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8話 愚痴仲間

「まったくぅ、困ったものよねえ」

また声をかけられた。 今度はお向いの奥さん。


彼女もとなりの奥様とピアニストには、ほとほと困っていた様子。


「はは。 自分の娘だって、だめピアノですもんね」

「だめピアノ! はっは、だめピアノとはいい気味ね! あの人、明日から町内の笑いものだわ! 知らないのは本人だけ!」


この地区ではじめての仲間。


「はふはふわふ」

玄関を開けると、舌をだして犬たちが出迎えてくれた。

一匹づつなでて、抱きしめて……今日もこれで良かったんだ。


お目通しありがとうございます。


明日の更新も予約済みです、ぜひ読んでって下さい。

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