全ての中2病患者に
日本という国のネット社会では、いわゆる「ネット用語」というものがある。
その中に「中2病」というネット用語がある。
まさにその名の通り、思春期の中学2年生が考えそうなことや発言をする人を指す言葉だ。
派生語として、中学生や中学生にありがちな行動をする人のことをひどく嫌う人を「高2病」という。また、それに似た「大2病」がある。
しかし、俺は「中2病」が大好きだ。中2のような幼稚でガキみたいな考えをして何が悪い。ロマンチックで何が悪い。
確かに俺は中2病かもしれない。突然気持ちがブルーになったり、面白かったゲームをクリアして急にゲームプログラマーを目指したりするかと思えば、自分が悪魔と人間の混血種であるという設定で生活してみたり。
そういえば昔・・・昔といってもつい1ヶ月前こんなことがあった。
その頃の俺は「悪の組織を滅ぼす秘密結社【アクホロボスヨン】のメンバーの一人」という設定で過ごしていた。
周りにもわざと【アクホロボスヨン】の本部と電話をしているフリをしてアピールしていた。
そんなことが自分ではチョウカコイ-と思っていたが周りからは100%の割合で変態扱いされていた。俺がずっと想いを寄せていた女の子には2倍も3倍もアピールしていた。
おかげでその彼女からも忌み嫌われてしまった。
そんなこんなで今は【アクホロボスヨン】は休業中なのだ。
でもやっぱり、【アクホロボスヨン】はカコイイ。
「夢を持つことは素晴らしい。夢は見るものじゃない、叶えるものだ。」
30歳までニートだった親父から嫌というほど聞かされた全くもって説得力のない言葉だ。
それでも完全なお父さんっ子だった俺は元ニートでロマンチストな親父の言うことを信じて今まで生きてきた。
よく周りからこんなことを言われる。
「お前、中2病だろ。」
そう言われたとき、俺は決まってこう答える。
「だって俺、本物の中学2年生だもん。」
と。