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姫乃さんの考え

*結愛*


 私たちは男子と別れて水着選びをしていた。

 そんな中、時雨ちゃんが不意に訊いてきた。

「結愛、もっと大人の水着選ばないの?」

 私は白色一色の水着を選んでいたので、そう訊かれたのだろう。

「瑠翔とだっているのよ〜?」

 小悪魔そうな笑みを私に向けてくる。

 でも……もっとドキッとしそうな水着を選ぼうとしたのは確かではある。

 如月くんのドキリとした顔見たいし……。

 しかし、私たちの周りには同じ学校の男子や女子がうじゃうじゃいる。

 そう考えると、シンプルな白色が無難かなと思った。

 まだ天堂くんとか新城くんみたいな男の子なら普通に派手な水着着るけど。

「あたしはこれにするわ!」

「う……。派手すぎない……?」

 レインボーの色に花柄が入っている水着。

 どうしてそんな派手な水着を着れるのだろうか。

 その答えはすぐに返ってきた。

「だって瑠翔のドキッとした顔見たいもん!」

 時雨ちゃんも同じ考えだったらしい。

「うぅ……」

 私は時雨ちゃんだけずるい、と思いながら、水着をどうしようか悩んだ。

 時雨ちゃんの水着を見てドキッとした顔を見るのもいいけど、それは私にとって良くない。

 私のことを見てドキッとした顔を見るのがいいんだ!

 他の人の水着を見てドキッとしている如月くんを見ると、なぜか嫉妬しそう……。そう思った。

 なので————私も大人が着るような水着を選ぼうと決めた。

「どんな反応するかな〜」

「ん?」

 私が1人で呟くと、時雨ちゃんが反応した。

「うんん、なんでもない」

 そう言って、私は会計を済ませた。


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