表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/386

72 受け渡し当日

そして運命の受け渡し当日となった。

朝食を食べ終え

外に出て

倉庫から野菜類コンテナと果物類コンテナを出して

家の近くで待っている。


するとガドガドという蒸気機関特有の音が響き渡る。


「『跡取りくん』!お待たせ!」

とゾニルフ会長自ら魔導式蒸気機関でやってくる。

免許証を持っていたようだ。

俺もそのうちに取りに行こうかな。

あったらあったで絶対便利だしな

魔導式蒸気機関。


「やはり品質はどれもこれもいいね!今日も食べさせてもらえる?」

「いいですよ!待っててください」

ぽよん、ぽよんとユーミルがやってくる。

「このスライム……まさか……(これはどう見ても見た目は普通のスライムだが……『ヴェネフィットスライム』では?)」

もう1人の青年は見たことがない。彼は手伝いさんか?

「君は?『跡取りくん』とはどういう関係で?」


エリクスはゾニルフ会長に

「あ、兄貴……いえ『』さんは……俺がした間違いを許してくれた恩人なんです!」

「恩人?」

「俺少し前まで冒険者だったんです。でも、俺……『』さんを『魔獣を連れた悪党』だと思って斬りかかってしまったんです」

「それで?」

「はいその後俺は冒険者ギルド証明証を剥奪されてしまい……その……『』さんはこんな俺でも『これは君だけのせいでは無い』と許してくれたんです……しかも俺をお手伝いとして働かせてもくれていて……嬉しくて」


エリクスは涙を零し『』の行為に甘える。

ゾニルフはこの時思った

(やはり『跡取りくん』は相当の手練に間違いない……私の目は節穴では無かった!!)

とゾニルフも涙流す別の意味で。

試食用の野菜類と果物類を持ってきた『』はこの光景に慌てて

「ど、ど、どど!どうしたんですか!?なんで二人共涙を流してるんです!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ