表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛊真人  作者: 魏臣栋
青茅山
2/451

第二節:五百年の光陰を遡り、ついに悟りを得た

この作品は中国の作者・蛊真人によって翻訳されました

伝説(でんせつ)によれば、この世界(せかい)には一条(いちじょう)光陰(こういん)(かわ)存在(そんざい)し、この()流転(るてん)(ささ)えているという。そして春秋蝉(しゅんじゅうせみ)(ちから)利用(りよう)すれば、その(なが)れを(さか)らって過去(かこ)(もど)ることができるとされる。


この(うわさ)について、()の人々(ひとびと)は様々(さまざま)に(ろん)()っている。(おお)くの(ひと)(しん)じておらず、(なか)には半信半疑(はんしんはんぎ)(もの)もいる。


ほとんど(だれ)本当(ほんとう)には確信(かくしん)していない。


なぜなら春秋蝉(しゅんじゅうせみ)使(つか)うたびに、生命(いのち)代償(だいしょう)として(はら)わなければならず、全身(ぜんしん)とすべての修行(しゅぎょう)成果(せいか)(ささ)げて、駆動(くどう)(ちから)としなければならないからだ。


この代償(だいしょう)はあまりにも大き(おおき)すぎる。さらに人々(ひとびと)が()()れられないのは――往々(おうおう)にして生命(いのち)(ささ)げても、結果(けっか)がどうなったか()からないということだ。


たとえ(だれ)かが春秋蝉(しゅんじゅうせみ)()にしたとしても、(ひま)つぶしに(かる)々(が)しく使(つか)おうなどとはしないだろう。


(まん)(ひと)(うわさ)虚偽(きょぎ)で、(たん)なる(わな)だったらどうするのか?


もし方源(ほうげん)()()められていなければ、これほど(はや)使(つか)うこともなかっただろう。


しかし(いま)方源(ほうげん)完全(かんぜん)(しん)じている。


(てつ)事実(じじつ)眼前(がんぜん)にあり、反論(はんろん)余地(よち)がないからだ。(かれ)(たし)かに再生(さいせい)したのだ!


「ただ、この()()()しい。当時(とうじ)九牛二虎(きゅうぎにこ)(ちから)(つい)やし、数十万(すうじゅうまん)(ひと)(ほふ)り、天怒人怨(てんどじんえん)(まね)き、辛酸(しんさん)をなめてようやく煉制(れんせい)したのに……」方源(ほうげん)心中(しんちゅう)(なげ)いた。再生(さいせい)はしたが、春秋蝉(しゅんじゅうせみ)()()めなかったのだ。


(ひと)万物(ばんぶつ)霊長(れいちょう)であり、()天地(てんち)精華(せいか)である。


()千奇百怪(せんきひゃっかい)で、(かぞ)()れないほど存在(そんざい)する。一度(いちど)()三度(さんど)使(つか)うだけで完全(かんぜん)()えてしまう()もあれば、()()ぎて使(つか)わなければ何度(なんど)でも再利用(さいりよう)できる()もある。


おそらく春秋蝉(しゅんじゅうせみ)は、一度限(いちどかぎ)りしか使(つか)えない消耗(しょうもう)(がた)蛊虫(こちゅう)なのだろう。


「しかし、たとえ(うしな)っても(ふたた)煉制(れんせい)すればよい。前世(ぜんせ)でできたのだから、今生(こんせ)でできないはずがないだろう?」()しむ気持(きも)ちの(あと)方源(ほうげん)(こころ)には自然(しぜん)壮志豪情(そうしごうじょう)()()がった。


自分(じぶん)再生(さいせい)できたのだから、春秋蝉(しゅんじゅうせみ)損失(そんしつ)十分(じゅうぶん)()()れられる。


しかも(かれ)はまだ宝物(たからもの)(いだ)いており、(なに)もない状態(じょうたい)ではない。


その宝物(たからもの)とは、まさに五百年(ごひゃくねん)記憶(きおく)経験(けいけん)なのである。


(かれ)記憶(きおく)(なか)には、(いま)まだ(だれ)にも(ひら)かれていない無数(むすう)(たから)(ねむ)っている。歴史(れきし)(なが)れを容易(ようい)掌握(しょうあく)できる大事件(だいじけん)存在(そんざい)し、数多(あまた)人影(ひとかげ)存在(そんざい)する——隠遁(いんとん)する前輩(せんぱい)天稟(てんぴん)奇才(きさい)、まだ()まれさえしていない(もの)たちもいる。さらにこの五百年(ごひゃくねん)にわたる苦修(くしゅ)(おも)経歴(けいれき)豊富(ほうふ)戦闘経験(せんとうけいけん)存在(そんざい)している。


これらを(ゆう)すれば、間違(まちが)いなく大局(たいきょく)先機(せんき)(にぎ)ることになる。うまく()(づな)()れば、人間界(にんげんかい)縦横(じゅうおう)し、巨魔梟雄(きょまきょうゆう)風采(ふうさい)再現(さいげん)するのは問題(もんだい)ではなく、さらには一歩(いっぽ)(すす)んで更高(こうこう)境界(きょうかい)(しょう)(げき)することも可能(かのう)だ!


「では、どう操作(そうさ)すべきか……」方源(ほうげん)(きわ)めて理知的(りちてき)で、(すみ)やかに心情(しんじょう)(おさ)め、窓外(そうがい)夜雨(やう)(めん)して沈思(ちんし)した。


そう考え(はじ)めると、千頭万緒(せんとうばんしょ)(おも)いが()()こる。


しばらく思考(しこう)した(あと)(かれ)(まゆ)(ふか)(きざ)まれていった——


五百年(ごひゃくねん)という時間(じかん)は、(じつ)(なが)すぎた。曖昧(あいまい)になり、(おも)()せない記憶(きおく)()うまでもなく、(おぼ)えている(たから)秘地(ひち)仙師(せんし)機縁(きえん)も、(おお)くは十万八千里(じゅうまんはっせんり)(はな)れていたり、特定(とくてい)時期(じき)にしか(ひら)けないものばかりだ。


「最も重要(じゅうよう)なのは実力(じつりょく)だ。現在(げんざい)自分(じぶん)はまだ元海(げんかい)(ひら)いておらず、蛊師(こし)としての修行(しゅぎょう)(みち)にも()()れておらず、まったくの凡人(ぼんじん)()ぎない!一刻(いっこく)(はや)修行(しゅぎょう)(はじ)め、実力(じつりょく)(たか)め、歴史(れきし)出来事(できごと)()きる(まえ)先機(せんき)(とら)え、十分(じゅうぶん)利益(りえき)()にしなければならない」


さらに、(おお)くの秘蔵(ひぞう)は、実力(じつりょく)()りなければ、()にしたとしても消化(しょうか)できない。むしろ厄介(やっかい)なものとなり、(へき)(いだ)(つみ)となってしまう。


方源(ほうげん)面前(めんぜん)にある最初(さいしょ)難題(なんだい)は、実力(じつりょく)である。


一刻(いっこく)(はや)実力(じつりょく)向上(こうじょう)させなければならない。もし前世(ぜんせ)のようにのんびりとしていれば、時期(じき)完全(かんぜん)(のが)してしまうだろう。


修爲(しゅうい)早急(そうきゅう)(たか)めるには、家族(かぞく)資源(しげん)利用(りよう)しなければならない。現在(げんざい)(わたし)には、危機(きき)(ひそ)()(やま)移動(いどう)する能力(のうりょく)などなく、普通(ふつう)山猪(やまいのしし)さえも命取(いのちと)りになりうる。もし三転蛊師(さんてんこし)修爲(しゅうい)(たっ)することができれば、自活能力(じかつうりょく)(そな)え、この世界(せかい)(やま)(かわ)()えて移動(いどう)できるようになる」


五百年(ごひゃくねん)にわたって(きた)()げられた魔道(まとう)巨擘(きょはく)眼光(がんこう)から()れば、この青茅山(せいぼうざん)(じつ)(ちい)さく、古月山寨(こげつさんさい)牢籠(ろうろう)のように(おも)える。


しかしながら、牢籠(ろうろう)自由(じゆう)拘束(こうそく)する一方(いっぽう)で、堅固(けんご)牢屋(ろうや)は往々(おうおう)にしてある(しゅ)安全(あんぜん)意味(いみ)するものでもある。


「ふん、(みじか)期間(きかん)なら、しばらくこの牢籠(ろうろう)の中で(うで)()るうとしよう。蛊師(こし)三転(さんてん)昇格(しょうかく)次第(しだい)、この(まず)しい山奥(やまおく)()()くまでだ。(さいわ)いなことに、明日(あした)開竅大典(かいきょうだいてん)だ。その(あと)まもなく正式(せいしき)蛊師(こし)修行(しゅぎょう)開始(かいし)できる」


開竅大典(かいきょうだいてん)のことを(おも)()かべると、方源(ほうげん)(こころ)(おく)(ちり)をかぶった記憶(きおく)()かび()がってきた。


資質(ししつ)か……?」窓外(そうがい)()つめながら、(かれ)(おも)わず(ひや)やかに三声(さんせい)(わら)った。


ちょうどその(とき)部屋(へや)(とびら)(しず)かに()()けられ、一人(ひとり)少年(しょうねん)(はい)ってきた。


兄上(あにうえ)、どうして窓際(まどぎわ)(あめ)()れているのですか?」


その少年(しょうねん)痩身(そうしん)で、方源(ほうげん)より(すこ)()(ひく)く、顔貌(がんぼう)方源(ほうげん)(きわ)めて()ていた。


方源(ほうげん)()(かえ)ってその少年(しょうねん)()つめ、(かお)一瞬(いっしゅん)複雑(ふくざつ)表情(ひょうじょう)(はし)った。


「お(まえ)か、()双生児(ふたご)(おとうと)よ」(かれ)(かす)かに(まゆ)()げ、表情(ひょうじょう)一貫(いっかん)する(れい)(たん)さに(もど)した。


方正(ほうせい)はうつむいて自分(じぶん)足先(あしさき)()つめた——これが(かれ)代名詞(だいめいし)のような(くせ)だった。「兄上(あにうえ)(まど)()いていたので、こっそり()めに()たのです。明日(あした)開竅大典(かいきょうだいてん)です。こんな夜更(よふ)けに()きていると、伯父様(おじさま)伯母様(おばさま)心配(しんぱい)されるでしょう」


(あに)(れい)(たん)さにも(おどろ)かなかった。(ちい)さい(ころ)からずっと、(あに)はこのような態度(たいど)だったからだ。


時々(ときどき)(かれ)(おも)う——もしかすると天才(てんさい)というのは、これほど人並(ひとな)(はず)れているのかもしれない、と。自分(じぶん)(あに)(きわ)めて()(かお)をしているのに、平凡(へいぼん)(あり)のようだ。


同じ胎内(たいない)から()まれ()てきたのに、なぜ(てん)はこれほど非道(ひどう)なのか。(あに)にはダイヤモンドのような才覚(さいかく)(さず)けながら、自分(じぶん)には小石(こいし)のような平凡(へいぼん)さしか(あた)えなかった。


(まわ)りの(もの)はみんな、(わたし)のことを『方源(ほうげん)(おとうと)』と()ぶ。


伯父(おじ)伯母(おば)(つね)に『兄貴(あにき)見習(みなら)え』と(おし)()む。


(かがみ)()るたび、この()(かお)自分(じぶん)嫌気(いやけ)がさすこともある!」


このような(おも)いは長年(ながねん)()もり(つづ)け、(こころ)(おく)巨石(きょせき)のようにのしかかっていた。年月(としつき)()つほど、方正(ほうせい)のうつむく角度(かくど)(ふか)くなり、ますます無口(むくち)になっていった。


心配(しんぱい)……か」伯父夫婦(おじふうふ)のことを(おも)い、方源(ほうげん)(こころ)の中で冷笑(れいしょう)(こぼ)した。


(かれ)ははっきりと(おぼ)えている——この(からだ)両親(りょうしん)一族(いちぞく)任務(にんむ)相次(あいつ)いで()き、三歳(さんさい)(とき)(おとうと)とともに孤児(こじ)となった。


伯父夫婦(おじふうふ)養育(よういく)という名目(めいもく)で、公然(こうぜん)両親(りょうしん)遺産(いさん)横領(おうりょう)し、二人(ふたり)(しいた)げてきた。


本来(ほんらい)異世界(いせかい)から転生(てんせい)した(もの)として、才能(さいのう)(かく)計画(けいかく)だった。しかし生活(せいかつ)(きび)しさが、方源(ほうげん)並外(なみはず)れた「才能(さいのう)」を()せつけることを()ばせた。所謂(いわゆる)天才(てんさい)とは、(じつ)成熟(せいじゅく)した(たましい)理性(りせい)と、地球(ちきゅう)何百年(なんびゃくねん)(かた)()がれる唐詩宋詞(とうしそうし)数篇(すうへん)()ぎなかった。


そんな(ちい)さな(うで)()しでさえ、天賦(てんぷ)の才と(おどろ)かれて(ひろ)注目(ちゅうもく)(あつ)めた。外圧(がいあつ)のもと、(おさな)方源(ほうげん)(れい)(たん)表情(ひょうじょう)自分(じぶん)偽装(ぎそう)し、馬脚(ばきゃく)(あら)わす可能性(かのうせい)()らさざるを()なかった。


やがて、(れい)(たん)さは(かれ)習慣(しゅうかん)的な表情(ひょうじょう)となっていった。


こうして伯父夫婦(おじふうふ)二人(ふたり)(しいた)げることができなくなり、年齢(ねんれい)(かさ)ねて将来(しょうらい)期待(きたい)されるほど、待遇(たいぐう)改善(かいぜん)されていった。


しかしこれは(あい)ではなく、一種(いっしゅ)投資(とうし)()ぎなかった。


嘲笑(あざわら)うべきは、(おとうと)がこの真実(しんじつ)()()けず、伯父夫婦(おじふうふ)(あざむ)かれるだけでなく、自分(じぶん)(たい)して怨恨(えんこん)(つの)らせていたことだ。(いま)従順(じゅうじゅん)実直(じっちょく)様子(ようす)からは想像(そうぞう)もできないが、記憶(きおく)(なか)では甲等(こうとう)資質(ししつ)(はか)られた(あと)一族(いちぞく)手厚(てあつ)育成(いくせい)()けると、(かく)していた憎悪(ぞうお)嫉妬(しっと)爆発(ばくはつ)し、(じつ)(あに)である自分(じぶん)(たい)して、(すく)なからず矛先(ほこさき)()け、難癖(なんくせ)をつけ、抑圧(よくあつ)してきたのである。


そして自分(じぶん)資質(ししつ)については……


ふふ、最高(さいこう)でも丙等(へいとう)()ぎない。


運命(うんめい)はいつも残酷(ざんこく)冗談(じょうだん)(この)む。


一卵性双生児(いちらんせいそうせいじ)でありながら、(あに)丙等(へいとう)資質(ししつ)しかないのに、十数年(じゅうすうねん)天才(てんさい)()独占(どくせん)してきた。(おとうと)無名(むめい)ながら、(じつ)甲等(こうとう)天資(てんし)()っていたのだ。


開竅(かいきょう)結果(けっか)一族(いちぞく)予想(よそう)完全(かんぜん)裏切(うらぎ)り、兄弟(きょうだい)()かれた境遇(きょうぐう)待遇(たいぐう)徹底的(てっていてき)逆転(ぎゃくてん)させた。


(おとうと)臥龍(がりょう)(てん)(のぼ)り、(あに)鳳雛(ほうすう)()()つ。


その(あと)(おとうと)からの度重(たびかさ)なる難癖(なんくせ)伯父夫婦(おじふうふ)(つめ)たい視線(しせん)一族(いちぞく)軽視(けいし)(つづ)いた。


(うら)むか?


前世(ぜんせ)方源(ほうげん)(たし)かに(うら)んだ。自身(じしん)資質(ししつ)(ひく)さを、一族(いちぞく)無情(むじょう)を、運命(うんめい)不公平(ふこうへい)を。


しかし(いま)五百年(ごひゃくねん)人生経験(じんせいけいけん)をもってこの過程(かてい)再検証(さいけんしょう)する(とき)(かれ)(こころ)静寂(せいじゃく)境地(きょうち)(たっ)し、一片(いっぺん)(うら)みも(いだ)いていない。


(なん)(いきどお)必要(ひつよう)があるだろう?


立場(たちば)()えて(かんが)えれば、(おとうと)心情(しんじょう)も、伯父夫婦(おじふうふ)思惑(おもわく)も、五百年後(ごひゃくねんご)自分(じぶん)包囲(ほうい)した正派(せいは)強敵(きょうてき)たちの行動(こうどう)理解(りかい)できる。弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)適者生存(てきしゃせいぞん)、これこそが()(ことわり)なのだから。


それに(ひと)はそれぞれ(こころざし)があり、(みな)天機(てんき)一線(いっせん)(あらそ)う。(たが)いに抑圧(よくあつ)殺伐(さつばつ)するのは、(なに)理解(りかい)できないことではない。


五百年(ごひゃくねん)経歴(けいれき)がとっくにこれらすべてを見透(みす)かさせており、(かれ)(こころ)には長生(ちょうせい)大道(だいどう)しかない。


もし(だれ)かがこの追求(ついきゅう)(はば)むならば、(だれ)であろうと、生死(せいし)をかけた(たたか)いになるだけだ。


(こころ)野望(やぼう)が大き(おおき)すぎる以上(いじょう)、この(みち)()以上(いじょう)全世界(ぜんせかい)(てき)となるのは必然(ひつぜん)であり、孤独(こどく)殺戮(さつりく)連続(れんぞく)宿命(しゅくめい)である。


これこそが五百年(ごひゃくねん)人生(じんせい)凝縮(ぎょうしゅく)した覚悟(かくご)だ。


復讐(ふくしゅう)(わたし)目的(もくてき)ではない。邪魔(じゃま)(みち)妥協(だきょう)などありえない」そう(おも)うと、方源(ほうげん)(おも)わず失笑(しっしょう)した。()(かえ)って(おとうと)を淡々(たんたん)と一瞥(いちべつ)し、「引き()がれ」と()った。


方正(ほうせい)(おも)わず(こころ)(ふる)えた。(あに)視線(しせん)(こおり)(やいば)のように(するど)く、自分(じぶん)(こころ)奥底(おくそこ)まで見透(みす)かされているようだった。


その視線(しせん)(まえ)では、雪原(せつげん)(はだか)()たされているようで、少し(すこし)の秘密(ひみつ)(かく)せない。


「では明日(あした)また、兄上(あにうえ)」。(いま)はこれ以上(いじょう)(なに)()えず、方正(ほうせい)(しず)かに(とびら)()め、(つつし)んで退出(たいしゅつ)した。


ps:ここまで見てくれた人へ、もし夜なら早めに寝てください。毎日家に閉じこもらないで、可能なら外に出かけてみてください。木々の下でそよぐ風は本当に気持ちいいです。もし小説の翻訳にまずいところがあれば、意見を出してください。罵っても構いません。どうかお体をお大事に。


この作品は中国の作者・蛊真人によって翻訳されました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ