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チェリー・オーバー-3

 既視感を覚えるどころの話ではない。

 秋人が風呂場から部屋にやって来た時と寸分変わらぬ反応を、これまでのやり取りなどまるで無かったかのような反応を、緩奈は見せた。


「お風呂、気持ち良かったでしょ?」


 そして緩奈は何気ない問いを秋人に投げ掛ける。

 まるで何事も無かったかのように、ではない。緩奈は完全に何も無かったものとしている。


 明確なまでの異常。明らかな能力による攻撃。完全に常軌を逸した出来事が今、この場に起こっている。


 それだというのに、


「ああ、確かに悪くなかった」


 なんと秋人もその問いに対し、至って普通に言葉を返した。

 自然体のままの秋人は、この異常に気が付いていないのだ。


――あれ……


 しかし直ぐにその事に違和感を覚える。


――何かがおかしい。だが、一体何がおかしいんだ?


 秋人はその引っ掛かりが果たして何なのか、頭の奥底から記憶を辿り考えるが、疑問にこそ思うのだがそれ以上の領域にまでは思考が働かない。

 深淵に身を乗り出して奈落を覗き込むような、言い知れぬ不安感が先行するばかりで一体何に対し不可解な思いを抱いているのか、それが一向に分からない。


 もっとチープな例えをするならば、黒光りするあの害虫を取り逃がし見失ったような、そんな不安が秋人に纏わりつく。


――落ち着け。俺はただ緩奈のいる部屋に来て、緩奈の問いに答えただけだ。何もおかしい所はない


 根拠の無い不安と焦燥で不安定になる心を、秋人は諭すようにして宥める。


――いや違う、何か、何かを忘れている……クソッ、何なんだコイツは、頭がボーっとする!


 しかしこの喉に刺さった魚の骨のようなわだかまりは、そんなまやかしでは解消出来ない。

 秋人は一向に解を導き出せない頭を抱え込んだ。


 何が異常で何が正常なのかが判断出来ない、気を失う寸前のような思考力の欠如。その中で、秋人は懸命に忘れ去ってしまった大切な何かを探る。


「どうしたの? 大丈夫、秋人?」


 秋人の様子が普通ではないと気付いた緩奈は、櫛で髪をとく手を一旦止めて秋人に向き直った。


「そうだ……そうだ緩奈!」

「急にどうしたのよ?」


 そしてふと思い立ち声を上げる。


「小枝子を任せるのに適役がいる! 少々人格に問題はあるが、悪い奴じゃないし腕も立つ。それに奴には貸しがある」


 秋人の思考は、全く見当外れな場所に着地してしまった。


「私の面識が無い人となると、もしかして奈々ちゃんの件の?」

「ああ、そうだ」


 奈々を救出するという『虫食い』からの仕事を遂行するに当たり出会った野良能力者、詩織。彼女こそが護衛に適任だと秋人は思い付いた。


 まず秋人を極限まで追い込んだ実績からその実力は申し分ない。

 信頼に関しても、全面的にとまではいかずとも別れた時の様子を省みれば信用出来なくもない。

 命という代え難い大きな貸しがある故に、今回の危険な依頼も詩織は断らないだろう。そもそも戦闘狂の一面を持つ彼女が、危険だからとそれを忌避するとは思えない。


 むしろ心配なのは闘争を歓迎しかねない事だ。

 護衛なのだから、敵は倒したが小枝子は奪われたという事態は完全なる失敗例である。

 闘争ではなく逃走を第一の手段にして貰わなくては困る。


 そうなると詩織は護衛に不向きにも思えるが、どうしてかな彼女は戦闘狂であると同時に死に対する恐怖心も強い。楽観的かも知れないが、致命的な状況に陥る無茶はしないと秋人は思った。


 何よりみっともない姿を晒した詩織を誰が非難しようとも、秋人はそのプライドよりも命を取った行動を高く評価していた。


「恐らく『虫食い』から電話番号ぐらいなら買えると思う」

「じゃあ小枝子ちゃんの護衛は詩織さんに頼む事にして、今日はもう寝ましょ?」


 ああ、と返事をして頷いた秋人だったが、やはりまだ何かを忘れているような気がした。

 先程もこんな風に何かを思い出そうとしていた気がすると秋人は思いながら、腕を組んで頭をひねる。


――詩織については今話したし、着替えているから風呂にも入ったはずだ……小枝子、はもう寝てるし……俺は一体何を?


 何かをしなくてはという脅迫観念が、秋人の中で未だくすぶっている。

 なんともスッキリしないその気分に、消えかかっていた秋人の疑問の火がまた再燃し出していた。


「秋人?」

「そうだ! 思い出した!」


 そして思い詰めた表情で考え込んでいるのを不審に思った緩奈が呼び掛けると、秋人は再び声を上げた。


「歯磨きをまだしていなかった」


 秋人はそう言って、掌をポンと叩いた。


 そしてこの瞬間、この解を得て、秋人を苦しめていた何かを忘れた感覚は完全に解消された。


 秋人のスッキリとした表情にあるのは満足のみ。最早微塵の違和感も感じていない。

 秋人の中で、失われた記憶のピースは全て取り戻しパズルは完成されたものとされたのだ。


 震えの事も、緩奈の異常な対応も、最早全てが秋人の頭からは消失してしまっている。

 そしてその記憶を取り戻す事は不可能。その意志が、もう秋人にはない。


 敵の存在を忘れ、能力による攻撃にも気付けず、秋人の敗北という静かなる決着が今ここに確定した。


「もう、何やってるのよ。洗面台のトレーに秋人の分の歯ブラシがあるから、早く行ってらっしゃい」

「ああ」


 秋人は胸のつかえが取れた思いで息を吐き、背にしていた扉に向き直る。

 そして閉じられた扉のノブに手を添えたところで、


「緩奈」


 ピタリとその動きを止めた。


 背中を向けたまま緩奈に呼び掛けた秋人の表情は厳しく、鋭い視線で目の前の扉を睨みつけている。無論、今から歯を磨きに行く者の顔ではない。


「今度は何? 今日の貴方、何だか変よ」

「今……何て言った?」

「だから今日の秋人は変だって言ったのよ」

「洗面台のトレーに、俺の分の歯ブラシがあるって言ったか?」

「そっち? ええ、洗面台のトレーに歯ブラシがあるわ」


 確認を取った秋人はふっと鼻で笑う。


 緩奈の何気ない台詞により矛盾に気付いた瞬間、途端に脳内の血が急速に巡り出し、秋人はいつもの思考力を唐突に取り戻した。


「俺の分が何故あるんだ?」

「え?」


 そして秋人は再び緩奈に問いを返した。

 疑問系ではあるが疑問ではない。言葉に込められているのは、疑惑に対する確信である。


「この部屋は俺と緩奈に用意された二人部屋だ。小枝子が泊まるのは想定外の事。なのに緩奈と小枝子、そして俺の分と何故か歯ブラシが三本ある。ベッドが足りていないのに、何故歯ブラシは足りている?」

「言われてみればそうね……おかしいわ」


 確かに、と緩奈は呟き、顎に指を添えて考えるポーズを取る。

 背を向ける秋人にそれは見えないのだが、気配でそれを察し白々しいと苦笑した。


「緩奈。さっき詩織さん、と言ったな。何故お前は詩織を知っている?」

「それは」

「由貴に聞いたから、か?」

「ええ、そうよ。それがどうかした?」


 予想通りの言い訳に秋人は思わず失笑を零す。

 いや、『この緩奈』には言い訳のつもりなど無いのだろうと秋人は思い直し、振り返って緩奈と向き合う。


「有り得ないな。由貴は詩織の存在こそ知っていても名前は知らない。これは俺だけが知っている事だ」

「でも私は由貴から聞いたんだから、秋人が由貴に話したんじゃないかしら?」

「そのパジャマ」

「え?」


 秋人は緩奈の胸元を指差す。

 突然の切り返しに緩奈は素っ頓狂な声を漏らして、自分の胸元に視線を落とした。


「緩奈の着ているそのパジャマ、ボタンが右側に着いているな。つまりそいつは男物だ」


 秋人が指摘する通り、緩奈の着ているパジャマはボタンが右側、そしてそれを通す穴が左側にある。これは男性が着る服の作りであり、女性用の服は配置が逆になる。

 シルエットこそ女性用のそれだが、緩奈が着ているパジャマは間違いなく男物だ。


「あら、ウッカリしてて気付かなかったわ」

「いや気付く。普段から着ているものと正反対なんだ。気付かない訳がない」


 見たり手に取るだけでは気付かないかも知れないが、着るとなると話は違う。

 ボタンを通すのは慣れた動作である故に、少しの変化にも圧倒的な違和感を覚える筈だ。気付かない訳がない。


「そんな事言われても気付かなかったんだもの」

「クローゼットにある数の少ない上着が、両方の部屋とも大きい男物だった。これが男女二人が泊まると知っていて、寝間着を幾通りも準備しているような『番犬』の気配りとは到底思えない」


 緩奈の言い分を無視して秋人は言葉を続ける。


 使われていないこの部屋が綺麗な状態にある事から、『番犬』にはホテルのように掃除やベッドメイキングをする者がいるという事が予想出来る。

 そして事実、『番犬』に所属する非能力者の中にはそれを仕事とする者が存在した。


 緩奈が数日前からこの部屋を使っている事から、この部屋の状態を整える者は二つの個室の内どちらの部屋を緩奈が使っているか分かっている。

 秋人が寝泊まりするようになったところでそれは変化しない。


 だとしたら、両方の部屋に秋人の使う服が用意されているのはおかしい。


「この扉もそうだ。俺が部屋に入る時に開け放った筈なのに、何故今は閉まっている?」

「ちょ、ちょっと落ち着いてよ秋人」

「あちこちで辻褄が合わない。見ろ」


 そう言うと秋人は部屋の扉を開け、ダイニングを見渡す。


「やはりな。居たはずの小枝子が居なくなっている」


 ダイニングにまで連れ出した筈の小枝子の姿は、そこにはなかった。

 小枝子が秋人の許可なく勝手に動き回る可能性はゼロ。連れ去られたにしてもさすがに声を上げるだろうし、声を上げられなかったとしても秋人が物音に気付かない筈がない。


「分かるか? 異常のオンパレードだ。人も物も、至る所で辻褄が合わない」

「……そうね。確かにおかしいわ。でも、じゃあ私は一体何なの?」


 確かにおかしいかも知れないと緩奈は思ったが、言動の辻褄が合わないと言われても困る。

 知ってる事を知らない筈だと言われても、緩奈にはどうして良いか分からなかった。


 そしてそんな緩奈の漠然とした問いに、秋人は明確な回答を突き付けた。


「幻覚だ。緩奈も小枝子もこの部屋も。俺は今、夢のような幻の世界に捕らわれてる」

「私が、幻覚……?」


 秋人の断言に緩奈は狼狽えた。

 自分が幻覚だという自覚が緩奈にはない。そして秋人の推測を論理的に否定するだけの材料が、緩奈には無い。


「で、でも……」

「緩奈のその服、男物だぞ」

「あら、ウッカリしてて気付かなかったわ」

「その服は男物だ」

「あら、ウッカリしてて気付かなかったわ」

「男物の服を着てるぞ」

「あら、ウッカリしてて気付かなかったわ」

「……クソッ」


 指摘する度に、さも当然の如く平然とした表情を作り返答する緩奈から、秋人は沈痛の面持ちで視線を逸らした。

 本物ではないにしても、緩奈の異常な姿は秋人にとって実に痛々しいものであった。


 しかしこの事で、秋人は影響を受けている能力がどういったものなのかを完全に理解した。


――恐らく、この世界は『そうだろう』という俺の思い込みで構成されている。辻褄が合わずとも、俺がそうなると思えばそうなってしまう


 深く状況を考えずに三本あると思っていたから、三本目の歯ブラシが存在した。

 パジャマもそう。ボタンは右側だという無意識の思い込みがあったからこそそうなった。

 クローゼットの服も、扉が閉まっていたのも、全てそう思い込んでいたせい。


 そう考えれば、変な話だが辻褄が合わない事の辻褄が合う。


 どこからが幻か分からない秋人は、部屋の室温が正常だったのももしかしたらそのせいかも知れないと思った。


――そして一度構成された世界は変わらない


 あらゆる事の一度目と二度目に微細な違いもないのは、この特性のせいだと秋人は考えた。


 小枝子がダイニングにいないのは、初めに緩奈のいる部屋からダイニングに出た時に小枝子がそこにいなかったから。

 緩奈が同じ問いに同じ返答をし続けるのも、部屋に入った時の反応が一度目と二度目が同一だったのも全てそのせいだ。


 そして思考力の低下によりその異常に気付かせない。

 これが、この能力の全容だと秋人は考えた。


「秋人……わ、私……」


 自分がいかに異常な行動を取っているかに気付いた緩奈は、顔色を青白く染め、絶望の色に満ちた表情で困惑する。

 そう反応するかも知れないと考えてしまった自分の思考を、秋人は恨めしく思った。


「大丈夫、大丈夫だ緩奈」


 秋人は柔和な笑みを緩奈に向けて答える。

 そしてその言葉に緩奈が僅かに安堵したのを見て、秋人はダイニングへと踏み出し、そっと扉を閉めた。


「……直ぐに忘れるさ」


 そう呟いた秋人は扉を引いて閉めた手をゆっくりと押し、再び扉を開ける。


「うん? どうしたの秋人? お風呂、気持ち良かったでしょ?」


 緩奈は一度目と二度目と同様に、ベッドに腰掛け櫛で髪をといていた。


「ああ、悪くなかったよ」


 出来る限りの笑みを作り、時を遡ったように全てを忘れ去った緩奈に、秋人はそう答えた。






「ぅぐゥッ!!」


 両手に発現した錘による裂けるような痛みに意識を引き戻され、秋人はうめき声を上げながら夢から舞い戻る。

 その場所は風呂場を出た洗面所。服を着た状態で、洗面台の前に秋人はうつ伏せで倒れていた。


 三本目の歯ブラシを手に取り震えに気付いたあの時が、向こうとこちらの境目だったのだ。


 栓を抜いた湯船から湯が流れる音がしない事から、秋人は既にかなりの時間が経過している事を察する。

 そして手に感じた圧迫とは少々異なるタイプの痛みに、攻撃の概要を理解した。


――体温の低下か!


 震えも、思考力の低下も、意識の喪失も、全ての症状が体温の低下によるものだと秋人は把握する。


――クソッ、風呂上がりのせいで気が付かなかったか!


 意外だが、体温が低下しても人は寒さを感じない。むしろその逆、体温が下がると人は暖かさを感じる。

 なぜならば、人の体は体温と外気温との温度差を暑い、寒いと感じるようにできているからだ。


 例えばインフルエンザ。

 引き始めの熱が出る時は寒気を感じ、熱が引いていくと暑さを感じる。それはこの人体の構造のせいだ。


 風呂上がりであった秋人は、体温の低下による暖かさに気が付かなかったのである。

 無論、風呂から上がるなり直ぐに体温が下がっていくなど普通では有り得ない事なのだが。


 秋人はグッと奥歯を食いしばる。


「緩奈ッ……緩奈ぁあああ!」


 そして感覚を失っている腕に全力を込め、懸命に体を起こしながら悲痛な叫び声を上げる。

 幻とはいえ緩奈を向こうに見捨てて来たが故の、半ば無意識の行動だった。


 だが現状は気合いでどうこうなる状態ではない。

 体を数センチ起こしたところで腕が不意に力を失い、秋人はそのまま顔面を強かに床に叩き付けた。


 事態はなんら好転していないのだ。


――まただ! また意識を連れ去られる!


 敵の攻撃はなおも続いている。

 既に体温を下げられた秋人を再び幻想の世界へと引きずり込む事は、初めよりも更に容易であった。


 そして体温の低下は正常な身体機能を奪い、秋人をその場に縛り付けている。

 風呂場ならまだ良かったがここは洗面所。湯も、火も、体温を上げる術がここには存在しない。


 対抗手段の打てない位置で動けない秋人は、既に詰みの状態にまで追い詰められていたのであった。


 だがそれは事前に何も準備をしていなかったらの話である。

 そう、秋人はもしもの時の為の対抗手段を既に打っていた。


 玄関の堅牢で重厚なドアの作りからして、この部屋が牢屋の代わりに使われる事があるのを秋人は察していた。

 脱出の術を用意せず、そんな部屋に入るのを秋人が許容する筈がない。心底からリラックス出来た理由はここにあった。


 秋人は入室する際に能力を仕掛けていた。

 ドアの側面、ドアと壁が触れ合うその箇所に。


 能力を発動し、ドアと壁の隙間に問答無用で錘が差し込まれれば、いかに扉や壁が硬かろうとその形状を維持する事は出来ない。

 秋人は、錘を発現する意思さえ示せばいつでも扉を破壊出来る仕掛けを施していたのだ。


 もっとも、動けない秋人は準備していたその手を脱出する目的で使うのではない。


――ドアを打ち破り、警報を鳴らす!


 牢獄に使われるのであるならば、その囲いを打ち破れば警報が鳴るはず。そうなればこの異常事態を『番犬』に知らせる事が出来る。


 思考力を取り戻した秋人は『番犬』こそが攻撃をしている敵である可能性が極めて高い事に気付いたが、全員が、少なくとも姫乃とルーシーは今回の策に荷担してはいないかもしれないという一縷の望みに賭けた。


「発動、打ち破れッ!!」


 秋人が錘を発現したその瞬間、そう遠くない場所で金属の弾ける音が響く。


 この行動が予想外の効果を上げるのを秋人が知るのは、直後の事である。

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