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異世界2-15 爆発大爆発超爆発

「そーれ!」


 杖を振るい、連続した大爆発がクレーター内を覆う。

 蛇のような爆発が連なって地表を抉り、多くの瓦礫が降ってきた。

 エクはそこへ更に杖を構える。


「飛んでけ!」

「……!」


 爆発の衝撃で大岩の瓦礫を吹き飛ばし、弾丸の如く射出。

 巨大な散弾が音速以上で進み、クレーターの壁に小さな無数のクレーターを造り出した。


「最近暑いからの。風通しがよくなったわ!」

「うわーっ!? 気持ち悪いー!?」


 岩に撃ち抜かれ、穴だらけとなり半身が吹き飛び臓物や腸が飛び出している状態のルティアが仕掛ける。

 うん、確かに気持ち悪い。不死身なのは分かるが、学校の七不思議にある人体模型を見ているような気分だ。


「捕まえたぞ!」

「ぎゃー! 触らないでー!」


 精神面は年相応の女の子。故にエクはまとわりつくルティアを引き離そうと動き、乱射するよう常に爆発を放出し続ける。

 これでも完全に消滅しないんだもんな。ヤバいよヴァンパイア族ってやつは。


「離れてええええ!」

「酷い事言うなぞ!」


 振り払い、地面へと突き落とす。透かさずその場を爆発させ、ルティアの動きを封じ込めた。

 しかしその肩には肉片が。


「フッフッフ……近しい年齢同士、仲良くやろうぞ!」

「ぎゃー!? また蘇ったあああ!? さっき肉片の大多数は地面に叩き付けたのにぃぃぃ!?」

「魂の位置をズラシたのじゃ! 再生にちと時間は掛かるが、さっきのわらわとは何も変わらんぞ!」


 見れば地面に落ちた方の肉体は炭化して朽ち果てた。

 メチャクチャするな、ヴァンパイア。魂の移動ってそれ吸血鬼の技か? 確かに生死を超越した存在ではあるけども。


「このまま落下じゃあ!」

「怖い怖い! と言うか痛いからやめてえええ!」


 がっしりとエクの体をホールド。蝙蝠のような翼を広げ、軽く移動した後に空中で回転。そのまま押さえ付け、エクを頭から地上へと叩き落とした。

 それによって大地が沈み、ヒビが入って割れる。ルティアは離れ、エクは動かない。

 焦ってたが、果たして効果の程は。

 彼女はピクリと動いた。


「いったーい! もう許さないから! 今度は私が仕掛ける番!」

「……!」


 指先が動くと同時に起き上がり、近くのルティアへ手を翳す。瞬時に爆発を引き起こして吹き飛ばし、ディテとルシの方にも視線を向けた。


「本来の目的はあっちなの! 邪魔しないで!」


 手と足から爆発を起こし、その場から大きく加速。

 連続した爆発を放出して迫り行き、まずは近場のルシへと仕掛けた。


「そんで、本命はアナタ!」

「そうか。年齢と性別問わずにモテてしまうのは我ながら罪なものだ」

「なんの話!?」


 会話をしながらせめぎ合う。

 エクは爆発の衝撃で勢いを付けて拳を打ち付け、それをルシは逸らすように受け流す。

 足からも噴出させてかかと落としを放ち、それを避ける。地面に踵がぶつかり、巨大な亀裂が入った。


「はあ!」

「フム……」


 更にルシとの距離を詰め、左右から爆発を起こして加速。ラッシュを打ち込み、そこへ爆破を付与して爆発する拳の連打が放たれた。

 ルシはそれらを見切って触れぬようにかわし、てのひらで前腕部を押して軌道を逸らす。


「……!」

「はっ!」


 両腕が開き、胴体ががら空きとなったエクへ掌底しょうていを打ち付け、その体を吹き飛ばした。


「……っ痛ーい!」

「それなりの威力で打ち込んだが、耐えられたか。やりおる」


 吐血まではいかずとも空気を吐き、咳き込んで涙目となる。

 幼さの残る見た目だからどっちが悪か分からなくなるな。いや、“悪”の部分を強調するなら絶対悪はルシの方なのだが。

 何にしてもエクが並大抵の耐久じゃないのは見て分かるな。


「やっぱり1人で戦うのは大変……仮に君を倒してもまだまだ居るもんね。せめてお姉ちゃんが居てくれたらなぁ」


「それ以前に我を倒す気になっているのが腹立たしいな。仮定とは言え、それを思い付いた時点で可能性を見出だしている事になる」


「それが私の目的だからね!」


 爆発によって加速。正面から迫り、片手を爆破して方向転換。流れるような動きでルシの死角に回り込み、爆発網で包囲した。


「やあ!」

「……」


 包まれ、大爆発。また地上……いや、このはもう地下か? 底が揺れ、カラカラと破片を落とす。

 煙から現れたルシは今の行動を推察していた。


「今の攻撃……音によるショックを狙ったか。だが残念。我はあらゆる事象に耐性があるんだ」


「ええー!? ずるーい!」


 いや本当にズルいと思うよ。魔王に即死耐性はデフォ。作品次第では全ての能力を無効化したりする。

 あらゆる魔王のイメージの象徴であるルシも、魔王と名の付く全ての存在の力を使えるのだろう。何なら原初はルシ自身だ。


「さて、私もまた参戦するわよ」

「……!」

「ディテ……貴様邪魔をするな!」

「あらいいじゃない。私も今は女の姿なんだし、挟まっても無罪よ無罪」


 横槍を物理的に入れ、ルシとエクの間を分かつ。

 エクは飛び出し、そこに竜巻が仕掛けられた。


「もう! 次から次に……!」

「元々の相手はわらわじゃろ!」


 ルティアの生み出した竜巻。それを爆発によって内部から破壊し、今一度空中に爆発で昇って魔力を込める。


「こうなったらとんでもない大爆発で終わらせちゃうもんね! もう謝っても許さないんだから!」


 て事は最大の魔法か。

 俺、本当に何もしていなかったし、今度はちゃんと仕掛けよう。阻止を目的としてな。

 込められた魔力は巨大化し、空中によく分からない塊を形成する。あの塊全てが巨大爆弾。あれが弾けたら最後、世界がどうなるか分かったものじゃない。

 なので成長し切るよりも前に力を込め、エクの頭上に狙いを定めた。


「ルティア。ありったけの風を全域に頼む。ルシとディテは備えてくれ!」


「む? なんかよく分からぬが、分かったぞ!」

「フン、我を露払いに使うとは。高く付くぞ。テンセイ」

「何もしてなかったのに、最後の最後は自分で決めようとするのねぇ~」


「うっ……」


 素直なルティアは良いが、2人の言葉が刺さる。

 確かに何もしていなかったしな。だからこそこれで決める。今度は自爆とか自害とかさせない!


「フッ、乗ってやる」

「そうね。まだ幼い子。命を奪いたくはないわ」


 更に爆弾は巨大化。そろそろちょっとした衝撃で破裂するな。準備も終えたし、やるだけやってやるさ。

 巨大怪鳥の速く鋭い羽を顕現。俺の腕に羽毛のような物が生える。岩山を破壊した時はよく見てなかったけどこうなるのか。

 既に狙いは定めた。あとは勝負を決めるだけ。……一応スキル名言うか。


「──“メテオウィング”!」

「……!」


 俺の手から羽が飛び、離れた瞬間爆発的に加速。巨大化もし、エクの作り出した巨大爆弾の中に吸い込まれた。


「一体何を……!」

「ちょっと早めの起爆剤を投入したんだ!」

「……!」


 吸い込まれた羽は爆弾の中で広がり、内部から全体を覆う。最後に片手へ魔力を込め、この世界で一番お世話になっているリヒトのスキルをもちいた。


「“光球”!」

「な……! リヒトの……!」


 放り投げ、安定の上昇。だからこそ昇る位置を見定めて放った。

 光球も爆弾の中に吸い込まれ、羽の隙間から更に内部へ。その隙間も羽が埋め、どこかに着弾したのか目映い光が全体を覆った。


「さあ、神の加護を受けなさい。エクちゃん♪」

「……!」


 爆発の寸前、エクの体はディテの力に包み込まれる。瞬時に大爆発が起こり、余波で俺は死亡。

 だが確かに爆発が大魔王の力に覆われ、無へ吸い込まれるように消え去るのを見届けた。


《認証しました。新たなスキルを登録します》


所有スキル

・───

・光球・光剣

・遠吠え・お手

・魔弾・魔衝波・火球・肉体強化×7

・溶岩球・大水球・暴風球・大岩石

・モーニングスター(武器)

・熱光線・熱爆発・火炎鞭・炎爆球

・飛翔・貫通・風圧・メテオウィング

・自爆発・爆破・大噴火・付与爆破・核分裂・超爆発

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