481 月曜の始動、畑と倉庫の準備
キッチンが片付くと、次は溜まった洗濯物だ。
俺は脱衣所へ向かい、家族が脱いだ服や使ったタオルをカゴごと抱えて洗濯機の前へ立った。
元から据え付けられている使い勝手のいい洗濯機に、次々と洗濯物を放り込んでいく。「ライトの服は泥汚れがあるな、ユミナのは優しく洗おう」なんて考えながら、洗剤と柔軟剤を投入した。
スイッチを入れると、規則正しい水の音が響き始める。
「よし、洗濯が終わるまでは外の仕事だ」
俺は勝手口から裏庭へと出た。
朝の澄んだ空気が肺を満たし、一気に身体が「農家」のモードに切り替わる。
目の前に広がるのは、俺の大切な畑だ。
まずは畑の脇にある倉庫へと足を向ける。
重い扉を開けると、そこには手入れの行き届いた鍬や鎌、そして様々な交配実験に使う道具が整然と並んでいる。先日収穫した「ゴウンユア」の種を保管している木箱も、棚の特等席に鎮座していた。
「今日はまず、土の状態の確認からだな」
俺は棚から土壌の状態を測る道具と、腰に下げる種入れのポーチを取り出した。
作業用の厚手のグローブをはめ、準備を整える。
倉庫のひんやりとした影から、朝日が眩しく照らす畑の方を見遣った。
青々と茂る野菜の葉が、朝露を弾いてキラキラと輝いている。
「さて、一週間、またよろしく頼むよ」
俺は愛用の道具を手に、一歩、ふかふかの土の上へと踏み出した。




