235 木曜日がやってきた
今日は木曜日
木曜日がやってきた。
本日の夕方にはエウヤントスのアリアさん、クリプト商会の会長ゾニルフさん、嫁の父親で俺のお義父さんクラウドさん、エリクスの兄で会長秘書のアルドさんが来るのである。
いま朝食を食べ終え
片付けを行い
俺は嫁のリッカとソファで寛ぐ
昨日出した
ジグソーパズルを子供達が
「ここはこうかな」
「これはこっちかな」
と、言いながら遊んでいる。
収穫が終わり
エリクス、チャリオット、ユーミルが戻ってくる。
メセタはトイレから戻ってきた。
そしてメセタは俺の太腿に乗ると
お腹をすりすりしてくる。
「早く産まれてこないかな」
と言っている。
嫁より先には産まれません。
早産は避けたいのです。
メセタにとっては第2子に当たるのかもしれないが
俺にとってはメセタとの第1子だから特にお腹を優しく撫でている。
嫁も俺との第1子を今か今かと優しく撫でます。
「もうすぐ産まれてきますね」
「そういえば今日の夕方にエウヤントスのアリアさん達が来るんだったね」
「そうですね!」
とメセタいう。
どのような姿をしているのだろうか?
人に近いのか?
魔物に近いのか?
分からないなぁ。
夕方
外に出ると丁度
ガドガドという音がする。
魔導式蒸気機関特有の音である。
クリプト商会のロゴ入り魔導式蒸気機関が俺の庭に停る。
会長、お義父さん、アルドさん
そしてエウヤントスのアリアさんがやってきた。
セミロングの女性がエウヤントスのアリアさんなのだろう
かなり昔の自分であれば
付き合って欲しいとか結婚を前提にとか言ってそうな感じの美人さんである。
すこしぽぅーってしてると
後ろからチョップが飛んでくる。
嫁のリッカからである。
「なに見とれてるんですか!麗人さんは!」
と少しご機嫌ななめだが笑顔と一緒に少し真っ赤な顔で言っている。
俺は笑顔でリッカに返すと
更に顔を真っ赤にして
俯いてしまう。
(どうしたんだ?)
という顔を俺がすると
エリクス、チャリオット、メセタ達が
はぁってため息をつく。
(え?え?なに?)
このやり取りをみた
アリアさん、ゾニルフさん、クラウドお義父さん、アルドさんも
ため息をつく。
(え、ええ!?)
メセタは
(このド天然たらしが!?)
と心の中で思ったそうな。
そして、家の中を案内して
さらに4人が盛大に驚いて腰を抜かしていた。
特に家の中と風呂、トイレに驚愕し
家の中のエレベーターをみて
使って
更には4人の部屋まであり
2階にまで風呂トイレまで付いていることに最大級の驚きが待っていたからだ。