254 家の中を案内、ユーミルと子供たちの紹介
リビングダイニングでふたりと会話していると
ぽよん、ぽよんと
ユーミルと子供たちがやってくる。
「お?ヴェネフィットスライムじゃんか。子供もいるな」
すると
ユーミルが
「お姉ちゃんたちだあれ?」
と言い出す。
ユウキさんがどこからかハリセンを取り出して笑顔でぱすぱすしている。
アキトさんは俺の近くで
「ユウキさんよく女の人に間違われるのです。ぼくも実はたまに間違われます」
まあ、見た目ではふたりとも
男性とも女性とも見える部分はあるけど
男性だってわかるけどなぁ
ユーミルは俺にも『お姉ちゃん』って言ったからなぁ
案外わざとかな。
「うわぁハリセンだ。前に嫁ちゃんにもお姉ちゃんって言ってハリセンだされたんだった」
「「嫁ちゃん?」」
と言っていたので
指で
「俺です」
と、言っておく。
すると
「なるほどなあ納得」
と、納得される。
(なんでやねん!?)
(いや『』は結構女性とも言える見た目ではあるよ。ユウキさんほどではないけど)
『(やはり、血は争えませんねぇ)』
(おまえ…帰ったらお仕置きな)
『(あなた様!?ごむたいな!?)』
「この子供の父親は誰なんだ?」
とユウキさんが言うと
ユーミルがスライム手を伸ばして俺に当てて
「嫁ちゃんです」
と答える。
「はい!?」
俺はこのことについて説明をして俺の魔力が原因で妊娠して産まれたということを説明する。
「やっぱ特殊だわおまえ」
とさらに納得される。
子供の名前を教える。
「左から『マチルダ』『アマンダ』『リュー』です」
三人とも
「マチルダでーす」
「ども、アマンダです」
「リューです」
とそれぞれ名前を言う。
そうしてると
家の扉が開いて
「ただいま!帰ったよ兄貴!」
とリビングダイニングに勢いよく走ってくる少年。
アキトとユウキは
「「だれ?」」
と言う。