192 水曜日の朝と収穫とシュメール織の生地で何かを作ってみよう
水曜日の朝である。
本日もなるべくは嫁を起こさないように起きて
朝食の支度を開始する。
これはほぼ日課である。
それに
後2ヶ月で子供が産まれてくるからでもある。
それでシュメール織の生地を買ったのもあるが
いきなり作るにしても俺にはそっちの技術は基本無いのである。
だから裁縫道具と本を出して
覚えていこうと思っているのだ。
本日の朝食は
サムンギョの塩焼き、キャベツのおかか和え、白菜のおかか和え、炊きたてご飯、大根のお味噌汁、生卵である。
皆が生卵がなんであるのか不思議な顔をするので
俺が
「卵かけご飯にする為」
と説明する。
「卵かけご飯ってなに!?」
この世界には卵かけご飯の文化は無いのかと思った。
やり方を説明すると
皆が簡単だねと言う。
でも、奥が深いのも卵かけご飯なのだ。
卵ホールをご飯に作ってから溶いた卵を入れていくんだよと説明する。
なかなか慣れなくて白身が溢れてしまったり上手くできないみたいだ。
これは、慣れが必須である。
また、何回か卵かけご飯はするかな。
朝食が終わり
後片付けの後
ゴミ出しを終えた後
裏庭の畑で畑仕事を行う。
コンテナに本日使う分の野菜類、果物類を入れて
家に運ぶ。
その後で、昨日買ってきた
シュメール織の生地を用意して
本を見ながら裁縫道具を使って裁縫していく。
ちょっと練習がてらエプロンを作成してみた。
フリルは付けれないのでシンプルなエプロンを作成する。
針に糸を通し縫っていく。
俺はこのかたじつは、裁縫なんてしたとこないのである。
全くでは無いけど
学校に通っていた頃に家庭科の授業で軽く習った程度しか裁縫はやった事ないからな。
エプロンの肩通しと腰の紐の生地は鋏で切って形を作り
それを縫い合わせていく。
裁縫ってのもまた奥が深いなと俺は思った。
やはり難しい事には違いないので慣れないとなかなかに難しいものである。
これも何回かやってスキル(?)身につけていくしかないな。
俺自体は魔力のやつ以外のスキルは無いのである。
料理はいくら何でもスキル持ちでしょとかいうだろうが
スキル欄に料理のスキルは無かったのだ。
やはり料理も裁縫も『慣れ』というやつなのである。
やっとエプロンが完成する。
それをリッカに見せると
「エプロンですね!え!?呼び出したんではなく作ったんですか!?」
とそれはそれは驚かれた。