170 俺が神であることを内密にして欲しいと頼んだ
俺は、いまここに全ての人と魔獣達に
俺が実はこの世界の主神だということは内密にして欲しいと頼んだ。
色々と面倒なことにはなりたくないという俺のささやかなる願望である。
人によっては神託が欲しいと言って俺の所へ来る者も現れるかもしれないからだ。
なので皆にお願いしたのだ。
すると
産婦人科医を含む全員が
『はい。それは守るから安心してください』
と言ってくれた。
俺は安寧秩序を願うのである。
俺には実は魔力増大∞以外
特には攻撃系スキルなどは一切ないのである。
それは俺自体が安寧秩序を好む者であり
攻撃は相手の身体を刻み付け
そして心にも蟠りが残ってしまう恐れがある。
それを俺は嫌いそして恐れている。
なので俺はきっとそれで
剣とか魔法はほぼ使えない状態を自分で維持してるのかもしれない。
生活に必要な最低限の魔法はコモンサポートスペルというスクロール(マギ書籍)で自分にとって必要なものだけ
習う感じで取得すればいいと考えている。
さて、この先大変なのは
俺がまず神の子の父親となること
そしてリッカが神の子の母親となること
さらにその神の子は成長速度が早いらしく
2年で人間の20歳と同じくらいになり
最終的にはこの世界の神として登録されるか
別の惑星(世界)の神として登録を受けるかが決まるという。
もう頭が大混乱している。
俺は『人間』だと思っていたので本当に自分でもこの驚きは隠しきれていない。
お義父さんと会長と産婦人科医が帰って夕飯食べたあとも
ふらふらっと
家の柱にぶつかる程度には混乱していると思う。
でも前向きに生きるのが俺のモットーだから
こういう時には
甘い物を食べて心の癒しを得ることが大切なのかもしれない。
という訳で
今日は夜のおつまみに甘いフルーツサンドを作ります。
今日は葡萄と梨のフルーツサンド
蜜柑と苺のフルーツサンドを作ってみた。
また鬼神の如く
生クリームをホイップクリームに電動泡立て器使って錬成しているのだ。
やはり俺は料理している時が生き生きとするかもしれない。