256 ユウキさんはテレビに興味津々、異世界の驚異について教えてもらった
ユウキさんが
家のリビングダイニングにある
テレビに興味津々のご様子なので
俺が
「テレビ付けましょうか?」
とリモコンを持つ。
「いいのか!?この世界にもテレビがあるのか!」
と言っていたが
「あ、いえ…この世界と言うか…俺の家の中だけです」
これを言うと
ユウキさんが
「やっぱおまえの曾孫すげーわ。」
と言っていた。
「見ます?」
というと目をキラキラさせて
「おう!」
テレビのリモコンを操作して
テレビの電源を入れる。
すると、テレビが映像を写し出す。
ちょうど
昼のニュースをやっていたので全員で見ることにした。
ラゴス地区の天気ニュースをやっていたので見ることに。
「ラゴス地区ってのはこの辺りのことだろ?」
とユウキさんがいうので
俺のそうですと答える。
「だけどもこの世界にはテレビとかそういうものは基本的に無いんだろ?」
「そうですねぇ…あ、魔導式の蒸気機関とかはあるので車は一応走ってますね」
するとユウキさんは
「俺の世界といってもアキトがまだ転生してくる前の時代の話だが俺の世界アドクリフの主神にまだなる前の話だ。その頃はまだ馬車くらいしかなかったんだ」
「そうなんですね。ならアキトさんが転生した頃はもう車とかは」
「僕がアドクリフに転生した頃もまだ馬車が主体だったよ。
『機神関連』はユウキさんの時代にもありましたけど」
「『機神』ってのは?」
聞いたことのないワードが出てきた。
「機神は遥か昔この世界には災いを招く異世界からの驚異に備え約1万年前くらいに作られた機械の巨人の敬称のことでおおまかに
エクスマキナ或いはデウスエクスマキナと呼ばれている」
とユウキさんが説明する。
「俺がアドクリフの主神になった頃にちょうど異世界の侵略に一度で食わしてな。
おーい!デュランダル!出てこれるか?」
と誰かを呼ぶ。
『おう!』
と言う声がする。