150 月曜の朝と苺の初収穫
朝がやってくる。
月曜の朝である。俺は、嫁を起こさないように起きて朝食を作りにリビングダイニングに向かう。
今日はトーストにトマト、ゆで卵、レタス、ハムを使ったサラダ
そしてコンソメスープである。
トーストには
オレンジマーマレード、ミルクバター、バター、チーズを用意する。
ミルクバターは起きてから作ったのだ。
作り方は
牛乳を火にかける
グラニュー糖を入れる
木ベラでかき混ぜていきながらヘラを動かすと纏わりつく感じになったら火を止める。
割と簡単である。
まだ出来てから40分くらいなので少し熱いかなって感じであるが使うのには問題は無いのである。
メセタには食べたいやつを塗ってあげることにした。
色々と目移りして困っている様子。
ならといって俺は
オレンジマーマレードを少し塗って食べさせて
それからミルクバターを少し塗って食べさせてあげた。
「うーん最高です!我が君……やはり私と貴方は運命で結ばれていたのですよ……」
と言い出した。
またこいつは……。
「ならばいっそ……我が君……私とキッス」
「しません!」
振っていた尻尾を下ろして耳を畳みしゅんとしてしまう。
なので俺はメセタの頭を撫でることにした。
すると耳をピンと立てて尻尾を高速に振るう
高速狼。
(現金な奴だな本当に)
朝食はこんな感じに食べ終わる。
そして後片付けをした後
オレ、リッカ、エリクス、チャリオットで裏庭の畑へと収穫をしに行く。
本日から畑の収穫物に
『苺』が追加されたのでそれも収穫コンテナに入れる。
「麗人さんこれは?」
「苺という果物類です。甘酸っぱい果物類で香りもいいですよ」
と、俺は説明して
下の白い部分はエグ味があってあまり食さない部分だと説明し
そこを持って赤い所を食べるように言う。
苺は果物類と言ってはいるが
実は野菜類に一応は分類されることを説明する。
皆が不思議がるので
果物類は樹木が基本とされ蔓で育つものは基本は野菜類であるという学説があることを説明する。
苺は学説通りであれば蔓になるので野菜類に表記されることがある。
最近の研究で苺は緑黄色野菜に実は分類される甘い野菜類なのである。
「甘酸っぱい」
「白い所まで食べちゃった……少しエグ味あるけど葡萄生ジュース程では無いね」
と言う。
まあ、あれは本当に試作段階だし
失敗作でもあるから。
「食べてみてわかったけど食感は果物類ではなく野菜類だわ」
という。
でも、皆さん喜んでくれているので良しとします。
「これを使ったジュースがまた美味しいんだよな」
とぼそりという
皆が目をキラーンさせ
「苺生ジュース!飲みたい!!」
「あっはは……言うんじゃなかった……」