240 日曜日の商品受け渡し当日と2人しておじいちゃんですよと言う
本日は
日曜日、商品受け渡しの当日である。
朝からその準備を行う
俺とリッカもその作業を行い
チャリオットには飲み物関連を用意してもらっている。
そういや
ライトとユミナはチャリオットの本当の姿を見ても特には怖くないみたいである。
キャッキャ笑っている。
その姿に
チャリオットは感涙を流す
「女神様の子供たちは実に素晴らしいです」
と言われた。
(そうなのかな)
そして、準備が終わる頃に
ガドガドという魔導式蒸気機関特有の音がする。
会長の魔導式蒸気機関である。
それを庭に停めてもらい
商品用のコンテナを交換する。
そして、会長とお義父さんが2人して
丁度俺達が抱きかかえている
ライトとユミナに
「おじいちゃんですよ」
を言っていた。
うん。
クラウドお義父さんは分かる……。
会長とはまだ親子の契交わしてないじゃん!?
と思っていたが
どうも
会長は俺をもう息子と見ているようだ。
もういいや……。
なら今日から俺はゾニルフ会長の息子!
「ねえ、お父さん」
とゾニルフ会長に言ってみる。
すると驚いて
振り向く
「え!?跡取りくん!?いま……お父さんって!?」
「……っ……はい」
顔を赤くして俺が言うと
会長は俺を抱きしめる。
俺はそれに驚き
「え?……え?」
ってなる。
「いつかは跡取りくんに『父』とか『お父さん』って呼ばれたかったのもある。それが今『叶った』よ」
と、会長は涙を流す。
(これで良かったのかもしれない)
そのやり取りの後
全員でりんごジュース、みかんジュース、野菜ジュースを飲み
「うん!美味い」
と言った。
それから
本日はエリクスと俺の合作品
『フォカッチャ』を振る舞う。
「これは?」
「フォカッチャという食べ物です。」
会長、お義父さん、アルドさんはこの見慣れない食べ物に
目をきらきらさせる。
「フォカッチャは別名塩パンとも言われています」
「塩は分かるが『パン』とは?」
「こっちでは『パエル』と言った方がいいかもしれませんね」
「これがパエルだというのか!」
3人はそれを頬張る。
「このほんのりとした塩気……りんごジュースやみかんジュース、野菜ジュースとも相性がいい」
と絶賛する。
フォカッチャは好評でした