国王よ、永遠なれ
こうきの大冒険
この物語は、次のような理論に基づき、書かれています。人間が粒子レベルで分解でき、その粒子を操作することによって、タイムスリップを可能にするという理論。
最終回 国王よ、永遠なれ
こうきは、誰にも言わないで、生前の父親にタイムスリップして、会いにいこうとしていた。
しかし、何者かがそれを阻止しようと、企てていた。
『エラー発生、エラー発生。侵入者検知。システムを停止します。』
そして、こうきは、無事父親に会うことに成功していた。
「お前は、俺の息子のこうきか?!大きくなったな。まさか、タイムスリップしたのか?!それだけは、やめておいた方がいい。俺たちが全員死亡したのには、何か裏があるような気がしていた。それは、こ、、、く、、、、、お、、、、、、、う、、、、、。」
死にかけのこうきの父親が言った。
「お父さん。まだ死なないで。」
こうきには、父親がなんと言ったのか分からなかった。
すると、こうきは、裏で何者かが動く様子が見てとれた。
「こうき君。君はこのタイムスリップした世界で死ぬ運命なのだよ。タイムマシンは、もう私が自分の手で破壊した。もう君は元いた世界には戻れない。」
何者かが言った。
「その声は、まさか、国王?!なんであなたがここに。一体なんの目的があってそんなことしたんだ?!」
こうきが言った。
「それは、あの狂った世界から逃げ、このタイムスリップした世界で国王として生きていくことに決めたからだよ。私は、もううんざりだった。そして
、タイムスリップした世界が永遠に続くことを知った。それが、君の父親たちと一緒に考えた「エターナルシステム」の裏の世界だよ。タイムスリップ後にタイムマシンを破壊すれば、もう元に戻れなくなる。それが狙いで、私は、君を殺害することに決めたのだよ。」
国王が言った。
「な、なに?!僕を殺害?!なんでだよ。もう戻れなくてもいいから、この世界で一緒に生きていこうよ。」
こうきが言った。
「君と一緒では、世界がまた混乱してしまう。私は、たった一人で国王になりたいのだよ。もう、時間が来たようだ。さらば、こうき君!!」
国王はそう言い、こうきを剣で刺した。
そして、国王は、エターナルシステムの裏の世界で、今後何が起こるかよく分からない未来を生きていくことになったのであった。
おしまい