106 今日から慌ただしい日々が始まる予感です
木曜日の夕方から一人一緒に暮らすことになった人がいます。
名前は
『リッカ・エルデ・マイス』
このラゴス地区の領主である
『クラウド・エルデ・マイス』の娘である。
そして俺は彼女の旦那様となったのです。
（なんという急展開！！）
だから寝室
願って1個部屋増やした！
なんか知らんけど
エリクスの寝室が別に増えていたのだ。
やっぱ俺の能力って便利だなぁって実感はある。
そして夜のご飯とお風呂
お風呂は何故か
リッカちゃんは俺と一緒がいいとか言うし！
それに
メセタ達はにまにましてるし
なんなのお前ら！！
「兄貴、今日から俺ら別で風呂入りますね」
って言って
メセタ、エリクスは2人ではいるし
俺とユーミル（雌雄同体だから雌扱いなので）とリッカちゃんと入ることになった。
（うわあ！女体……うわあ！！）
俺はタオル腰巻、リッカちゃんはバスタオル包んで入る形
髪の毛とか身体は洗ってあげたけど
もうちょっと頭くるくるしてて
どきどきした！
リッカちゃんは風呂の形とかいたくお気に入りになってくれた。
（まあ、俺の家自体が特殊ですし）
そして
風呂から上がり
俺は着替え終わり、洗濯物を籠へと入れておく
リッカちゃんにも籠に入れておくように伝えた。
（明日朝洗濯物を洗うとするか）
リビングダイニングに行き
冷蔵庫からりんごを取り出し
キッチンで剥く。
それを皿に盛り付けて
テーブルの上に配膳する。
「こ、これは……」
「剥いた果物……りんごっていうの……俺の家ではいつもその日に取れた収穫物の一部を料理や夜のおつまみに利用するの」
「収穫物？」
「うん、家の裏庭に畑と樹木があってね
毎日収穫してるの……週一で収穫物をクリプト商会に商品受け渡し契約をしてるんだ」
「さっきのりんごは見たことある市場で売ってるのを」
「うん……それうちの作物でね商会経由で販売してるの」
「すっごーい！！」
リッカちゃんはすごいはしゃいでいる。
俺の嫁は可愛いなぁって思う。
「そういやリッカちゃんはいきなり俺の所へ嫁にきて嫌じゃないの？」
「なんで？『麗人さん』ほどの人なんて滅多に居ないんだから嫁ぐでしょそれは！」
と言われた。
（そ、そうなのか）
「それとスライムさんは子供がお腹にいるの？」
「そうだよ……もう安定期入ってる」
「そうなんだ凄いね」
（あれ？）
「もしかしてリッカちゃんは魔獣の言葉が」
「うん、分かるよ私テイマー（従魔契約師）だから」
その夜
俺はリッカちゃんと手を繋いでキスをした。
でも、それ以上は互いにまだ無理だった。
顔をお互いに真っ赤にしてしまってこれ以上は無理だと互いに判断したからだ。
だけど
俺は彼女を俺の身体に抱き寄せて
耳元で
「こんな俺だけど宜しくねリッカ」
というと彼女は顔を真っ赤にして
「はい。『麗人さん』」
と言った。
