アニメは腐りかけている
できれば最後まで読んでください。これは私の考えている事なので賛否両論があると思います。なので、不愉快に思われてしまったら大変申し訳ございません。その時はすぐに消していただいて結構です。
ここ最近、様々なアニメを見ている中で私は憤りと悲しみを感じている。
ああ、どうしてこのようになってしまったのだろう、と。
そのような原因となった理由は、ここ数年で急激に「アニメの質」が下がってきていると私は感じている。
「アニメの質」とは本来あるべきのストーリーでの面白さということだ。
アニメの作画技術や映像技術は数十年前とは比べ物にならないくらい向上しており、日本のアニメの非常に繊細できれいな映像となっている。
しかし、私はアニメの本当の面白さは「ストーリの面白さ」と考えている。この「面白さ」というのは、笑いや感動、気分を高揚させてくれる、つまりは感情に響くことを表している。
皆さんは現在のアニメを見ていてどのように感じているだろうか。
そもそも週にどのくらい見ているだろうか。
私は毎シーズンごとに20作品ぐらいを全話見ている。これはあくまで最後まで見ている作品の数である。
初めの数話はほとんどの作品は見ているが、とてもではないが最後まで見ることはできない。
キャラクターの誇張しすぎている行動やストーリーの矛盾点などがあり、その疑問を消化しないままストーリーは進んでしまっていく。
つまりストーリがつまらない。
最後までみた約20作品の中にも非常に面白い作品は数作あるが精々2、3作品だ。
もちろん「お前が面白くないだけで俺は面白いんだよ!!」という意見もあるだろう。
私にはオタクの友人がおらず、ほとんど他者と対面でアニメについて語り合うことはない。
そのため、動画サイト等でアニメのレビューや感想動画を拝聴した。
しかし、それには私が非常に「つまらない」と感じたアニメが「面白い」とされていた(すべての配信者ではない)。
コメント欄もいくつか閲覧してみたが同意をするようなコメントがついていた。
特に話題となっている作品ではそのような事態が起きていた。
それらの動画のほとんどには配信者やコメント欄では
「〇〇ちゃんが可愛い!」
「戦闘シーンがかっこよすぎる」
「〇〇の行動がおもしろい」
などが書かれていた。
なるほど、近年の作画技術の向上でキャラデザや戦闘シーンは非常に素晴らしいものになっていて私も同意する。
しかし、アニメとはキャラクターが可愛ければ、戦闘シーンがかっこよければ、キャラクターのちょっとしたボケが面白ければ、アニメ全体として面白いもとのいえるのか。
私はあくまでそれらはアニメのワンシーンであり、それがアニメ全体を決定するものではないと考えている。
そのためクオリティが高く目を見張るような作画であっても、ストーリーが「つまらない」ならば私にとっては興ざめである。
明らかに矛盾があるような発言や行動があるのにレビューして動画配信している配信者は気づかずにレビューしているのだろうか。
それともそれらには目を背けて、再生数を稼ごうとキャラクターが可愛いところをピックアップして配信しているのか。
もちろん私はすべての配信者を見ているわけではないので、すべての配信者を指摘しているわけではない。
アニメが「つまらない」と感じる理由は様々ある。
例えば、主人公がただ強いだけでなんの前振りのない展開やセンスの欠片もない発言ばかり繰り返していることが挙げられる。
特に最近は、異世界系のアニメでは主人公がただ強く、ストーリーの展開はただただ敵が強くなっていくだけという展開が多い。これの何が面白いのか私は理解できない。
決して死ぬことがなく、腕や足がとれても普通に再生し、あまつさえ死んだとしても復活する。作品を成り立たせるためとはいえ、これらを行うストーリーの何が面白いか皆に問いたい。
アニメは設定やキャラクターの萌えだけで見るものではない。特に最近のアニメはそれだけで騒がれていることが多く感じる。
アニメは冷静に見るものである。「周りが面白いと言ってたから」、「話題になっているから」、これらを知っているため見る前から面白いと感じてしまうことがある。
それはお笑いの大会で一組目は普通の笑いだが、雰囲気が良くなっていくうちに後半のネタの方が面白く感じてしまうものと同一である。
そもそも本当に「面白い」アニメは冷静に見ていても「面白い」ものである。
冷静に見ていても自然と笑っていたり、感動したら自然と涙が出てくるものである。それは「面白い」アニメであればあるほどそれが顕著に出てくる。
皆さんは周りに流され冷静に、冷静にアニメを見ることはできているだろうか。
ここで「周りに流されていいのでは?」と感じた人もいるかもしれない。
しかしそれではいつまでたっても本当に「面白い」アニメは日の目を浴びることはなく、アニメ全体の質がどんどん下がっていく。最近のアニメは初期設定やキャラクターのちょっとしたボケや萌えだけで話題になっている。
また、人によって感じ方が違うため、私が言っている「面白さ」と皆が感じる面白さは違うだろ?と思う人がいるだろう。しかし、本当に「面白さ」は人によって違うのだろうか?
本当に「面白い」アニメは数年たった今でも何度も見返される作品だったり様々な人が作成したアニメランキングでもトップに君臨している。
「面白さ」は個人で違うかもしれないが、本当に面白い作品は数年たった今でも称賛されている。
ところで皆が今、「面白い」と感じ話題にバカ騒ぎしている作品は数年、数十年たったとしても変わらずに「面白い」と人にお勧めできるような作品であるだろうか。
少なくとも作画が今ほどきれいなものではない10年ほど前の作品の方が私は皆にお勧めするだろう。
さらに最近ではアニメ(漫画)は非常に細かい伏線をはり、その伏線を回収することが面白いみたいな風潮を感じている。しかし、私はそれは全く面白いことではないと感じている。
「ウォー〇ーを探せ」見たいな非常に気づきにくいところに伏線をはり、それを回収して何が面白いのか。そもそもそれは普通にアニメを見ていても気づかないため、伏線があったことにすら気づかない。
本当の伏線とはむしろ視聴者に気づかせることで、そのフリはのちのストーリーで生きてくるものである。つまり伏線が生きなければ、伏線がある必要はない。
最近は細いほどをいい伏線を解説動画などを閲覧してそこで初めて面白いと感じるまでが一つの流れのようになっている。しかし、それは決して良いことではないと私ははっきりと主張したい。
なぜ最近のアニメは「つまらない」と感じるようになったのか。その原因はアニメ会社が悪いのだろうか?いいえ、決してそんなことはない。少なくともアニメーターの皆様は非常に素晴らしいお仕事をなさっている。では何が原因なのだろうか。
それの一番の原因は私たちアニメを見る視聴者だろう。
例えば、最近の若者はアニメだけでなく映画やドラマを見る際に、作品を見る前にネタバレを読んだり、動画の再生速度を上げて見るらしい。
このような行為をされてなぜ作り手は情熱をもって作品を作りたいだろうと思うのか。特にアニメでは、日本の素晴らしく繊細な映像作品を再生速度を上げるというなんという暴挙をするのだろうか。ほんとに遺憾である。
さらには最近のアニメイベントやラジオを見ていると、思うことがある。
声優の皆様がゲームコーナーやフリートークをするだけでアニメの話を全然してくれないことである。もちろん、声優の皆様がトークしているのを聞いていると面白い。しかし、それはそのアニメのイベントやラジオで話さなければならないのだろうか。
私の考えでは、そのアニメに携わるアニメーターや音響さんにそれぞれのこだわりを語ってもらい、そのアニメについての理解度を深めるものである。そうでないならば、その声優のコーナーのためのイベントやラジオになっており、わざわざそのアニメで行う必要がない。
先日行われたアニメイベントでも声優のフリートークやコーナーばかりであった。SNSを見るとアニメーターが「アニメイベントこそアニメ制作人が出演してそのアニメのこだわりや良さを話すべき(簡略化)」と投稿されていた。
数人ではあるがアニメ制作人もそのように声を上げているが、現在のアニメファンの多くは声優がトークする方にニーズがあるのか、リプライ欄には声優さんを擁護するコメントが複数あった。
具体的には「声優さんでもアニメ語れるだろ」「声優さんのトークの方が見たい」などだ。
アニメ制作には約3年かかるらしい。3年間制作にかかわっているアニメ制作人とアフレコ等でしか関わることがない声優さんとはどちらがそのアニメを深く語れるかは火を見るよりも明らかである。
また、現在は声優さんがラジオや番組を多数ある。そのため、声優さんのトークを見たい方はそれをみればいいだろう。
このように、視聴者のニーズが変化したため、現在のようなアニメイベントやラジオになっているのだろう。
他にも女性声優さんがアイドルのように歌ったり、踊ったりしている。これもニーズの変化だろうが、はたしてそれは本当に良いことであるのか。
アニメは内部から崩壊しつつあると私は考えている。それは果実が内部から徐々に腐っていくように。見た目は変わらなくても腐敗していっている。
数年後も「面白い」アニメを見るには今一度皆で考える必要がある。
読んでくださりありがとうございます。
あなたはこれをどのように感じられましたか?もしよろしければ感想覧に批判的な内容でもいいのでお書きして頂くとうれしいです。