65 転移から丁度1週間とその振り返り
思えばもう
転移から丁度1週間経つのか。
早いものだなぁと俺は感傷に浸る。
最初は池ポチャして
池から出て
薪があったらと思ったら薪が出て
火が欲しいって思ったら薪に火がついてびっくりして
んで
その後魚のことを考えたら
魚がどーんっと落ちてきてもう何がなにやら不明なことばかりだったなあ。
だけどそれが俺の能力だと知って
楽しくなったんだ。
ここでの俺の目標は『生きる』ことだった。
そして家が欲しいなと思ったら
家が構築され
内部構造もこうなればあーなればと願い思ったら想像通りに内層が出来ていて
本当に楽しいことと不思議の毎日だったな。
そのお陰もあり
ハイランドウルフと契約して名前を『メセタ』したら
「神様の名前を!なんという」
とか言っていたな。
まさかその時に思いついた名前がこの世界の神様の名前なんて想像もつかなかったよ。
それからは毎日が本当に楽しくて
楽しくて仕方なかった。
1週間がこんなにも楽しく過ごせるなんて思いもしなかった。
1週間経ってみると
家族も増えた
メセタとスライムの『ユーミル』
そしてちょっとトラブルが原因だけど
元冒険者のエリクスとも出会えた。
これは運命なのかもしれない。
皆と出会えたことに感謝である。
それからゴミ回収業者のミランダさん!
俺をどうやらクリプト商会の後継者にしたいらしい
ゾニルフさん。
なんか色々とありすぎだったけど
皆仲良くしてもらえると助かる。
朝、起きると
隣にはメセタとユーミル。
隣のベッドには少し寝相の悪いエリクスが寝ている。
今日は俺はメセタよりも早く起きれた。
(おはよう皆……そしてこれからもよろしくな)
と思って
ベッドから降りると俺は静かに部屋から出て
朝食の支度をしに行く。