206 火曜日の朝と収穫と野菜ジュース
リッカは安定期に入ったがやはり貧血気味であるのは見てわかる。
なので今日の収穫物のトマトを加工してトマトジュースかトマトを使った野菜ジュースを作ろうと思う。
本来ならケールとかも使うとよりヘム鉄を摂取できるのであるが
ケールをまだ畑では作っていないため今回の野菜ジュースには組み込めない。
だから今回
ケールは願って欲しいものとして出すことにする。
そうすればケールも使えるというわけである。
朝食終了後
後片付けをしたあと
収穫の準備のため裏庭に俺、エリクス、チャリオットで向かう。
ミルドレシアも俺達の畑仕事を今日も見ている。
(いつも思うけどままってすごい人なのかも)
とミルドレシアは思っていた。
コンテナに必要分を入れていく。
エリクスに
「今日はリッカ達のために野菜ジュースを作る予定だよ」
と説明する。
「だから今日、野菜類の収穫多めにしたんだね兄貴」
「そういうこと」
それを聞きメセタが高速狼になる。
「野菜ジュースとは!?」
俺は野菜ジュースについて説明をする。
すると更に尻尾を高速に振るう高速狼メセタ。
するとミルドレシアがその高速狼の尻尾を肉球手で
ぽんぽん遊ぶ。
「これミルドレシア!やめてくださいよ!」
「えー?この尻尾面白いもん」
と子供のやり取りである。
まだまだミルドレシアは小さいハイランドウルフなのでそういう部分は子供である。
(まあ、メセタは大人だから許そうな)
と、俺はメセタとミルドレシアのやり取りを楽しんでみている。
野菜を電動ジューサーに入れていく。
トマトは蔕を取り3等分にしてジューサーに入れていく。
それから
(ケール!)
ぽんっ
テーブルの上に束になったケールという緑色の葉っぱが出てくる。
これも野菜である。
これを葉っぱの部分だけを3等分にしてジューサーに入れる。
そして、スイッチON!
ごうんごうんと電動ジューサーが動き野菜がジュースになっていく。
ジュースは基本甘い飲み物という意味があるが
これは糖分を含む飲み物という意味でもある。
野菜は糖分を含むため
野菜ジュースで合っているのだ。
だが、野菜ジュースは出来上がりに塩を少し使うのだ。
これは、野菜本来の旨味を出す為と保存を利かす為でもある。
ケールを使う場合はりんごを入れた方が比較的飲みやすいので
ケール入の方にはりんごも入れる。
ケールを入れない方にはりんごは入れない。というふうに2種類作っておいた。
飲みやすい方を飲めばいいと思う。
リッカはどちらも飲んで
りんご入を気に入ってくれた。