222 土曜日の朝と収穫とトマトが食べたい
土曜日の朝
朝食はエリクスが今日も作ってくれていた。
今日はBLTのサンドイッチを作っていた。
ベーコンは昨日出した
マルス御用達ベーコンである。
それとは別に俺は今日は特にトマトが食べたくて仕方ないのである。
それをエリクスに伝えると
トマトジュースを作ってくれた。
それもいいがと思っているとサラダにトマトを多めに切って出してくれたのだ。
（気が利く）
と思った。
なんでこんなにもトマトが無性に食べたいと思うんだろう。
リッカが
「妊娠すると無性に食べたくなる食べ物があったりするんですよ。私は餃子でしたよ」
そういやリッカは餃子の日はかなりばくばく食べていたな。
それも含めて妊娠はすごいってなった。
今日は、エリクス達が収穫を行っている間に俺とリッカはママさんヨガを行う。
一応は毎日行うことを前提にやって行く。
これは子供産むのに必要な呼吸方法や筋肉を作っていくプログラムらしいのだ。
やってみるとかなり普段使っていない筋肉を使うためしんどいってなることがある。
特に柔軟も兼ねているため
『手が届かない』
『結構妊娠すると身体って柔らかくなるんだな』
とかの発見とかもあって楽しくなる。
そしてこのママさんヨガは逆子防止の運動でもある。
昼
焼きそうめんとトマト多めのサラダを食べる。
エリクスはやはりいま俺よりも料理の技術が上がっているようにみえる。
スキルでも取得したのであろうか？
と俺は思った。
俺はスキルとかは特には覚えることはないのである。
だが、エリクスや他の人達はどうなのであろう。
前に
エリクスが女神の加護を得たとか言っていたのでもしかすると
スキルとかも女神から授かっている場合があるであろう。
まあ、スキルを授かっていたとしても俺は料理の技術が上がったのはそれもあるが彼の努力の結晶であることには違いない。
「今日はすごくトマト食べたい」
「トマト使ったパスタとか食べる？」
「なら！ピーマンも使ったナポリタン！作り方教えるから食べたい！」
「お、おう……任せろ兄貴……作り方教えて」
「おう！なら始めるか！」
と言って俺は
エリクスにナポリタンを伝授した。
