詩全集2 特別視 作者: 那須茄子 掲載日:2024/07/16 半透明を着飾った彼女は 変わらない 幼さを残して 横を向いた 今になってわかったこと 彼女が密かに込めた何気ない合図 駆け出した空を背景に 彼女は祈るように奇跡を信じてみたいと言った 泡になれずに弾けるぐらいなら 彼女が手を振った方へ 水の玉を飛ばしたい 混ざらない色が浮かび上がるその時に 光を受けて目を細める彼女を 捉えたい ゼロ距離で愛したい 命中精度は必然的 乾いた瞳が潤うのはきっと 僕が単純なだけで ありふれた特別がそこにある