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279 街へと向かう、ギルドに寄ろう

家を出発し

一家総出でのお出かけとなった。

なかなかこの大人数で出掛けることなんてないので

それはそれは一種の大群の移動のようにも見えてしまうかもしれない。

街道を俺達は移動し

途中荷馬車やら魔導式の蒸気機関などが通っていく。

荷馬車の人が途中

「おやおや家族でお出かけかい?」

と、声をかけてくれる。

俺は

「これから家族で街へ買い物に出掛けるんですよ。

この子たちはなかなか街へはいく機会が無いので昨日からはしゃいでいて」

とライトとユミナは

「早く!早く!街に着かないかな」

と二人で歌いながら歩く姿を見て

荷馬車の人は

微笑みながら

「これをこの子たちにあげて」

と、あめ玉を2つずつ渡してくれた。

(あれ?このあめ玉…前に俺が会長に頼んで商品化してもらったやつだ)

にこにこして

俺は

「うちの商品を買ってくれたんですね」

と、荷馬車の人に言う。

すると

「え?これはクリプト商会からこの間『甘くて子供に人気の出る商品だよ』と進められたんですけど」

「あ、お父さんから進められたんですね。たしかにこのあめ玉は甘くて子供に人気出そうですしね」

荷馬車の人は

「え?あんたクリプト商会の」

「息子の『』です!と言っても俺は養子ですが…。」


そして荷馬車の人が思い出したようで

「あー!最近ゾニルフさんが言っていた『優秀な農家やってる息子』がいるって言っていたけど」

「それ俺です」

「そうだったんですね。もうすぐ街ですね…。わたしは公益商人をやっている『ランドルフ』といいます。

魔獣も一緒ですね。従魔ですか?」

「わふ?(従魔?)わふふん(たしかにそうですが)」

「メセタは従魔であり…その…夫です。」

ユミナを抱き上げて

「この子の父親なんですよ…俺は母親なんですよ」

「お母さんあたし歩けるよ?」

「だっこよくない?」

「ううん…好き」


(特殊なからだの人なんだな)

と、荷馬車の人は思ったのかもしれない。

「もう一人の子は?」

「こっちは息子で」

「わたしが嫁です」

と、リッカが答える。


「あ、あれ!?マイス家のお嬢さん」

「そうです…あ…ラース家の?」

「そうです!ランドルフ•ラースです。そうでしたか。

嫁いだとは、クラウドさんからは聞いていたのですが

そうでしたか。『手腕くん』の嫁さんになっていたんですね」

(なに?その『手腕くん』って?)


心のなかで思いつつ

街の中でランドルフさんと別れた俺達は

エリクスの用事である冒険者ギルドに立ち寄る。

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