378 昼食の支度とラタトゥイユ作り
午前のおやつが終わり、ゆっくりとくつろいでいると、ふと時計に目をやった。
「そろそろ昼の準備をしないとな。今日のメインはラタトゥイユにするか。」
「ラタトゥイユ! 野菜たっぷりでヘルシーだよね兄貴!」とエリクスが目を輝かせる。
「では、早速調理に取りかかりましょうか。三人で分担するのがよろしいかと」
とチャリオットもやる気満々だ。
三人で分担して行うことにした。
まずは、レシピからだな
「さて、ラタトゥイユのレシピだな。頼むぞ、俺のスキル。」
再び心を集中させ、願いを込める。
ぽんっ
すると、テーブルの上に一冊の本が現れた。
今回は「極上ラタトゥイユの秘訣」と書かれている。
「へえ!やっぱ兄貴は万能だな」
とエリクスが感心して本を開く。
「では早速、材料を揃えて始めましょうか。」
俺、エリクス、チャリオットで手際よく役割分担しながら進めていく。
1. 材料の下ごしらえ
「俺はナスとズッキーニを切る。エリクスは玉ねぎとパプリカを頼む。チャリオットはトマトの湯むきだ。」
「了解!」
俺は均等なサイズにナスとズッキーニをカットし、エリクスは器用に玉ねぎとパプリカを細かく刻む。チャリオットも手際よくトマトの皮をむいていく。
2. 野菜を炒める
「次は野菜を炒める工程だ。火加減がポイントだぞ。」
フライパンを熱し、まずは玉ねぎを炒める。透明感が出てきたら、次々とパプリカ、ナス、ズッキーニを加えていく。チャリオットが見守りながら、焦げないように慎重に混ぜる。
「香ばしい香りがする!」
とエリクスが鼻をくんくんさせる。
3. トマトソースを加える
湯むきしたトマトを潰して作ったトマトソースを加え、さらに炒めた野菜と混ぜ合わせる。
「ここでハーブを入れると風味が良くなる。バジルとタイムを少し追加しよう。」
「さすがですね。これなら完璧な仕上がりになりそうです。」とチャリオットが感心する。
4. 煮込む
最後に蓋をして弱火でじっくり煮込む。煮込む間に俺たちはテーブルを整える準備をする。
「これでじっくり味が染み込むな。」
程よく煮込まれたラタトゥイユは、鮮やかな色合いで食欲をそそる仕上がりになった。
「完成だ。みんなで食べよう。」
ラタトゥイユにパンを添え、テーブルに並べると、ミルドレシアとメセタも尻尾を振りながら席についた。
「これはおいしそうですね!野菜の香りが素晴らしい!」
とメセタが目を輝かせる。
「いただきます!」
野菜の旨味とトマトの酸味が絶妙に絡み合ったラタトゥイユを口に運ぶと、全員が満足そうな顔を浮かべた。
昼食も無事大成功となった。
俺は嬉しいよ。