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そろそろやるかと思った時は、大抵遅い

作者: 孤独

「おえぇ~~…………」


夜遅く家に帰ると、まさかの報道。詳細はまだ詳しく分かっていないのだが、また酒気帯び運転の発覚。

満たないアルコール度数とかの情報が出ているので、問題は乗務点呼をちゃんとやってろというわけです。

車やバイクに乗るだけが仕事じゃないんだから。他にも仕事があるでしょうが。

そーいうのをやって、時間潰してから乗務点呼すれば良かったんですよ。アルコールが抜けてればいいんだから、そーいう回避方法あるでしょうが。っていうか、酔っ払ってるなら家に帰れ。深夜に職場に来て働けばいいでしょうが、もぅ!あれ、面倒なんだよ。


ちょっとほとぼり冷めたら、書こうかなって思ってた短編書き辛いじゃないかよー。


◇        ◇


「やっべ……イライラする」


あいつ等、嫌い。ウザい。

監査とは名ばかりで、あいつ等、仕事の邪魔しかしないし。現場と理想は違うからね


「なんで俺のところに住吉が帰ってくるんだよ。いらねーよ、あいつ!」


山口部長、かなりイライラである。一緒に仕事をしていた奴が、監査という名でやってくるんだけれど。来るんじゃねぇクソ野郎ってくらい嫌な奴で。しかも、本人は


『山口くーーん!!明日、僕が行くからよろしくねぇー!!ところで、駅前にあった飲み屋、”如月”?だっけ。あの手羽先が美味しいお店はまだあるかな~?できれば7名分でご予約してくれない?仕事終わったら、一緒に僕の栄光を部下達に伝えたいから、山口くんも参加してよ。同胞よー!』


「お前が今日来る理由は、飲酒運転の調査だろうが!お前等が飲み屋の事しか考えてねぇじゃん!!複数人で来るんじゃねぇ!同胞とか言ってんじゃねぇぞ、気持ち悪い!相変わらずどんなメンタルしてんだ、こいつは!!俺を参加者に入れんじゃねぇ!!」


偉いからなんちゃらってわけじゃない。

あいつはダメだ。飲酒運転の調査に来るっていうのに、なんで飲み屋に行く事しか考えてねぇんだよ。こいつは絶対に現場に……山口部長からして


「社会に出て来るんじゃねぇ!!お前は家の中にいなさい!!」


ニートが疎まれる存在だけれど、そーしてくれっていう人間。なんでこいつが生まれたガチャSSRなんだよって言いたい。

住吉が来るってだけ



「マジですか、休んでいいんですか。朝から酒飲んで、仕事しません!!できないようにします!!」

「邪魔!うぜぇ!!仕事辞めます!!!」



知ってる人間からすれば、今の仕事でも嫌なのに。余計に辞めたくなるような奴が来る。

そーいうその。言い辛いけど、頭の中で考えた、ぼくのさいきょうせんじゅつを実行してくるやべー奴はいる。マジで理想ではあるけれど、じゃあこの問題はどうする?って質問には、話しを逸らしやがる。


◇         ◇


「山口部長ーー!!久しぶりーー!」


うわぁ、この殴りてぇ顔がやって来やがったよ。いくら監査って言っても2~3人が適正だろってのに


「お前、何人引き連れて来たんだよ!」

「10人だよ。僕を入れれば、十一人イレブンだね!!」

「メールじゃ6人じゃなかったのか!」

「あのメールは2次会用だよ!!半分は1次会で帰るから!僕と山口部長は、深夜まで飲もうよ!」

「お前、ホントに何し来たんだよ!!なんで2次会分の飲み会をもう決めてんだよ!!お前がここに来る理由は、飲酒運転の調査だろうが!!」

「はははは!!僕達は翌日、仕事で車の運転をしないから!!問題ない!!終電まで行こう!!」

「俺がするんだよ!!終電までお前と付き合う気はねぇ!!飲みに行くわけねぇだろ!」


ダメだこいつ。登場するだけで、暴れ出しちまう。こんなのが同僚とか、最悪過ぎる。お前は良いと思っているだけじゃいけないのだ。

で、こーいう奴にこーいう問題をぶつけると…………とんでもねぇ回答をする。


マジでしてくるんじゃないかと、ウチ等としてはビクビクしている。これから暑くなるってのに、こいつの言葉一つで決まってしまう、地位が腹立ってしょうがない。

そんな事案である。


「うーーん。ねぇ。水筒の中にワインを入れて、業務中に飲んでいたというお話。皆さま、どう思う」


どーやったらそうなるんだよって言いたいお話だが、事実とのこと。


「仕事をさっさと終わらせてから、早く酒飲めば良かっただろ。何事も適量ってのがある」


山口部長は模範的な解決策・改善案を提示する。


「日常点呼はしろ。酒飲んでたらちゃんと報告する。それができる職場環境な事だな。全員が飲んだくれなんてあり得ないし、アルコールが検出されたら、家に帰らせたり、他にも仕事はあるんだからな。時間を潰すとかがある。飲酒もまぁ、悪いけれど、……報告を怠る職場環境なのが良くねぇな。隠したから怒るに決まってるだろ」


酒を金輪際、飲むんじゃねぇって言うわけにもいかない。

こーいう場合は職場の環境が大事。


「現場もいる俺から言わせれば、少しアルコール入って運転する輩は誰だっているからな。良くねぇーけど。みんなやってるって精神はダメだが、それを常態化するのが一番ダメ」


アルコール云々より職場環境の問題とするよ。これに関しては永久に良い答えが出ないんだけども。

で、


「う~~ん。山口部長にしては甘いんじゃないかな?」


住吉みたいなのがいると、マジでうぜぇ。


「お酒なんか飲まなくていいじゃないか!!車を運転するお仕事というのを一人一人が自覚して欲しい!!」

「お前等、この後飲み会の予約入れてんだろ?(俺達は仕事だ)」

「よろしいですか!!私から!!お酒を飲むなって言うのは難しいです!!私、飲みます!!では配達員の皆様にはどうすればいいか!!お酒を買わせなければいいのです!!配達員の給与を下げましょう!!生活レベルを落としてください!!税金が上がって苦しい!!買うのを控えるって言うじゃないですか!!それがまだ甘い!!できるできる!!」


な、なにを言ってやがるんだ、こいつは……?


「質素な生活を耐え忍べる精神力が必要なんですよ!!その精神!!その精神が足りないから、こーいう悪いことと隠蔽体質ができるんです!私だったら、そーいうことになりませんから!!」

「お前みたいなのと一緒に仕事するからな。隠蔽前に職場から逃げ出すよ」


酒飲んでねぇ奴からしたら、意味不明な理由で減給になってるじゃねぇか。お前の言う生活苦しさ、絶対にきのこの山のチョコの内容量が減ったくらいのレベルだと思ってるだろ。


「それから水筒にお酒を入れる!このような飲酒方法!……確かに乗務中に飲まれたら、日常点呼の意味がありません!!誰もが思います!!私もね、聞いた時。そんな奴いるの?って思いました!!そこで、5月から!!水筒は禁止です!!」


作者が凄い警戒している事です……。水筒禁止って、快適な空間にいる連中に決められたら


「ふざけんな!水筒禁止なんかされたら、これからの暑さで死ねってのか!?」

「そこを精神力で補うんです!!そんなに外の暑さがヤバイんですか!!根性がないですよ!!」

「飲酒運転撲滅のために、意識が朦朧とする熱中症にかかるリスクをとらなきゃいけねぇーんだ。飲酒運転と大差ない危険な運転なんだぞ!普段から酒を飲まない連中だって、今時、多いんだぞ!!馬鹿だろ、テメェ!」

「水筒は禁止ですよ!!ペットボトルで飲んでください!!自販機があるじゃないですか!!中身が見える透明なのを飲めば、外にいるお客様も、配達員さんはお酒じゃなくてお水を飲んでるって思います!」

「生活苦しいんだよ。ポイポイと自販機に金を突っ込める奴はいねぇ!一々寄ってたら、配達に支障が出るだろうが。事前に準備してるから良いんだよ!つーか、外にいる客が配達員の飲み物なんか気にしねぇよ!ちゃんと正確に荷物を届ける事しか求めてねぇ!!お前の意味不明な理想を現場に押し付けんな!」



……夏場になると、凄い量のペットボトルと空き缶が会社のゴミ箱に入れられます。普段は1つなんですが、夏の暑い時期は4つくらいゴミ箱が並ぶんですよね。ホントに水分摂ります。


「さすが山口部長。そーいうと思いましたよ!ですがね、世の中!やっぱりいるんですよ、水筒にお酒を入れる奴はまだ!」

「いたのは事実だが、なんでそれを捜すことに執着するんだ、テメェ!長く話すことじゃねぇし!大多数が興味ねぇーよ!」

「そ・こ・で!!私も対策を考えました!」


ドーンっと机に置いたのは、


「紙コップ?」

「水筒持参の方は!この紙カップの中に中身を少し出してから、配達に行ってください!!」

「なんで酒の確認のために、水筒の中身を出さなきゃいけねぇーんだよ!!」

「こーすれば水筒の中に赤ワインが入っている事を見抜けるじゃないですか!!」

「そんなことを調べる労力と予算はムダだろうが!!なにしてんの!?水筒の中身をわざわざ確認するんじゃねぇ!!」


住吉の野郎、マジでうぜぇっ……。


「そ、そうですか」

「お、分かったか?自分の生まれてきた意味がよ」

「山口部長は水筒に口づけして確認しろというのですね……」

「なんで他人の水筒に口つけんだよ!よっぽどの緊急事態にしかやんねぇーよ(熱中症には気をつけろ)!!なんで水筒の中身を確認したがるんだ、テメェ!!」





自分はお酒を飲まない側なのでね。(飲めない人間)


なので、日常点呼のアルコールチェックはほとんど口頭でしたよ。飲まない人にアルコールチェッカーをやっても、アルコールは検出されませんからね。

別件ではありますが。お酒飲んでいる場合は、乗務前にちゃんと報告してください。酷かったらホントに家に帰らせていますよ(もちろん、罰則あるんで)。

日常点呼の時間は、勤務開始直後だと思いますが、車やバイクにすぐ乗るって事はないんでね。時間をおくのが適切です。


で、このお話でもそうなんですが。

調査しに来る方って、見つけるための努力をするだけで、そーいう現場の改善をする気がないんですよね。自分達でなんとかしなさいって感じで、何しに来たんだお前等は?

しようとしたら、面倒なご提案してくるんで。

特に警戒しているのは、水筒の利用禁止なんて提案して来たら、乗務中の飲酒なんてまずできませんけど。私でも2リットルは飲まないと仕事できません。

手元に水がなければ買えばいいじゃないって言う奴がいますが、自販機の残りがコーンポタージュばっかりの時はどーするんだってレベルで、自販機も売切が多いです。撤去されてるところもありますし。飲酒運転をしないために熱中症になりましょうとか、マジで言いかねないのが、奴等だと思ってますよ。



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