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こうきの大冒険  作者: けばお
2/8

大阪環状線殺人事件

こうきの大冒険

この物語は、次のような理論に基づき、書かれています。人間が粒子レベルで分解でき、その粒子を操作することによって、タイムスリップを可能にするという理論。


第2話 大阪環状線殺人事件

 『ある列車で殺人事件が起きた。加害者は、女性で、自分が痴漢をされたので、持っていたナイフで相手の男性を刺したという。当人は、自己防衛であり、自分には非が無いと言い張り、無罪を主張している。しかし、警察は、なぜナイフなんてものを持っていたのかを深く疑い、加害者を殺人罪として逮捕する方向を主張した。加害者に尋問をすると、大阪環状線に住む人、幸村、という男に最近は痴漢やらなにやら怪しい動きがあるから、護身用にナイフでも持っておくといいと話しかけられたらしい。警察は、その話を聞き、すぐにその男を捜索する意思を表明した。そして、その男をついに見つけた。その男は、自分を大阪環状線の守り神であると主張し、いつもナイフを持ち歩き、大阪環状線を守っているのだという。でも、警察は、そんなものを持っていては、危ない、今すぐ活動を中止するよう忠告するのであった。』 


そして、ニュースで大阪環状線殺人事件を見たこうきと国王は、すぐに被害者をタイムマシンを使って、救いに行くことを決意した。


 殺人事件が起きた列車内に、こうきと国王はいた。

「おそらく、あの女性が加害者となった人ではないでしょうか。」

こうきが言った。

「おそらくそうだな。よし、近づいて話を聞こうか。」

国王が言った。

「あのー、少しバッグの中を確認させてもらってもいいですか?」

こうきが言った。

「きゃあ。誰ですか、あなた達は?もしかして痴漢?!」

女性が言った。

「違います。いいから、バッグの中を。」

国王が言った。

そして、バッグの中を確認すると、やはり例のナイフが入っていた。

「こんなもの持っていては、危ないですよね。すぐに捨ててください。」

国王が言った。

これで、殺人事件はなかったことにできた。次は、幸村と言う人物を探すのだ。


 こうきと国王は、大阪環状線の駅員や乗客から情報を収集し、幸村の出現ポイントを見つけた。それは、大体朝の7時から8時くらいの通勤ラッシュだった。

そして、思った通りに幸村は現れた。随分と怪しい動きを見せている。時折、乗客を睨むような仕草も見せている。

そこで、こうきは声をかけた。

「ちょっと、お兄さん。」

しかし、幸村からは、思いがけない言葉が返ってきた。

「ふっ、お前がこうきだな。俺の名は幸村。お前らがタイムマシンに乗って俺を探しにくることは、王様から聞いていた。さては、お前ら、俺のナイフを没収しようと思っているな。しかし、そうはいかないぞ。俺には俺の使命がある。そう、お前を殺すというな。」

そう言うと、幸村は、ナイフでこうきをきりかかった。

しかし、国王が持っていた剣で幸村をやっつけた。


そして、現在にこうきと国王は戻ってきた。

「やっぱり、危険が伴う旅になったな。俺が剣を持っていなかったら、君は死んでいたところだったぞ。それでも、こうき君は旅を続けるか?」

国王が言った。

「うん。お父さんが守りたかったこの世界を僕が代わりに守って見せる。それには、国王様の手助けが必要だけど、これからもよろしくお願いします。」

こうきが言った。


こうして、こうきの初めての旅は終わった。次は、どんな旅が待っているのだろうか・・・

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