178 土曜日の朝と収穫
朝はなるべく嫁のリッカを起こさないように俺は起きて行動する。
リビングダイニングに向かい
朝食作りに今日も励む。
本日は焼きサンドなので朝のうちにパンの生地を練り始めておく。
それと並行して俺はポテトサラダを作っていく。
あとは温野菜スープにオニオンスライスを入れてと……。
そして魚を焼いていく。
「いい匂い……」
とリッカが起きてきて俺に近づいてくるので俺は微笑む。
「おはようリッカ」
と俺が言うとリッカは恥ずかしそうに顔を真っ赤にするが すぐに頷いてくれた。
そんな時にメセタも起きてくるのだ。
「我が君!おはようございます」
「おはよう!メセタ」
メセタに言うと尻尾を高速に振るう高速狼に変貌する。
俺は苦笑をしつつメセタに
「今、朝食を用意してるからね」
と言う。
するとメセタは俺に近づいて頭をスリスリしてくる。
どうやら撫でて欲しいらしい……可愛いやつだなと俺は思いつつも撫でる。
「やはり我が君は私の理想であり……私の運命の人である」
といつもの通りによくわからんことを言い出す。
そしてリッカがそれを見て羨ましそうにしていたので俺はリッカの頭も撫でてあげることにした。
「も、もう!麗人さんたら」
とリッカはすごく照れている。
俺も照れてしまう。
2人して照れてしまう。
この光景にメセタはにやにやして肉球手を口元に押さえている。
(くふふ……我が君ったら嫁子が照れているのを見て照れてしまうとはねぇ……可愛いものですねぇ)
とメセタは思ったらしい。
「そ、それより今日の朝御飯は焼きサンドにスープにオニオンスライス入れたポテトサラダだ」
と言うとリッカは微笑む。
そんな時である。
「今日もおはようございます!女神様……美味しそうな料理ですね!」
とチャリオットも起きてきてリビングダイニングにきた。
そしてエリクスもすぐにキッチンの方に向かってきて俺の顔を見るなり笑顔になり言う。
「おはよう兄貴」
そして俺達は朝食を食べ
後片付けすると
裏庭の畑で畑仕事をすることに。
リッカには家の中で休んでいるように言っておく。
リッカの事を子供達とメセタにお願いしておいた。
子供達とメセタは
「はーい!」
と返事した。
裏庭での作業を開始する。
コンテナに本日の分を入れていく。
それから倉庫から鍬を取り出し
畝を2つ作る。
『この畝にはほうれん草』
『この畝には小松菜』
と願っておく。
それと作業終了して
雨を1時間ほど願った。
ポツリ、ポツリと雨が降ってくるので家の中へと退散する。