202 嫁がメセタにも寝室を作ってあげたらというので願って作った
その日
リッカが
「麗人さん!メセタにもお部屋別に作ってあげたらどうかな?」
と、提案するので俺はメセタとミルドレシアの2人が生活する部屋を作ってあげることにした。
(メセタ、ミルドレシアの寝室!)
ぼんっ
という音がして
リビングダイニングから出ると新しい部屋が構築されていた。
結構早い。
部屋の中へと入ると
メセタ達が快適に過ごせる感じの部屋となっていた。
ベッドも俺の部屋のと同じのである。
(と、いうことはフランスベッドのベッドだな)
メセタはベッドに乗り
ばうんばうんする。
「おお!我が君やエリクスの部屋のベッドと同じぼうんばうんですなぁ」
と、ここでリッカが
「今日はメセタとミルドレシアと一緒に寝てあげたらどうでしょう?私は今日はユーミルちゃん達と寝たい」
と言うのでそうすることにした。
ユーミルも俺の嫁であり夫?である。
リッカも嫁だ。
「今日はリッカママと一緒だね」
とマチルダがリッカにいう。
「そうだよ!マチルダ!」
「リッカおかちゃん」
「リッカ母上!」
(やはり俺だけでなくリッカの呼び方もそれぞれ違う)
(いや!ユーミルが母親だろ!)
マチルダはユーミルを『ママりん』と呼び、アマンダは『カカ様』、リューは『母上』なのである。
おやつは何にしようと密かに考えている俺でした。
エリクスとおやつは何を作ろうかと相談していると
ミルドレシアが
『甘い物が食べたい』
と言っていたので
冷蔵庫にある果物と小麦粉、牛乳、卵、ショートニングを混ぜて
果物は後乗せになるけど
パウンドケーキとか作ってみようかな。
バターもあるし
生クリームでホイップクリームを作れば絞り袋に入れて
デコレーションも出来るしな。
と考えて
今回はフルーツパウンドケーキを作ることにする。
そのままカットフルーツを焼き前に生地、フルーツ、生地、フルーツで重ねてもいいわけだ。
混ぜた生地をバターを塗っておいたパウンドケーキ用の型に流し入れ途中途中で果物類を入れていく。
そして、150度に予熱したオーブン式レンジで20分焼き上げる。
出来上がるまで
ソファで寛ぐことにした。
ミルドレシアが俺の膝に乗ってきて
「ままぁ」
と言って顔をすりすりしてくる。
俺は、出来上がるまで良い子で待つんだよとミルドレシアの頭を撫でる。
耳をぴんとして
尻尾を高速で振るう
高速狼になる。
メセタがこの光景に
ズガーンビガビガとなにやら衝撃を受けている。
「我が君!?わたしは!?」
「メセタもおいで」
ソファに乗るとメセタの頭も撫でてやる。
するとメセタも高速狼になる。
「ぱぱもまま好きだよね」
とミルドレシアがいうとメセタは
「当たり前ですよ……全員我が君が好きなんですよミルドレシア」
「うん!みんながみんな!ままが好き!」
しゅー、しゅーと顔を真っ赤にする俺。
「兄貴顔赤いよ?」
とエリクスが俺の顔をみやるのでそれでまた顔を赤くしてしまう。
(エリクス……いまの我が君はそれだと逆効果ですよ)
とメセタは思った。