208 寝室でメセタが甘えてくる
メセタ、ミルドレシアの寝室に入るとメセタが俺に擦り寄ってきて
「我が君!やっと2人きりに」
「ミルドレシアがいるよ」
とにっこりして言う。
「我が君!やっと2人きりに」
「ミルドレシアがいるよ」
とまたにっこりして俺はメセタに言う。
ミルドレシアも
「ぱぱとまま!仲良いのは分かるけど……あまり僕の居ない時にしてね!」
と言ってくる。
メセタはしゅーと顔を真っ赤にする。
俺は呆れている。
それを汲み取ったのか
ミルドレシアはさっさと寝てしまう。
俺はベッドに腰掛ける。
メセタが俺の膝に乗る。
俺はメセタの鼻付近を手で触り
両手で耳や鼻付近を触る。
そして頭にキッスを落とす。
「我が君……」
「メセタ」
「我が君!」
「おっと……っ」
ばうんと俺は背中からベッドに倒れ込んでしまう。
俺はメセタの頭と耳を触りながら
「どうした?メセタ」
「我が君……わたし……わたし」
「ん?どうしたの?」
耳をしゅんとしてしまうメセタ。
尻尾もあまり振っていない。
少しだけメセタは甘えたいようだ。
耳元で
「甘えたいのか?メセタ」
と囁いてみた。
すると
「……はい……我が君……だめでしょうか?」
「……ふふ……だめじゃないよ……たまにならいいよ」
と言って俺はメセタの頭耳、背中を優しく撫でる。
メセタは目を細めて笑顔になる。
たまにはいいよねこういうのも。
「あの……我が君」
少しだけ切なそうな声を出すメセタ。
「どうしたの?」
顔を赤くしてもじもじしている。
「……っ……たいです」
「ん?……っ……」
メセタは俺の首筋を舌でぺろっと舐めてくる。
(これは求愛行動!?)
「ちょっと……メセタ……おま!」
「我が……君……わたし……わたし」
(甘えるのとそれはまた違う!?)
その深夜
俺は寝てるメセタとミルドレシアを見やる。
(寝顔可愛いな2人とも)
俺はメセタとミルドレシアの寝顔を見ながら
今後ともよろしくなと心の中で思った。
そして、木曜日の朝がやってくる。
朝食にトースト、サラダ、スープ、そしてデザートに剥いたりんごである。
それが朝食を彩っていたのだ。
食べ終え
後片付けをして
本日の畑仕事が始まるのである。