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56 お客人と定期的に野菜類を提供する契約を結ぶ

「で?どうしますか?私と定期的に野菜類を提供する契約を結びますか?」

「そうですね……良さそうだしやってみますか」

「ありがとう!私はクリプト商会会長『ゾニルフ・クリプト』という。君の名前は」

「俺は『』といいます」

「なるほど……なら『青年くん』もしくは『跡取りくん』でも構わないかい?」


ぶっ!

「どうかしたかい?」

「青年君はなんとなく分かりますけど『跡取りくん』ってなんすか!?」

普通の考えならばそこをつっこむのは当たり前である。

「私には妻はいるが私達には子供が居なくてねそれで私は優秀な者に私の商会の後継者となる『跡取り』を探しているというものあってね」

「その候補が俺という訳ですか」

「その通り……察しがいいね」


だがたしかにその商会がもしこの国『シャピロ』の牛耳る商会だとしたらこれはチャンスかもしれないが

なんで俺なんだ?


「なんで僕なんだっていう顔をしているね率直に言おう!君が欲しくなったからだ」

ズガーンビガビガ!

『』はあまりのことに衝撃を受けた。


「あっはっは!面白い子が君はそれにこの野菜……もしかして果物とかもあるのかい?」

「あ!ちょっとまってて」

急ぎで果物を持ってこれるだけ用意してくる。


「こっちがバナナでこれがりんご、これは蜜柑のこれが梨で、最後に葡萄ですね」

「こんなにも未知のフルーツが!!バナナはどうやって食べるんだ?」

「この房の部分をもいでそれから出っ張りを手で持って」

ぱきっとなり中から少し主食部分が出てくるので

「こうやって剥いて剥き終わったら……こう……ぱくりと」

「なるほどほかの食べ方は?」

「それだったら包丁や果物ナイフなどを使ってまな板の上で輪切りにして皿に盛り付けてヨーグルトソース等を掛けて食べる食べ方もありますよ」

「後者の方が手間はいるが食後のデザート感覚で食べれるというわけか」


「この、先程言っていた葡萄の食べ方は」

「皮ついたままでも食べれるけど……皮はエグ味が多かったりするから皮から実をだしてこの薄黄緑色のを食すのが基本かな」

と一通りの食べ方をゾニルフさんに教える。

そして、俺たちは契約書を交わし

1年間

1週間に1度

定期的に野菜と果物をコンテナ2個分魔導式蒸気機関を使って受け取りに来るという契約を交わす

1年間の契約料は大金貨1枚である。

が、金貨100枚と小金貨10枚という形で受け取る形とした。

最初の1年間分が俺に手渡される。

これにした理由としては

大金貨を街で使って街の人に驚かれても困るため

金貨100枚と小金貨10枚という形にしてもらったのである。


貰ったからには1度街で金貨1枚でどのくらいの物が買えるかを確かめる必要がある。

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