243 日曜日の朝と商品受け渡しとミルドレシアも2人からおじいちゃんですよと言われる
そして日曜日の朝である。
本日もいつもの通りに朝食を食べた後に
後片付けから始まる。
そして、収穫と商品受け渡しの準備に飲み物と軽い食べ物を用意する。
そしてそれらが全て終わり
簡易テーブルを用意していると
ガドガドという音がする。
クリプト商会の紋入の魔導式蒸気機関がやってきます。
庭にそれを停めて
俺達は商品受け渡し用のコンテナを交換します。
「今日もありがとうございます」
「いやいやいつもお礼が言いたいのは私の方だよ。毎回ちきんと用意してくれるし私たちの為に飲み物や食べ物まで用意してくれる跡取りくんには感謝しかない」
と言ってくれる。
俺としても俺と契約してくれて俺の事を大事に思ってくれて
さらに俺を跡取り息子の様に扱ってくれる会長には本当に感謝しかないと思っているのは本当である。
前回俺は会長に
『ねえ、お父さん』
と言ってしまったし……でも、満更でもなかった。
会長が本当の父親になってくれないかなっていうのもある。
こっちの親はいまは転生段階でまだ降臨前かもしれないし。
ミルドレシアが会長の前に行くと
お辞儀する。
それから目を閉じてその場にお座りして耳だけぴんとする。
この子は本当に礼儀正しい。
会長はミルドレシアの頭をなでなでする。
「君も跡取りくんの息子だから……わたしの孫になると思う……『おじいちゃん』ですよ」
そういうとミルドレシアは目を開いて尻尾を高速に振るう高速狼になる。
会長はミルドレシアのこの行動に
「なんて可愛いんだ!いいこいいこ」
とさらに頭を撫でる。
クラウドお義父さんもミルドレシアな頭を撫でて
「俺も彼の義理ではあるけど父親だから『おじいちゃん』ですよ」
というと
ふたりのおじいちゃんと言ってくる人達に尻尾を高速で振るう。
(きっとミルドレシアは分かってるな)
と、思う。
2人はメセタを呼んで
メセタも近くに行くと
「私達に大事な『孫』達をありがとう!メセタ。今後もよろしくお願いします」
と2人ともメセタにお辞儀して挨拶をする。
メセタもお辞儀して
「わふわふん!(はいこちらこそよろしくです!)」
と言っていた。
商品受け渡し後
皆で飲み物と食べ物を食べて解散となった。