357 東2局とツモによる役満で麻雀終了のお知らせ
東2局が開始されると、場の雰囲気はまた一変した。
エリクスは配牌を見て目を輝かせ
「よし!これなら大丈夫かも!」
と高らかに宣言した。
彼のテンションの高さは、周囲にも良い影響を与え、彼の自信がみなぎっているのが感じられる。
一方、リッカは手牌はあまり良くないが、ツモは中々に恵まれており、その笑みを浮かべることで場を和ませる。
彼女は何かを狙っているのか、秘めた期待感を漂わせていた。
メセタは最初の手牌があまり良くなかったが、次第に良い牌が揃い始める。
「これは中々ですねぇ」
と彼は嬉しそうに呟き、徐々に自信を取り戻している。
しかし、俺は周囲の状況とは裏腹に
「なんでこっちは手牌が良くならないんだよ」
とぼやいてしまう。
フラストレーションが溜まっているのが見え見えで、彼の心中は複雑だ。
そんな中、エリクスが静かにリーチ棒を取り出し、堂々とリーチ宣言する。
「リーチだ!」
その声に場がピンと張り詰める。
(エリクスがリーチだと?きっとなにかやってくる)
と、俺は直ぐに察知する。
エリクスのリーチは単なる宣言ではなく、彼の手に何か大きな期待がかかっているように感じられる。
(ふふふ、ツモをするととんでもないこと起きそうだ。)
彼の心の中には、さらなる勝利の予感が秘められている。
リーチ宣言から四順目、エリクスの手元に光る牌がある。
彼は自信満々にツモを取り、じっくりと手牌を確認する。
そして、満足げな表情を浮かべながら、手牌を周囲に見せつける。
その瞬間、主人公は息をのむ。
目の前に広がったのは、普通の役満ではなく、なんとダブル役満。
エリクスの手牌には「字一色」と「四暗刻」が揃っていたのだ。
周囲の空気が一瞬静まり返り、エリクスの勝利を祝う声が高まる。
「やったー!」
彼の喜びは爆発的で、卓を囲むメンバーもその勢いに巻き込まれていく。
俺はただただ驚くしかない。
まさか、あのリーチからダブル役満が出るとは。
運の巡り、そして技術の高さに心から感心し、同時に悔しさも感じる。
「お前、そんな手を作れるなんて……!」
と、心の中で叫びながら、主人公はエリクスのさらなる成功を祝うしかなかった。
麻雀の醍醐味とその厳しさを痛感する瞬間だった。
一度ここで麻雀は中止して
夕食を食べることにした。
皆でクラブサンドを食べることに。
俺はジュースを出して
皆のコップに注いであげる。