36 パンケーキを作ろう
家の中に入ると俺は
台所に行き
小麦粉と牛乳、溶かしバター、ベーキングパウダー、グラニュー糖を分量通りに入れて
ヘラでざっくり混ぜる。
多少の玉は出来ても支障はないので
ざっくり混ぜ合わせたら
フライパンをコンロに置き火をかけ
濡れ布巾を用意する。
フライパンがある程度熱したら1度火から上げ
濡れ布巾に置く。
しゅーっと言う音が出る。
そしてまたフライパンをコンロに戻し油を引く。
おたまにタネを仕込み
フライパンに流し込む
じゅーっという音がする。
流したタネがぷつぷつとしてきて穴が複数空いてきて周りが固まってきたら
フライ返しで反対にひっくり返す。
そして、ある程度したら皿に盛り付ける。
合計で、8枚作れたのでメセタと4枚ずつ分けることにした。
「これは?」
「パンケーキだよ」
「昨日のホットケーキとは違うですか?」
いい着眼点だねメセタくん。
「違うよ。今回はバターも材料として入れたので『パンケーキ』なんだよ」
「そういう細かな部分があるんでしね。勉強になります」
最初の一口は軽く切り分けてメセタに食べさせてあげる。
「あむ……もぐもぐ……!?……ホットケーキの時とは違い……バターのほのかな風味を感じます」
前の時はバターは乗せて溶かして食べていたからその時とは風味もだいぶ違うからなと俺は思った。
「さて、俺も食べるか」
切り分けてフォークを刺して口に運び食べる。
「あむ……もぐもぐ……んんぅ!……バターの味わい……ほのかだが……牛乳の優しく包むこの感じ」
「「美味あ!!」」
食べ終わり
後片付けを行い
ソファで寛ぐとメセタが
「我が君……隣に座ります」
「いいよ」
そして隣にメセタが座ると俺はメセタの頭と背中を撫でる。
「あと少ししたら外の様子を見に行こうか」
「はい」