257 デュランダル現れる
ユウキさんの隣に赤い髪の毛をした男性が急に現れる。
俺は吃驚した。
「こいつが『デュランダル』で俺のことが大好きなやつで俺の相棒で剣なんだ」
え！？
って俺はなる。
剣なの！？
「剣になってくれるか？」
「いいぜ！ほら！」
彼は掛け声と共に剣の姿になる。
俺は
「すげー」
ってなった。
アキトさん以外も
「すごーい！」
って声を出す。
「そういやアキトの曾孫とかなら戦闘用のスキルとかいっぱいあるんだろうな？」
とユウキさんが言っていたが…。
「俺には戦闘用のスキルとかはありませんよ。使えるのは
自分が欲しいと思った一部のものだけですね。
たとえば小麦粉！」
ぽんっと音がして
リビングダイニングのテーブルの上に袋に入った小麦粉が出てくる。
これをみたユウキさんが目をきらめかせて
「それすげー能力！ほ、ほかには！？」
「え？えーと…『バナナ』！」
今度はテーブルの上にバナナ一房(5本付き)が出てきたのでユウキさんにあげた。
ユウキさんがバナナの皮を剥いてばくばくと食べる。
「うめえ！まじにバナナじゃん」
アキトさんも
物欲しそうな顔をするので
「えと、なにか欲しいですか？俺に出きることならやりますけど」
アキトさんが
「えーとね…ドーナツ食べたい」
あ、そういやチャリオットがなにか摘まむ物を作っていたような。
「親父」
「いや女神さま…私のことはもうチャリオットとお呼びください…転生していますから親ではないのですから」
「そ、そう…ならチャリオットさっきおやつとか作ってなかった？」
ぽんと手を叩き
「そうでした。女神さまが前にだしてくれた『ホットケーキミックス』とやらでドーナツを作っておりましたが」
「それをいまから用意して…全員分ある？」
チャリオットが人数を確認すると
「大丈夫ですね！ここにいまいる人数分はありますよ」
と言ってくれたので
俺はチャリオットに
ドーナツを皿に盛り付けて皆で食べようと提案する。
