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異世界転移した俺は万能スキルでスローライフを謳歌する  作者: みなと劉


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480/519

480 朝の仕込みと、家族の食卓

エプロンを締め、気合を入れた俺は、調理台の前で包丁を握る。

まずはメインの魚だ。俺がスキルを発動させると、**「ポンッ」**という軽快な音と共に、新鮮な魚が現れた。

慣れた手つきでスプーンを手に取り、鱗を一枚残らず綺麗にこそげ落としていく。エラを切り離して内臓を取り除くと、次は身を捌く工程だ。包丁の先で大骨をなぞり、細かな小骨も一本一本丁寧に取り除いていく。下処理を完璧に終えた身を、香ばしく焼き始めた。

魚を焼いている間に、手際よく他の準備も進める。

出汁の香りが立つ味噌汁を作り、畑の恵みを刻んで新鮮なサラダを用意する。

そして、**「ポンッ」**という音と共にスキルで炊飯器を出現させた。中にはふっくらと炊き上がった白米が詰まっている。

「さあ、準備ができたぞ」

盛り付けた料理を次々と食卓へ運ぶと、ちょうど家族が揃った。

「お父さん、いい匂い!」とライトが席に着き、「お母さん、おはよう」とユミナが目をこすりながら椅子に座る。リッカも「麗人さん、おはようございます。今朝も美味しそうですね」と微笑み、マチルダは「パパりん、お魚だー!」とはしゃいでいる。アマンダは「トトさま、いただきます」と上品に、リューは「父上、感謝いたします」と背筋を伸ばした。

皆で囲む朝の食卓は、一週間の活力を与えてくれる。

温かい食事を平らげると、そこからは片付けの時間だ。

「よし、それじゃあ洗っちゃうよ」

食器をシンクへ運び、洗剤を泡立てて一枚ずつ丁寧に洗っていく。リッカやチャリオットが隣でそれを受け取り、柔らかな布で水気を拭き取っていく。

「はい、これはここですね」

拭き終わった皿や茶碗を、指定の戸棚の奥へと戻していく。

カチャリ、と最後に扉を閉める音。

「ふぅ、片付いたな」

清潔になったキッチンを見渡し、俺は心地よい達成感と共に、今日一日の農園仕事への意欲を燃やした。

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