96 麦飯を美味しく食べるために出来ることをする
麦飯を美味しく食べるために
俺は何をするべきか
醤油も大切だが後1品欲しいところだ。
例えば…………。
薯蕷だろうか。
炊きあがる瞬間に薯蕷を願ってみるかな。
皆は薯蕷に対して抵抗感はあるだろうか?
無いのであれば問題ないな。
あ、そうだ
洗濯物洗い忘れていたな
と思い
俺はソファから立ち上がると洗濯機の所まで行く。
そして洗濯を開始する。
またリビングダイニングに戻ってきてソファに座るとメセタが俺の膝に身体を乗せてくる。
(うおーい!?何してる)
「うへへえ……我が君ぃ」
(しかも言い方気持ちわる!)
俺が少し引いていると
エリクスが
「メセタ……いくらなんでもそれは気持ち悪いぞ……それと兄貴も引いてるじゃん」
と言ってしまい
メセタはガーンってなってる。
「マジすか!?」
「う、うん……メセタ……それはちょっと気持ち悪いかもしれん」
「すみませんでした……我が君」
メセタは俺の膝から降りてお座りスタイルに変えて
頭を撫でてくれアピールをする。
(これはこれで可愛いなぁ)
とにこにこになる俺。
そして頭を優しく撫でる。
そうしたやり取りをしていると
ぴーぴーと音が鳴る。
炊飯器で炊いていた
麦飯が炊けたらしい。
炊飯器を開けると米のご飯とは違う香りが漂う。
メセタは
「炊けたご飯から香ばしい香りがするです」
と言っていた。
確かに麦飯は米のご飯とは違い炊けた時の香りは麦独特の香ばしい香りなのである。
これが麦飯の醍醐味である訳でそれに合わせた食事というのが
魚介のカレーとか
普通のカレーでもいいのだが
この麦飯の香ばしい感じが魚介のカレー
『シーフードカレー』との相性もいいのである。