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3話 骨折りアルペジオ
ぽろん♪ どろん♪
「このだめピアノ、おとなりの娘さんだな」
「ひゃう、ひゃう、きゃうー!」
ピアノにつられて、仔犬のなきごえ。
元気だなって。
翌朝。
おとなりの奥さんにあいさつしたら、犬がうるさいって。 ピアノの練習の邪魔だって。
下手なピアノだってうるさいのに。
でもこの奥さん、歯向かう人には「犯罪まがいに無慈悲」だって有名で……。
それから私、時間と労力、つみ重ねた。
仔犬のしつけ参考書、13冊
つみ重ねた。
お隣さんの小言、嫌味、がまん
つみ重ねた。
下手なピアノ、頭痛、言い返せない
つみ重ねた。
仔犬一匹に削られて無くなった私の時間
つみ重ねた。
やがて私の中で 何かが『ぼきり』と音を立てました。
お目通しありがとうございます。
元々はコレ、絵本にしようかなって思ってた作品だったりします。
どこまで文字数を切り詰めて簡素化できるか、どこまで物語の説明を絵に委ねれば良いのか?
この辺りが絵本化に際しての課題でしょうか。
例えば3話の後半。
ほとんど絵で説明できそうですよね?




