第2章 私の学校生活
月光の学校生活が始まり、月光の恋が動きかけるきっかけになる
私、神崎 月光は、娃珠奇娃中学校の1年生。
私のクラスの1-Dは、すごく楽しいクラス。
その中でも、水谷 隼人っていう男子がいて、よく周りを見ていて場を読めるとても気の利いた隼人は、存在感が強かった。それに比べて私は、友達がいないわけではないし、特別暗いわけでもなかったが、居てもいなくても分からないような存在だった。そんな私と隼人は、家が隣同士で、お母さん同士が同級生ということもあって、小さい頃から仲良しだった。いわゆる、幼馴染みというわけで....
そんな彼を好きな女子は山ほどいて、私はそんな女子達に幼馴染みということを知られたくなくて、学校ではあまり話さないようにしていた。
そんな私も、隼人のことを好きになっているのが現状で……
中学生になってから、やっと自分が、隼人を好きだということを自覚して、話しずらく、それからは隼人と自然に話さなくなったという理由もある。
隼人は、私の気持ちに気づいているだろうか?それはないか。
隼人は幼馴染みの私のことなんて、家族としてしか見ていない。それに、気は利くくせにそういう所に鈍い隼人は気づかないかな。
そんな中学生活が始まって、2週間がたった。
そろそろ部活をきめなくては……どうしよっかなー
私と1番仲の良い友達の三鈴 笑が、バスケ部に入るというので、成り行きでバスケ部に入った。そのときはまだ、知らなかった。バスケ部に入ったことを後悔するなんて。
バスケ部の顧問は、すごくめんどくさい奴だった。名前は、古式 裕衣と言うおばさんで、考え方も古い。
言ってることはいつもめちゃくちゃで、次の日になると言ってたことがまた変わっている。老化かな?それに付け加え、自己中で、他の人がどう思っているのか、考えたことがあるのだろうか?古式先生は、生徒だけでなく先生からも嫌われてて、救いようがない。
バスケ部の顧問が、古式先生に変わったときの1年生は、ほとんど辞めてしまった。そのせいで私が入った時、3年生は1人だった。
女バス(女子バスケットボール部)だけ、毎日朝早く来てグランドを走る。朝部ではなく、朝練。
もうイヤだ。辞めたい。
隼人は、野球部に入った。野球部の2年生は、自主練で、朝練をしていた。女バスの2年生と、野球部の2年生は、仲が良くて毎日一緒に登校していた。そして、いつの間にか女バスと野球部の間では、3組のカップルができていた。
ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♡
まぁ、そんな生活になれてきて....7月2日、私の誕生日がやってきた。その日の帰り、隼人が、みんなの前で、話しかけてきた。
「なぁ、今日、帰りどっかに寄り道しよーぜ?」
どうしたんだ、急に。
みんなが見ている。教室が一気に静まり返った。
私は別に、隼人と帰ろうと約束してるわけじゃない。だけど、帰る家が隣同士だから、一緒に帰っているようなかたちになってしまうだけだ。それなのに、隼人の言い方じゃ、いつも一緒に帰っているように思われてしまう。
「ちょっ、ちょっと、こっちきて!」
私は、隼人の腕をつかみ、教室を出た。
「どうしてあんなこと言ったの?わた、私達、一緒に帰ってる訳じゃないじゃん。困るよ。みんなに誤解されたらどうするの!」
私は、隼人を少し責めるように言った。
「どうしてって、今日は月光の誕生日だろ?一緒にプレゼントを買いに行こうと思ってさ。
月光も俺が誕生日だった時プレゼントくれただろ?
それと、俺達って一緒に帰っているようなもんだろ?別に、一緒に帰ってるって思われても良くないか?」
全然良くない。
確かに、私は隼人の誕生日(6月27日)、『こっそり』プレゼントをあげた。『こっそり』だ。
隼人が、私の誕生日を覚えてて、祝ってくれようとしてたのは凄く嬉しい。だけど、『こっそり』がよかった。
「良くないよ!プレゼントは、すごく嬉しい。けど....けど、みんなの前で、いうことないじゃんか。わっ私は、隼人と幼馴染みって知られたらまずいの。(幼馴染みだってわかったら、他の女子がどう思うか知れたもんじゃない。)」
「なんで他の女子達が、出てくるんだ?」
つい口に出てしまった。
それにしても鈍すぎる。鈍いにも程がある。はっきり言わなきゃ気づかないのか。
「隼人は、女子からモテるんだよ!」
「何言ってんだよ。それはないよWW」
お前が何言ってんだよ。はっきり言ってもわからないならどうしようもない。私は諦めた。
「もうイイよ。疲れた。」
「そっ。じゃぁ早く行こうぜ!最初どこ行く?」
アホすぎる隼人と話してたら、久しぶりに喋ったという緊張がほぐれて、前みたいに話せるようになってきた。
「能天気。
私、隼人のせいでおなかすいた!クレープ食べたい。」
「聞こえてんぞ。
色気より食い気、これでも女か?(´Д`)ハァ…」
「隼人、聞こえてんぞ♪ドーナツとパフェとアイスも追加で。もちろん私は誕生日なんで隼人のおごりで。」
隼人はちょっと、めいわくそうに、
「マジかよ、しゃーねーなぁ」
って言った。
久しぶりだな...
こんなふうに、周りのことなんか気にせずに、毎日話せたらいいのに……
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隼人は、私に食べ物+タオルを誕生日プレゼントにくれた。部活が始まり、ちょうど欲しかったとこだ。
隼人は、その日の帰り際に小さな声で言った。
「誕生日じゃなくても、また寄り道してこうな。
あと...学校でも前みたいに話そうぜ。」
隼人のことだからきっと深い意味は無い。それでも、隼人が、最近私達が喋ってなかったことを、気にしてくれてたことや、一緒に帰る前提になってることとかが、嬉しかった。
「うん!そうだね。」
その日の夜、私はまた、あの世界を夢に見た。
読んでくれてありがとうございます!
ちょっと、結構、語彙力がないため、変な所があるかもしれないです。ごめんなさい!
娃珠奇娃中学校なんですが、人形っていう意味がちょっと入ってて、中国語で、人形を娃娃(WáWá
)って言うらしくて、ちょっと、工夫してみました。
また、部活の話は、私の愚痴が詰まっているので、ちょっと言い過ぎてしまっています。
(すみませんでした!)
今回は、初めてたくさん書きました。おもしろかったらうれしいです!