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異世界転移した俺は万能スキルでスローライフを謳歌する  作者: みなと劉


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423/450

423 おやつにメープルホイップホットケーキを作る

 午後のおやつの時間が近づくと、俺はふと思い立ち、キッチンへ向かいながらつぶやいた。

「よし、今日はみんなに簡単だけど美味しいホットケーキを作ってやろう。」

 すぐに万能スキルを使い、ホットケーキミックスを願ってテーブルに出した。続けて、生クリームも用意し、冷蔵庫の製氷室から製氷皿を取り出して氷をいくつかボウルに入れた。氷を敷き詰め、その上にもう一つのボウルを重ねると、氷の冷たさで生クリームを冷やしながら泡立てる準備が整った。

 生クリームをその上のボウルに流し込み、砂糖も少し加える。電動泡立て器を手に取ると、勢いよく生クリームをかき混ぜ始めた。少しずつ泡が細かくなっていき、きめ細やかなホイップクリームの質感が生まれるまで、さらに丁寧にホイップを続けた。

「よし、いい感じだな。」

 そうつぶやきながら、別のボウルにホットケーキミックスを移し、牛乳とベーキングパウダーを入れてゆっくりと混ぜていく。材料がしっかり馴染んだところで、俺はメープルシロップ作りに取り掛かった。

 メープルシロップは、この世界にない甘味を補う最高のアクセントだ。樹液の代わりに、優しい甘みと香りを持つ特製シロップをスキルで作り上げた。

 温めたホットプレートに油を薄くひき、混ぜ合わせたホットケーキミックスを適量流し入れる。じゅうっと弾ける音が心地よく、表面に小さな泡が立ち始める。

「この焼ける香りがたまらんな。」

 片面にきれいな焼き色がつくと、そっと裏返して両面をしっかりと焼き上げる。焼きあがったホットケーキを皿に盛り付け、先ほどのホイップクリームをふんわりと乗せた。

 最後に、香り高いメープルシロップをたっぷりと回しかけて、甘く贅沢なデコレーションを完成させる。

「さあ、みんな。今日はこれが午後のおやつだ。」

 大家が集まったテーブルの真ん中にそっとそれを置くと、リッカが目を輝かせて感嘆の声を上げた。

「わあ、美味しそう!」

 エリクスも満面の笑みを浮かべ、「これは最高のご褒美だぜ!」と頷く。メセタやミルドレシアもホイップクリームのふんわり感と甘い香りに興味津々だ。

 俺はそんなみんなの喜ぶ顔を見て、小さくにやりと笑った。

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