戦国無双 〜テレビ局の変〜
こうきの大冒険
この物語は、次のような理論に基づき、書かれています。人間が粒子レベルで分解でき、その粒子を操作することによって、タイムスリップを可能にするという理論。
第七話 戦国無双 〜テレビ局の変〜
国王とこうきが何やら話している。
「こうき君は、戦国時代に興味はあるかな?」
国王が言った。
「戦国時代?!勉強したことはあるけど、それがどうかしたの?」
こうきは、困惑した顔で尋ねた。
「実は、わし、戦国時代で天下を獲った織田信長が大好きなんじゃ。でも、その彼は、明智光秀によって暗殺されてしまった。それがかの有名な本能寺の変じゃ。それで、暗殺されてしまったせいで、日本の歴史が少し歪んでしまったのではないかとわしは考えておるのじゃ。いわゆる、殺しって言うやつが流行ったのではないかと。自分も誰かを殺せば、上に上がれるんじゃないかという野望じゃ。」
国王は言った。
「なるほど。それじゃあ、その織田信長が暗殺される前に、現代にタイムスリップさせて、現代を良い時代に変化させてもらうって言うのはどうかなぁ?」
こうきは言った。
「その通りじゃ。それじゃあ、早速戦国時代の本能寺の変の前にタイムスリップして、織田信長を現代に連れてこようじゃないか!」
国王は、そう言い、こうきと共にタイムスリップした。
時は、戦国。天下争いに燃える時代に2人はやってきた。
「あそこに城が見えるじゃろ。あれが織田信長の城じゃ。」
国王は言った。
「じゃあ、早速城へと忍び込もう。」
そして、城に忍び込んだ2人は、織田信長を見つけた。ちょうど1人でいるところだった。
「織田信長様。あなたは、もう間も無く暗殺されてしまいます。だから、その前に我々と一緒に現代へとタイムスリップしましょう。」
こうきが言った。
「暗殺?!なるほど。俺もそんな予感がしていた。ならば、そうしよう。」
織田信長は潔く動じてくれた。
時は、現代。織田信長が現代にやってくると言う噂を聞きつけた、村人たちがわんさかと集まっていた。
「織田信長様。現代に来てくれてありがとうございます。ぜひ、あなたには現代で天下を獲って欲しいのです。早速では、ありますが、テレビ局という城に入り、全国民にその名を轟かせてみませんか?あと、それから、これは、現代に普及している携帯という代物でございます。これを、持っておいてください。」
村人のおばあちゃんが織田信長に話しかけた。
「テレビ局?携帯?なんだそれは。天下を獲れるならなんでもいい。ぜひ、使わせて頂こう。」
織田信長は、この後、自分に起こる悲劇にも気付かず、あっさりと引き受けたのであった。
そして、織田信長は、テレビに出た。
「私が、織田信長だ。現代で天下を取るためにやって来た。」
織田信長は言った。
しかし、人々の反応は薄かった。このストレス社会でそんなことを言われても、誰も関心を示さなかったのだろう。
ある者が口を開いた。
「この人殺し!!さっさと帰れ!!」
「なんだと、このうつけもの!!」
織田信長はそう言い放ち、携帯でその者を殴った。
それを見ていた、何者かが織田信長に近寄り、こう言った。
「お前の死に所は、テレビ局だ。現代の怖さを思い知れ!!」
その者は、剣を持っていた。そして、織田信長はその剣で刺されたのだ。その者は、すぐに逃げ、誰かは分からなかった。
これがのちに、「テレビ局の変」と呼ばれることになった。
暗殺したものは、裏でこう思っていた。
「これで、俺が天下を獲れる。覚悟しておけ。こうき君、、、、、、。」
はたまた、それを近くで見ていたこうきはこう思った。
「剣で殺害?!まさか、国王、、、、、、?!」
次回、国王とこうきが対決?!