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もうどうにもならない

作者: 朝霧

 別に若くもないのにどう生きたいのかわからない。情けない。

 興味があることはあっても、時間をかけてやると考えれば躊躇する。本気で取り組んだことがない。

 信念がない。しなければならないことなんてない。だからどうすればいいのかわからない。何を言っても自分で空虚に思える。何も書けない。


 昔読んだ本に出てきた景色を思い出す。

 陽がまだ出ていない、紫色の暗い夜明けの時間。水平線だけ赤く染まっている海。広い砂浜。岩みたいな島の影が、海原にひとつ浮かんでいる。引き潮の浅い海を、灯りを持ってひとり島に向かって歩く、遠くの人影。それを浜辺から眺めている。走って追いかけた方がいい。


 焦燥感だけが常にある。子供の頃からずっと。

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