!パン!)


白凝冰(はくぎょうひょう)(さら)三発(さんぱつ)平手打(ひらてう)ちを(くわ)えた。


「ううっ…お(ねえ)さま、お(にい)さまを(はな)して…お(ねが)(はな)して…」百花(ひゃっか)白凝冰(はくぎょうひょう)(あし)(すが)りつき、()きながら哀願(あいがん)した。


(いもうと)(やつ)(もと)めるな!」百生(ひゃくせい)(くる)しそうに(こえ)()した。


方源(ほうげん)(かろ)くため(いき)をつき、(ある)()って百花(ひゃっか)襟首(えりくび)(つか)んだ。


(ちい)さな(むすめ)方源(ほうげん)()るし()げられ、恐怖(きょうふ)()(さけ)んだ。


百生(ひゃくせい)(つよ)がりを()て、焦燥(しょうそう)した(こえ)(さけ)んだ:「悪党(あくとう)め!(いもうと)(はな)せ!」


方源(ほうげん)がもう片方(かたほう)()()ばし、百花(ひゃっか)(ほお)(つよ)くつまむ。口調(くちょう)はゆったりとしていた:


(じつ)(さわ)がしい…もう一声(ひとこえ)()(ごえ)()げたら、(した)()()ると()うのを(しん)じるか?」


「…よし、小娘(こむすめ)(した)から(はじ)めてやろうか?」


(かれ)口元(くちもと)()()がり(わら)みを()かべるが、()には(ひや)やかな殺意(さつい)渦巻(うずま)いていた。


百花(ひゃっか)恐怖(きょうふ)()くのを()め、()(なみだ)()かべたまま(ふる)えていた。



百生(ひゃくせい)(くち)(ひら)こうとしたが、方源(ほうげん)一瞥(いちべつ)心臓(しんぞう)(ちぢ)み、(くち)()じた。


「そう、そういうことだ。大人(おとな)しく協力(きょうりょく)すれば、()かしてやることも(かんが)えられる」


方源(ほうげん)相変(あいか)わらず微笑(ほほえ)んでいた。


白凝冰(はくぎょうひょう)口元(くちもと)(ゆが)ませる。


だが方源(ほうげん)即座(そくざ)言葉(ことば)(つづ)けた:


本気(ほんき)だ。お(まえ)たちの母親(ははおや)盾突(たてつ)()はない、お(まえ)たちを()れて()ったのも()安全(あんぜん)(かんが)えてのことだ」


従順(じゅうじゅん)なら(はな)す。だが協力(きょうりょく)しなきゃ…へへ、(した)()()るか(ゆび)何本(なんぼん)(あそ)んでみるのも(わる)くない」



「じゃあ…どうすればいいんだ?」百生(ひゃくせい)(ふか)(いき)()()んだ。(かれ)(つめ)たい表情(ひょうじょう)白凝冰(はくぎょうひょう)よりも、笑顔(えがお)方源(ほうげん)(おそ)れていた。


(かべ)(くち)たちが()えるか?」方源(ほうげん)(わら)みが(ふか)くなる。


説明(せつめい)した(あと)双子(ふたご)兄妹(きょうまい)()(たた)かせた。


ほんの片刻(へんこく)で、百花(ひゃっか)驚叫(きょうきゅう)()げた。


彼女(かのじょ)(まえ)(ひと)つの(くち)(ひら)き、鮮紅(せんこう)(した)()びて、鶉の(うずらのたま)ほどの大き(おおき)さの(ほね)(たま)(あらわ)にした。


球体(きゅうたい)表面(ひょうめん)白黒(しろくろ)縞模様(しまもよう)(おお)われ、方源(ほうげん)地球(ちきゅう)斑馬(しまうま)(おも)()させた。


方源(ほうげん)足早(あしばや)二歩(にほ)(すす)み、この()()(おさ)めた。眉間(みけん)にきらめく惊喜(きょうき)(はし)る。


「もし(かれ)予想(よそう)(どお)りなら、これは移動(いどう)(よう)()で、()無足鳥(むそくちょう)というはずだ。


この()一回限(いっかいかぎ)りの使用(しよう)だが、(からだ)(おお)きく、(ひと)()せて飛行(ひこう)でき、一日(いちにち)万里(ばんり)距離(きょり)()ける。


まさに(わた)りに(ふね)である。


方源(ほうげん)脱出(だっしゅつ)方法(ほうほう)(なや)んでいたまさにその(とき)百花(ひゃっか)無足鳥(むそくちょう)貢献(こうけん)してくれたのだ。


しかし(おどろ)きはまだ(はじ)まったばかりだった。


片時(かたとき)()たず、百生(ひゃくせい)(ほう)でも収穫(しゅうかく)があった。


(かれ)歯列(しれつ)(たた)くと、(した)()()して、一本(いっぽん)(ほね)(あらわ)れた。


その(ほね)両端(りょうはし)(まる)く、中央(ちゅうおう)細長(ほそなが)く、全体(ぜんたい)(みどり)がかって、碧玉(へきぎょく)のような(かがや)きを(はな)っていた。


玉骨蛊(ぎょくこつこ)


方源(ほうげん)はこれを()()るや瞬時(しゅんじ)煉化(れんか)し、空瞼(くうけん)(おさ)めた。


この(たび)白凝冰(はくぎょうひょう)()(あつ)くなった。


玉骨蛊(ぎょくこつこ)蛊師(こし)骨格(こっかく)改造(かいぞう)し、(たま)のような質感(しつかん)()え、(さら)堅硬(けんこう)かつ柔軟(じゅうなん)にする。この効果(こうか)永久的(えいきゅうてき)で、黒白豕蛊(くろしろちょこ)鳄力蛊(がりょくこ)同様(どうよう)であった。


(さら)重要(じゅうよう)(てん)として、玉骨蛊(ぎょくこつこ)冰肌蛊(ひぎこ)との併用(へいよう)最大(さいだい)効果(こうか)発揮(はっき)する。


白凝冰(はくぎょうひょう)(すで)冰肌(ひぎ)(ゆう)しており、玉骨(ぎょくこつ)獲得(かくとく)すれば「氷肌玉骨(ひぎぎょくこつ)」となる。両者(りょうしゃ)効果(こうか)相互(そうご)影響(えいきょう)()い、增效(ぞうこう)(しょう)じる。


ただし玉骨蛊(ぎょくこつこ)一回(いっかい)(かぎ)りの消耗品(しょうもうひん)だ。(さら)欠点(けってん)が、使用時(しようじ)蛊師(こし)激痛(げきつう)をもたらすこと。意志力(いしりょく)不充分(ふじゅうぶん)蛊師(こし)玉骨蛊(ぎょくこつこ)使(つか)った()(あい)、その激痛(げきつう)()()れず()(いた)ることも(すく)なくない。


()しいか?肉白骨(にくこつこつこ)()えてやってもいいぞ」方源(ほうげん)(わら)った。


白凝冰(はくぎょうひょう)(ひや)やかに(はな)()らすと、無言(むごん)()()け、()(たた)動作(どうさ)一層(いっそう)力を()めた。


だがこの行為(こうい)純粋(じゅんすい)運任(うんまか)せだ。歯列(しれつ)上下(じょうげ)(かく)(じゅう)(ぽん)ずつ()があり、(すく)なくとも五本(ごほん)(ただ)しい順序(じゅんじょ)(たた)かなければ、()が全て(すべて)()()ちることはない。


白凝冰(はくぎょうひょう)最初(さいしょ)(いち)()きり、(なん)収穫(しゅうかく)もなかった。


方源(ほうげん)状況(じょうきょう)はさらに悲惨(ひさん)だった。


しかししばらくすると、百花(ひゃっか)百生(ひゃくせい)双子(ふたご)兄妹(きょうまい)(ふたた)(おのおの)(おも)いがけない収穫(しゅうかく)()にした。


百花(ひゃっか)歯列(しれつ)(たた)()とした結果(けっか)方源(ほうげん)鉄骨蛊(てっこつこ)()()れた。


百生(ひゃくせい)(たた)いて(ひら)いた(くち)次第(しだい)(ふく)()がり、(あら)たな密道(みつどう)形成(けいせい)した。


双子(ふたご)兄妹(きょうまい)のこれほどの幸運(こううん)に、白凝冰(はくぎょうひょう)(ひそ)かに驚嘆(きょうたん)した。


彼女(かのじょ)()(よし)もなかった——この兄妹(きょうまい)こそが伝承(でんしょう)(しん)継承者(けいしょうしゃ)だと。運命(うんめい)とは玄妙(げんみょう)なる神秘(しんぴ)(ちから)であり、特にこの世界(せかい)では、(まれ)()(なか)運命(うんめい)法則(ほうそく)断片(だんぺん)内在(ないざい)し、(うん)()蛊師(こし)一筋(ひとすじ)運命(うんめい)(ちから)掌握(しょうあく)させていることを。


(あたら)しい密道(みつどう)(あらわ)れた以上(いじょう)方源(ほうげん)一瞬(いっしゅん)猶予(ゆうよ)したくない。


百家(ひゃっか)蛊師(こし)たちはいつ(あらわ)れてもおかしくなく、これらの蛊虫(こちゅう)(くち)(なか)格納(かくのう)され堅固(けんご)(まも)られており、破壊(はかい)困難(こんなん)だ。(のこ)すしかなかった。


方源(ほうげん)(ふたた)百生(ひゃくせい)百花(ひゃっか)気絶(きぜつ)させ、片手(かたて)(ひと)つずつ()げて、白凝冰(はくぎょうひょう)(うし)ろに()いて巨大(きょだい)(くち)(なか)(はい)って()った。


この密道(みつどう)(とお)()けると、二人(ふたり)(ひと)つの大広間(おおひろま)()た。


これは(ほう)(はく)二人(ふたり)()(なか)(もっと)広大(こうだい)白骨(はっこつ)大広間(おおひろま)だった。


面積(めんせき)だけでも六畝(ろくほ:約4000平方メートル)(あま)りある。大広間(おおひろま)中央(ちゅうおう)に、白骨(はっこつ)のピラミッドがそびえ(そびえた)っている。頂上(ちょうじょう)(けず)()された(たい)らな(だい)となり、両側(りょうがわ)には(うえ)(つう)じる階段(かいだん)()びている。


方源(ほうげん)白凝冰(はくぎょうひょう)(たが)いに()見交(みか)わした——この白骨(はっこつ)ピラミッド以外(いがい)に、大広間(おおひろま)には(ほか)(なに)存在(そんざい)しなかった。



危険(きけん)(さぐ)り、特に異常(とくにいじょう)がなかった(あと)二人(ふたり)(とう)頂上(ちょうじょう)(たい)らな(だい)()った。


台座(だいざ)(うえ)には巨大(きょだい)獣頭骨(じゅうとうこつ)彫刻(ちょうこく)()かれており、成人男性(せいじんだんせい)(こし)ほどの(たか)さ、獅子(しし)とも(とら)ともつかない姿(すがた)で、(するど)(きば)()いしばっていた。





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