表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
207/551

第八節:轩辕神鸡

時刻じこくながる。


半月余はんつきあまりがぎ、白凝冰はくぎょうひょう見違みちがえるほど痩身そうしんしたが、全身ぜんしん精悍せいかん気風きふうみなぎっていた。


彼女かのじょ精神力せいしんりょくは益々(ますます)矍鑠かくしゃくとなり、あお双眸そうぼう周囲しゅうい見渡みわたさいに、折々(おりおり)するど光彩こうさいはしらせた。


うたがいもなく、彼女かのじょはこの放浪ほうろう生活せいかつ適応てきおうし、そのなかからおおくのものを吸収きゅうしゅうしていたのだ。


方源ほうげんさとっていた:白凝冰はくぎょうひょう沈黙ちんもく寡言かげんであるのは、降参こうさんした意味いみではないと。


彼女かのじょはらそこはげしい闘志とうしめ、真摯しんしまなび、懸命けんめい適応てきおうしようとつとめている。時折ときおり異論いろんはさむこともあったが、その内容ないよう浅薄せんぱくながらも、かつてのおさなさからは脱却だっきゃくしていた。


方源ほうげんかんっていた——白凝冰はくぎょうひょうが日々(ひび)進歩しんぽしていることを。


だがこの状況じょうきょうは、かれ予想よそう範囲内はんいないだった。白凝冰はくぎょうひょう折伏しゃくぶくするのは容易よういではなく、いずれの真魔しんま旺盛おうせい反抗精神はんこうせいしんゆうしているのだ。


炎天えんてんもと二人ふたり灌木かんぼくしげみにひそみ、慎重しんちょうにその谷間たにま観察かんさつした。


谷底たにぞこでは、巨大きょだいわにがうつせでぐっすりねむっている。


それは熔岩鰐ようがんわにだ。


三頭さんとうぞうねたような体型たいけい全身ぜんしん暗赤色あんせきしょくうろこおおわれる。四肢ししふとあし雄偉ゆうい体躯たいくささえ、金属光沢きんぞくこうたくはなながさは十米じゅうメートルおよぶ。


とく注目ちゅうもくすべきは背中せなか——ふたつのふくらみが小山こやまのようにそびえ、さながら二座にざのミニ火山かざんだ。呼吸こきゅう同調どうちょうして、その火口かこうから黒煙こくえんがもくもくと立ちがり、強弱きょうじゃくえしながらただよっている。


「こ(やつ)熔岩鰐(ようがんわに)千獣王(せんじゅうおう)だぞ!これを()るのは危険度(きけんど)(たか)すぎる」白凝冰(はくぎょうひょう)表情(ひょうじょう)(かた)く引き()まった。


千獣王(せんじゅうおう)(からだ)には野生(やせい)三転蛊(さんてんこ)寄生(きせい)している。(くわ)えて獣王(じゅうおう)自体(じたい)圧倒的(あっとうてき)身体能力(しんたいのうりょく)——(たと)三転最上級(さんてんさいじょうきゅう)蛊师(こし)単独(たんどく)(いど)んでも勝機(しょうき)(とぼ)しい。


虎穴(こけつ)()らずんば虎子(こじ)()ず!」方源(ほうげん)言下(げんか)(かえ)す。「山岳地(さんがくち)一隻(いっせき)(わに)遭遇(そうぐう)するのは容易(ようい)でない。鱷力蛊(がりょくこ)(えさ)である鰐肉(わににく)も、(いま)大分(だいぶ)消耗(しょうもう)してしまった。まずは仕掛(しか)けてみよう」


熔岩鰐群(ようがんわにぐん)地下(ちか)生息(せいそく)するが、(むれ)(なか)獣王(じゅうおう)のみが地表(ひょう)()()がる能力(のうりょく)(ゆう)する。(あたら)しく湿(しめ)った空気(くうき)()い、炎天(えんてん)陽光(ようこう)享受(きょうじゅ)するためだ。


白凝冰(はくぎょうひょう)()()いしばり、決然(けつぜん)として立ち上がった。


鱷力蛊(がりょくこ)取得(しゅとく)して以来(いらい)継続使用(けいぞくしよう)一貫(いっかん)して彼女(かのじょ)であった。(いま)筋力(きんりょく)大幅(おおはば)増強(ぞうきょう)したものの、一鱷之力(いちがのちから)(いた)らず、(いま)達成(たっせい)には(とお)い。


熔岩鰐王(ようがんわにおう)熟睡(じゅくすい)(ちゅう)白凝冰(はくぎょうひょう)五十歩(ごじゅっぽ)(ちか)づいた(とき)突如(とつじょ)黄金色(こがねいろ)巨瞳(きょどう)()(ひら)いた。


プシューッ!


巨体(きょたい)をゆっくりと()かせ、(くび)旋回(せんかい)させると、鼻孔(びこう)から高熱(こうねつ)蒸気(じょうき)二条(にじょう)噴出(ふんしゅつ)した。


白凝冰(はくぎょうひょう)表情(ひょうじょう)(けわ)しくする。天蓬蛊(てんぼうこ)発動(はつどう)していても、灼熱(しゃくねつ)気流(きりゅう)(おそ)うのを(かん)じずにはいられなかった。


彼女(かのじょ)鋸歯金蜈(きょしきんご)を取り()さず、(てのひら)(ひるがえ)血月(けつげつ)(やいば)(はな)つ。三転(さんてん)光刃(こうじん)熔岩鰐(ようがんわに)背部(はいぶ)直撃(ちょくげき)し、幾枚(いくまい)かの重厚(じゅうこう)甲板(こうはん)(けず)()とすと同時(どうじ)に、見事(みごと)熔岩鰐王(ようがんわにおう)激怒(げきど)させた。


獲物(えもの)(にら)みつけると、(するど)巨顎(きょがく)(ひら)け、暗紅色(あんこうしょく)熔岩火球(ようがんかきゅう)()()した!


火球(かきゅう)石臼(いしうす)ほどの大きさ(おおきさ)。白凝冰(はくぎょうひょう)正面(しょうめん)から()()めず、間一髪(かんいっぱつ)回避(かいひ)した。


ドッカーン!


熔岩火球ようがんかきゅう空中くうちゅう軌跡きせきえがいて飛翔ひしょうし、山岩さんがん激突げきとつした。


爆発音ばくはつおんとも岩塊がんかい飛散ひさんし、炎煙えんえんがる。


小規模しょうきぼのキノコぐもあま昇騰しょうとうして徐々(じょじょ)に消散しょうさん爆心ばくしん地点ちてんには大穴おおあな穿うがたれ、穴内あなないがい暗赤色あんせきしょく熔岩ようがんながて、次第しだいえてかたまっていった。


三転熔岩炸裂蛊さんてんようがんさくれつこだ」方源ほうげんはこの光景こうけい見届みとどけ、即座そくざ見極みきわめをくだした。


……


半刻はんこく方源ほうげん崖壁がけべからなわらすと、白凝冰はくぎょうひょうげた。



熔岩鰐王ようがんわにおう数声すうせい咆哮ほうこうしたが、追撃ついげきはしなかった。方源ほうげん白凝冰はくぎょうひょう姿すがたえると、ふたたし、まぶたじて日光浴にっこうよく満喫まんきつはじめた。


これは白凝冰はくぎょうひょう攻撃こうげきさぐりを主眼しゅがんとしていたためだ。熔岩鰐王ようがんわにおう彼女かのじょ脅威きょういとは認識にんしきせず、縄張なわばりに侵入しんにゅうしたけものはらっただけととらえたのだ。


やつ体内たいないには三匹さんびき寄生きせいしている」たにはなれた道中どうちゅう方源ほうげん総括そうかつした。「熔岩炸裂蛊ようがんさくれつこ炎胄蛊えんちゅうこ積灰蛊せきはいこだ。いずれも三転蛊さんてんこで、攻撃こうげき防御ぼうぎょ治療ちりょうという基本きほん要素ようそ完璧かんぺき網羅もうらしている」


白凝冰はくぎょうひょうつよまゆをひそめた。ってためした彼女かのじょは、この獣王じゅうおうつことの困難こんなんさ、ほぼ不可能ふかのうちかいことを痛感つうかんしていた。


熔岩炸裂蛊ようがんさくれつこはともかく」彼女かのじょ言葉ことばつづけた。「炎胄蛊えんちゅうこ防御ぼうぎょ血月蛊けつげつこでは突破とっぱできない。唯一策ゆいいつさく鋸歯金蜈きょしきんごによる白兵戦はくへいせんだ」


「だがかり炎胄えんちゅうやぶったとしても、鋸歯金蜈きょしきんごすたれるだろう。道中どうちゅう何度なんど使用しようし、銀縁ぎんぶち鋸歯きょしくずれかけている」


「たとえ防御ぼうぎょつらぬいても、積灰蛊せきはいこみずからを治癒ちゆできる。やつ体力たいりょくは我々(われわれ)二人ふたり合計ごうけいよりけたちがいだ。持久戦じきゅうせん確定かくていだ」


なんより致命的ちめいてきなのは、地中ちちゅうもぐり、地底ちてい巣窟そうくつもどれることだ。我々(われわれ)にそれを阻止そしする手立てだてはない」


方源ほうげんうなずいた:「きみ分析ぶんせきには一理いちりある、だがそれゆえになおよこしをりたくなった」


積灰蛊せきはいこはいかてとする、飼育しいく容易よういだ。我々(われわれ)に最適さいてき治療蛊ちりょうこであろう」


「ふん」白凝冰はくぎょうひょうつめたくはならした。「かろうと、いのちあってこそだ。陽蛊ようこっているからといって、めいかえりみずにたたかわせようなんておもうな」


力攻ちからぜめではなく、知略ちりゃくもっせいすのだ」方源ほうげん言下げんかかえす。「仮令たとえ困難こんなんであろうとも断念だんねんはせぬ」


「他の地表面じひょうめん猛獣もうじゅうならばともかく——移住いじゅうしたばかりの個体こたいのぞけば——それぞれ縄張なわばりが確立かくりつされている。たがいに存在そんざい認知にんちしている以上いじょうあらそいを誘引ゆういんする余地よちはない」


しか熔岩鰐王ようがんわにおうちがう」方源ほうげんひかりはしる。「日頃ひごろ地底ちていひそみ、おりれて地上ちじょうかおす。あたか深海魚しんかいぎょ海面かいめんおどるがごとしだ」


「その存在そんざいは他の獣王じゅうおうられておらず、文字通もじどおりの密航者みっこうしゃなのだ」


狡電狈こうでんはいといったたぐい獣王じゅうおうのぞけば、大多数だいたすう獣王じゅうおう知能ちのうたかくない。いずれかの獣王じゅうおう誘導ゆうどうすれば、両者りょうしゃとも生命せいめいへの脅威きょういかんり、激烈げきれつ死闘しとういたるだろう。


りょうとも手傷てきずって疲弊ひへいした頃合ころあい見計みはかり、方源ほうげん白凝冰はくぎょうひょう二人ふたり火事場泥棒かじばどろぼう仕掛しかけられる。


方源ほうげん提言ていげんに、白凝冰はくぎょうひょうひとみかがやいた。


彼女かのじょうなずいてった:「移動いどうよう欠如けつじょしているから、この依然いぜん危険きけんだ。だが熔岩鰐王ようがんわにおうとの正攻法せいこうほうよりは成功せいこう可能性かのうせいたかい。試行しこう価値かちはある」


人間社会にんげんしゃかい同様どうよう野獣やじゅうたちもまた、それぞれ固有こゆう縄張なわばりをつ。


強大きょうだい獣王じゅうおうは往々(おうおう)にして獣群じゅうぐんひきいて、天然資源てんねんしげんんだ蟠踞ばんきょする——あたか人間族にんげんぞく山寨さんさいきずき、元泉げんせん※を支配しはいするがごとしだ。


勢力圏せいりょくけんかなら隣接りんせつしており、他方たほう探索たんさくすすめるだけで、おのずから発見はっけんするものがあるはずだ。


以後いご五日間いつかかん連続れんぞくほうはく二人ふたり熔岩鰐王ようがんわにおう基点きてんとして四方しほう探索たんさくした。


北西ほくせい方向ほうこうみちなので、再探査さいたんさ必要ひつようはなかった。


谷間たにま迂回うかいし、東南とうなん方面ほうめん彼等かれら白猿しろざるむれ発見はっけんした。首領しゅりょう老猿ろうえん千獣王せんじゅうおうだ。白猿しろざる機動きどうすぐれ、誘引中ゆういんちゅうかれて包囲ほういされる危険きけんがある。それゆえ即座そくざ断念だんねんした。


南西なんせい方面ほうめんには、腐敗ふはいした沼地ぬまちひろがり、悪臭あくしゅうはなをついた。ここは毒物どくぶつ王国おうこくだ——


根元ねもとには毒蛇どくへびがとぐろをき、拳大こぶしだい毒蜂どくばちび、巨大きょだい蜘蛛くもには洗面器せんめんきほどの黒蜘蛛くも鎮座ちんざしている。


沼地ぬまち中心ちゅうしんから雷鳴らいめいごと蛙鳴あめいひびく。方源ほうげんはこれにより、このぬま支配者しはいしゃ四転してん治療蛊ちりょうこ──毒吞蛙どくどんがえるだと推察すいさつした。袖珍体しゅちんたい本種ほんしゅ毒素どくそ食糧しょくりょうとし、蛊师こし中毒ちゅうどくしたさい毒素どくそ吸収きゅうしゅうさせれば治療効果ちりょうこうかられる。


移動速度いどうそくどおそいが、ぬま奥深おくふかくにひそんでおり、誘引ゆういん困難こんなんきわめる。


方源ほうげん白凝冰はくぎょうひょう治療蛊ちりょうこたないため、毒物どくぶつまれれば厄介やっかいきわまりない。くわえて広大こうだい沼地ぬまち袖珍体しゅちんたいかえるさがすのは至難しなんわざだった。


最終的さいしゅうてき二人ふたり北東方向ほくとうほうこう家屋かおくほどの巨蜂巣きょほうす発見はっけんした。


内部ないぶには恐怖きょうふおぼえるほどの大群たいぐん──狂針蜂群きょうしんばちぐん生息せいそくしている!



この蜂群はちぐんなおさら厄介やっかいだった。


狂針蜂きょうしんばち進化しんかすると、そのはりには貫通能力かんつうのうりょく※が宿やどる。えれば、白凝冰はくぎょうひょう天蓬蛊てんぼうこ白甲防御はっこうぼうぎょ※を展開てんかいしても、三転さんてん狂針蜂きょうしんばちにはつらぬかれてしまうのだ。


夜風よかぜとどろく。


かぜ洞窟どうくつみ、囲炉裏いろりらめかせている。


ここはちいさなおかふもとで、偶然ぐうぜん発見はっけんした洞窟どうくつだ。


場所ばしょ最適さいてきとはえず——風上かざかみではないため、穴口あなぐちからかぜぐにはいみ、夜間やかんおも寒気かんきをもたらす。くわえて洞頂どうちょう露天ろてんで、あたかも天窓てんまどのように夜空よぞらえ、星々(ほしぼし)をながめられる有様ありさまだ。


方源ほうげん白凝冰はくぎょうひょうだまんだまま、篝火かがりびかこんですわっている。



方源ほうげん無表情むひょうじょうだが、白凝冰はくぎょうひょう失望しつぼうしていきいた:「ここ数日間すうじつかん周囲しゅういさがくしたが、きみ作戦さくせん適材適所てきざいてきしょいている。熔岩鰐王ようがんわにおうあきらめるしかあるまい」


謀事ぼうじひとりて、成事せいじてんり。我々(われわれ)の実力じつりょく不足ぶそくでは、うんたよるほかない」方源ほうげんは渋々(しぶしぶ)うなずいた。「鱷力蛊がりょくこやしなうつもりだったが、現実げんじつてきではなさそうだ。明日あした白骨山はっこつざんけて出発しゅっぱつしよう」


その瞬間しゅんかん


突如とつじょそとから熔岩鰐王ようがんわにおう怒涛どとう咆哮ほうこうとどろいた。


何事なにごとだ!?」


「あの熔岩鰐王ようがんわにおうだ!」


二人ふたりかお見合みあわせ、即座そくざ洞外どうがいす。


はる谷間たにまほうで、七色なないろ光虹こうこうひらめき、ほのおてんがさんばかりにたぎっている!


ドカーン!


にじ奔流ほんりゅう地面じめん炸裂さくれつすると、熔岩鰐王ようがんわにおう背中せなかから溶岩ようがんほとばしした。


「ッグオォォ──!!」


巨躯きょく轟音ごうおんとも震動しんどうする。


虹光こうこう中心ちゅうしんに、燐光りんこうつばさひろげた鳥形とりがた存在そんざい浮遊ふゆうしている。


なになんだあれ…!?」


白凝冰はくぎょうひょういきんだ刹那せつな


熔岩鰐王ようがんわにおうり、万鈞ばんきんいきおいで七色光虹なないろこうこうめがけてかる!



まぶいばかりの彩霞さいかなかに、ちいさなやまほどもある巨大きょだい錦鶏きんけい※※が姿すがたあらわした。黄金こがね鶏冠とさかが高々(こうこう)とそびえ、体毛たいもう五色ごしょくひかかがやいて刻一刻こくいっこく変化へんかし、きらめきが尋常じんじょうではない。


「まずい、軒轅神鶏けんえんしんけいだ!万獣王ばんじゅうおうきゅう猛禽もうきんだ…熔岩鰐王ようがんわにおうこうう」方源ほうげん即断そくだんした。


軒轅神鶏けんえんしんけい?」白凝冰はくぎょうひょう疑念ぎねんかべる。


孤高ここう万獣王ばんじゅうおうで、天空てんくうかけり、えさもとめて降下こうかする」方源ほうげん洞窟どうくつ退しりぞきながら速射砲そくしゃほうのように説明せつめいする。「その希少種きしょうしゅ天下てんか分散ぶんさんし、からだには虹蛊にじこ寄生きせいしている。戦闘時せんとじかなら七色霞なないろかすみ霓虹にこう※が乱舞らんぶする」


熔岩鰐王ようがんわにおう最早もはやのぞうすだ。いそいで退避たいひしろ。神鶏しんけい眼光がんこう鷹隼たかはやぶさにもおとらぬするどさゆえ、発見はっけんされればおそってきたら厄介やっかいきわまりない」


白凝冰はくぎょうひょうくちびるむすび、あとってすみやかに退しりぞいた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ