68 洗濯しているうちに外で薬草や野草を探してみる
収穫終了後
一旦家に入り
洗濯物を洗濯機に入れてスイッチオン!
蓋をして
洗濯機がごうんごうんという音を立て洗濯が開始される。
それから俺はエリクスを連れて
外の街道に野草、薬草を探しに出かけることにする。
今回の目的は
前に
ミランダさんが
『そろそろ土筆が生える時期だから』
と言っていたのだ。
ならそれを見つける傍らに他の薬草や野草も見付けてしまおうという訳である。
『土筆』が(まあ遅いと『スギナ』になる)生える時期なら
この間のように和たんぽぽや蓬などと巡り会えるチャンスがあるということ。
だからその為に少しお散歩がてら探そうという訳だ。
念の為にメセタやユーミルにも来てもらっている。
俺は戦闘は出来ないので一応経験があるというメセタとユーミル、そして今では元だが冒険者のエリクスが居るからそこは任せることにする。
少し歩いてみると
『ドクダミ』を発見することが出来た。
後ろを見るとまだヨウ素がそこまで出ていないので最近生え始めたという感じだろう。
あまりヨウ素が出てきてしまうとお茶とか食用には向かなくなるので
取る時はあまり紫色になっていない状態のを探す必要がある。
だがそれでも使い道はあるんだ
乾燥させて
燻すことにより
害虫の駆除に使える点である。
今回は害虫ようでは無いので
ある程度摘んで持って帰る。
土筆も発見出来たから
そちらも取れるだけ取って持って帰る。
エリクスはどちらも見たことがない物だったので目を輝かせている。
「こっちの匂いの強い葉っぱのやつが『ドクダミ』で薬草なんだ」
「薬草なんすかこれ」
「匂いは強いけど……癖もあるが万病に効くと言われるくらいに体力のつく薬草なんだ」
「そうなんですね!」
今回かなりの収穫だった。
家に帰ると
俺は土筆の帬を取ってボウルに入れていく作業を行う。
「これは今日食べれるんですか?」
とメセタが聞いてきたので
「一昼夜水に漬ける必要があるから今日は無理だね……明日の夕飯には間に合うよ」
「楽しみですね」
と3人は涎を我慢して明日に備えるらしい。