251 ミルドレシアは産んでないけどやってきた
「ふたり産むとはな」
俺はユウキさんの言葉に
「実は、ミルドレシアは産んでいないんです。朝急に俺のベッドにいたんです」
この言葉にリッカが
「そうですね。麗人さんが朝起きてメセタと勘違いしてクッションを抱かせたんですよね」
この言葉にアキトは
「特殊な転生!?」
『(あなた様も、十分に特殊な存在ですがまさかの曾孫にも遺伝してましたか)』
(いやいやこれは違う可能性もある)
「あの僕はね…ままとぱぱの子供として転生したいって願ったのそうしたらなんかままとぱぱの子供としてそこにいたの」
(そうだったのか)
母さんは俺の子供として転生したいって願ったのか。
だから、ミルドレシアとして『転生』出来たわけか。
ある意味すごい状態だな。
ミルドレシアとメセタを抱き寄せて
ふたりの頭にちゅっとキスを落とす。
それをみたユウキとアキトは
顔を赤くした。
「どうしたんです?ユウキさん?アキトさん」
「おまえ?無自覚??」
と、『』の行動を見て苦笑いを浮かべるユウキはアキトをチラチラと見やる。
すると、アキトは
「何を見てるんです?ユウキさん?」
と、すこし動揺するアキトを尻目に
「いやなんも」
と、にやにやする。
そういうやり取りをして
ふたりに俺は
「ここでは、なんですから家にはいりませんか?」
といって俺は家のなかにふたりを招き入れる。